今月1日、米国ネバダ州で行われた試合結果です。
ライトヘビー級戦(12回戦):
WBC暫定王者デビット べナビデス(米)判定3対0(118-108、115-111x2)WBAレギュラー王者デビット モレル(キューバ)
*あのサウル アルバレス(メキシコ)でさえ、対戦を避け続けてきたべナビデス。いつまで経っても切望していたカネロ(アルバレスのニックネームで、スペイン語でシナモンという意味)との対戦が実現しないため、ついに階級を上げる事を決したべナビデス。昨年6月に暫定ながらも2階級制覇を達成しています。
対するモレルも、べナビデスと同じくすでに世界2階級制覇を達成。しかしその王座はWBAが認定する第2、もしくは第3の王座。プロ3戦目で自身初の世界王座を獲得したとはいえ、それはあくまで暫定王座でした。
その才能は認められてはいるものの、実力がべナビデスのレベルに達しているかは未知数のモレル。試合を通し劣勢を強いられましたが、予想以上にライバルに食らいつく善戦ぶりを見せました。随所随所で好打を当て、ポイントをリードしていったのはべナビデス。しかしその都度キューバ人は反撃に転じ、会場を大いに盛り上げました。
WBCの第2の王者がリードを保ち迎えた11回、余裕を持ちすぎたべナビデスは不用意にライバルのパンチを貰いダウンを喫してしまいました。そのダウンによるダメージはありませんでしたが、ダウンを喫した事実には変わりありません。
結局判定に勝敗を委ねる事となったデビット対決。米国人が明白な勝利を収め、4団体統一ライトヘビー級王座への挑戦権を獲得しました。敗れてとはいえその評価を落としていないモレル。今後の巻き返しに期待が持てるでしょう。
下記は2025年2月14日現在の、ライトヘビー級の王者たちとなります。
WBA:アルツロ ベテルビエフ(露・カナダ/防衛回数0)
WBA(レギュラー):デビット べナビデス(米/0)
WBC:アルツロ ベテルビエフ(露・カナダ/6)
WBC(暫定):デビット べナビデス(米/1)
IBF:アルツロ ベテルビエフ(露・カナダ/9)
WBO:アルツロ ベテルビエフ(露・カナダ/3)
WBO(暫定):ジョシュア ブアッツィ(英/0)
OPBF(東洋太平洋):空位
WBOアジア太平洋:ジェローム パンペロン(ニュージーランド/英)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます