今から30年前となる1995年3月17日、米国マサチューセッツ州で行われた試合結果です。
WBCミドル級戦(王座決定戦):
ジュリアン ジャクソン(バージン諸島)TKO2回1分50秒 アゴスティーノ カルダモネ(伊)
*稀代のKOパンチャー ジェラルド マクラレン(米)がスーパーミドル級に転向したため、空位となったWBCミドル級タイトル。その王座決定戦に出場したのは、欧州ナンバー1の実力者アゴスティーノ カルダモネ(伊)と、マクラレンに王座を奪われ、再戦では秒殺されたジュリアン ジャクソン(バージン諸島)。
1位にランキングされるカルダモネは、23戦全勝(9KO)とKO勝利は少ないものの、実力を備えたオールラウンダー。一方のジャクソンは、50勝(46KO)3敗と、マクラレンが世界第一線に登場する前まで、当代きってのハードパンチャーと謳われていた選手でした。
(ジャクソンと対戦した欧州屈指のカルダモネ)/ Photo: BoxRec
技巧派と強打者の対決は、テクニシャンがサウスポースタイル(左構え)からの細かい左右の連打から、カリビアンの足も音をぐらつかせるという予想外のスタートと切りました。しかし2回、エンジンをかけ始めたジャクソンは、右のショートフックでイタリア人を一発でKO。相変わらずの強打者ぶりをこの時期はまだまだ寒いマサチューセッツのリングで披露しています。
約2年ぶりに世界王座に返り咲いたジャクソン。ロイ ジョーンズ(米)やマクラレンといった実力を備えたスター選手たちが次々に階級を上げていく中、層の厚いミドル級の中心的存在としてどれだけ活躍できるかに注目が注がれることになっています。
(相変わらずの強打者ぶりを発揮したジャクソン)/ Photo: Mercari
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