先週24日・金曜日、有明アリーナで行われた試合結果です。
4団体統一スーパーバンタム級戦:
王者井上 尚弥(大橋)KO4回2分25秒 挑戦者キム イェジョン(韓国)
*代役相手に慎重な立ち上がりを見せた井上。エンジンがかかり始めた4回、右の強打で挑戦者をフロアに送りそのままKO勝利。予想通りの圧勝で4団体統一王座の防衛に成功しています。
本来なら昨年のクリスマスイブにサム グッドマン(豪)を相手に防衛戦を予定していた井上。しかしグッドマンが練習中に負傷してしまったため、興行自体が一ヶ月延期となりました。そして今年に入り、グッドマンがさらに負傷を負い今回の井上への挑戦は不可能に。試合直前にキムが代役として井上に挑戦する事になりました。
試合の延期に続いて、挑戦者の変更と井上には何ら落ち度はありません。しかし如何せん、キムは世界戦に出場するだけの能力のある選手ではありませんでした。試合後、井上が直前に決まった相手に、素晴らしいパフォーマンスを見せたと謳う声が多く聞かれています。しかし現実的には、4つの主要団体の王座が争われた世界戦としては非常にレベルの低いミスマッチだったと言わざるを得ないでしょう。
強すぎるがために、良きライバルに恵まれない井上。次戦ではラスベガスにその雄姿をお披露目する計画があるようですが、もうフェザー級に転向していいのではないでしょうか。
日本スーパーバンタム級戦:
王者下町 俊貴( グリーンツダ)判定2対0(95-93x2、94-94)挑戦者平野 岬(三松スポーツ)
*カウンター狙いの挑戦者相手に、慎重なボクシングをしてしまった下町。中盤にダウンを奪うも、最終回にお返しのダウンを奪われるのだ、最後まで「どっちもどっち」の試合展開が続いてしまいました。大興行の一試合として、またとない舞台を用意されはしましたが、結局はアピール不足で終わってしまいました。
モンスター井上がタイトルを牛耳るスーパーバンタム級。下記は2025年1月27日現在の、同級の王者たちとなります。
WBA:井上 尚弥(大橋/防衛回数3)
WBA(暫定):ムロジョン アフマダリエフ(ウズベキスタン/0)
WBC:井上 尚弥(大橋/4)
IBF:井上 尚弥(大橋/3)
WBO:井上 尚弥(大橋/4)
OPBF(東洋太平洋):中嶋 一輝(大橋/2)
WBOアジア太平洋:村田 昴(帝拳/0)
日本:下町 俊貴(グリーンツダ/4)
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