マルケス、パッキャオをKO！！

先日8日、米国ネバダ州ラスベガスで行われた試合結果です。
ウェルター級12回戦：
WBOスーパーライト級王者ファン　マヌエル　マルケス（メキシコ）KO6回2分59秒　マニー　パッキャオ（比）

＊両者による第4戦目で初のKO決着がついています。

今回の一戦にはWBOの名誉的ベルト以外は賭けられていませんでした。しかし両者のコンディションは昨年11月に行われた第3戦より上だったように見えました。特にパッキャオ、久しぶりに激しい動きのスタイルを見せています。

パッキャオのペースで始まったこの試合。しかし3回、マルケスがかぶせるような豪快な右でダウンを奪っています。4回は難しいラウンドでしたが続く5回、今度はパッキャオが左ストレートをストンと合わせてマルケスの拳をキャンバスにタッチさせています。このダウンによるダメージはなかったものの、同2分過ぎの左ストレートでのダメージのほうが多大に見えました。

そして6回、この回終了直前にマルケスの右カウンターでパッキャオがダウン。そのままマルケスがKO勝利を収めています。

2004年の5月から始まった両者の対決。これでマルケスの1勝（1KO）2敗（0KO）1引き分けとなっています。

昨年に行われた第3戦後に引退も考えていたマルケス。今後はまず、休養だそうです。個人的には2月に行われるWBA/WBCスーパーライト級戦ダニー　ガルシア対ザブ　ジュダー（共に米）戦の勝者との対戦が見てみたいです。

手痛い連敗、そして13年ぶりのKO負けを喫したパッキャオ。再起への意欲はあるようです。

アーラフベルディエフがグスマンを下し戴冠

先月末30日、米国フロリダ州で行われた試合結果です。
WBAスーパーライト級王座決定戦（レギュラー王座）：
カビブ　アーラフベルディエフ（露）負傷判定8回（2対1：76-75x2、75-76） ファン　グスマン（ドミニカ）

＊試合はグスマンがひざを負傷し、負傷判定に。3回にダウンを奪ったロシア人が空位だった同王座を獲得しています。新王者アーラフベルディエフは現在、IBO王座も保持しています。

ゲレロ、強豪を退ける

先月24日、米国カリフォルニア州で行われた試合結果です。
WBCウェルター級戦（暫定王座）：
王者ロバート　ゲレロ　判定3対0（116-110x3）挑戦者アンドレ　ベルト（共に米）

＊王座交代が予想されていた一戦。蓋を開けてみれば、フェザー級から徐々に階級を上げてきたゲレロが初回、2回にダウンを奪い快勝。暫定ながらも、自身4階級目の王座の初防衛に成功しています。

フェザー級時代はひ弱さも感じさせたゲレロですが、階級を上げる毎に力強さを増してきた様子。フロイド　メイウェザー（米）が実現すれば、結構話題を呼ぶことになるでしょう。

今週末の試合予定

2012年12月第2週末の試合予定です。

8日　土曜日
デンマーク
WBAスーパーミドル級戦（レギュラー王座）：
王者ブライアン　マギー（英）対　挑戦者ミッケル　ケスラー（デンマーク）

ジャマイカ
WBAフェザー級王座決定戦（レギュラー王座）：
ニコラス　ウォータース（ジャマイカ）対　ダリウス　ブレスコット（コロンビア）

米国ネバダ州ラスベガス
12回戦：
マニー　パッキャオ（比）対　ファン　マヌエル　マルケス（メキシコ）

＊この試合にはWBOの特別なベルト（名誉的なもの）が賭けられています。

IBFライト級戦：
王者ミゲル　バスケス（メキシコ）対　挑戦者メルシト　ゲスタ（比）

WBAスーパーフェザー級王座決定戦（もちろん暫定王座）：
ユリオルキス　ガンボア（キューバ）対　マイケル　ファレナス（比）

WBAフェザー級王座決定戦（こちらも暫定王座）：
ハビエル　フォルトルナ（ドミニカ）対　パトリック　ヘイランド（アイルランド）


10日　月曜日
後楽園ホール
日本スーパーバンタム級戦：
王者大竹 秀典（金子）対　挑戦者瀬藤 幹人（協栄）

熊、中国の白井 義男に

先月24日、中国で行われた試合結果です。
WBCミニマム級王座決定戦：
熊　朝忠（中国）判定3対0（119-110、116-114、116-112）ハビエル　ロドリゲス（メキシコ）

＊2009年5月に当時のWBCフライ級王者内藤　大助（宮田）に挑戦するために初来日を果たしている熊。内藤戦を含め3度日本のリングに登場しています。

日本のリングで3敗（0KO負け）の選手が世界王者ですか。

これまでライトフライ級を主戦場にしてきた熊。即王座転落か、意外な長期政権樹立か？もし日本の選手が熊に挑戦する場合、堂々と敵地での挑戦をしてもらいたいものですね。

WBAは馬鹿か？

先月29日、英国で行われた試合結果です。
ウェルター級10回戦：
前WBA王者ビャチェスラフ　センチェンコ（ウクライナ）KO9回2分52秒　元2階級制覇王者リッキー　ハットン（英）

＊KOされるまで試合を優位に進めていたハットン。3年半のブランクの影響でしょうか。試合後即、再引退を表明しています。


WBAミドル級暫定王座決定戦：
マーティン　ミュレー（英）TKO6回1分40秒　ホルへ　ナバロ（ベネズエラ）

＊昨年師走に当時のスーパー王者フェリックス　シュトルム（独）に挑戦し、大善戦の末に引き分けたミュレー。暫定王座ながらも2度目の世界挑戦で王座獲得を果たしています。

ミュレーは4月27日、敵地アルゼンチンの乗り込んでWBC王者セルジオ　マルティネス（亜）に挑戦することが決定しています。

統一戦に勝利し、評価されるべきスーパー王者だったダニエル　ゲール（豪）の王座を早々と剥奪したWBA.その直後に暫定王座決定戦を認可するとは。愚考以外の何者でもありません。


WBAスーパーバンタム級王座決定戦（暫定王座）：
スコット　キッグ　TKO6回2分37秒　ランデール　ムンロー（共に英）

＊5ヶ月ぶりの両選手による再戦。キッグがタフなムンローを2度倒し、王座奪取に成功しています。スーパーバンタムでも不必要な暫定王座が誕生しています。

帝里、三度僅差判定勝利

先月23日、神戸サンボーホールで行われた試合結果です。
日本スーパーフライ級戦：
帝里　木下（千里馬神戸）判定3対0（97-94、96-94、96-95）挑戦者大庭　健治（Fukuoka）

＊今年の3月、2対1の判定で空位の王座を獲得した帝里。7月の初防衛戦でも2対1の判定勝利を収めています。今回も3対0の判定ながら内容は非常に競ったものだった様子。パンチの無さがたたってか、苦しい防衛戦が続いています。

2度目の防衛に成功した帝里。挑戦者大庭は2度目の王座挑戦に失敗しています。大庭の王座初挑戦は昨年の11月、当時の日本王座保持者で現WBC王者の佐藤　洋太（協栄）に挑戦。その時はまったく歯が立たず、4回TKOで散っています。帝里を挟み、世界王者と日本王者の現在の実力差が浮き彫りとなった形ですね。

グリーン、IBO王座に返り咲き

先月21日、豪州で行われた試合結果です。
IBOクルーザー級王座決定戦：
ダニー　グリーン（豪）判定3対0（116-112、116-113、119-109）シェーン　キャメロン（ニュージーランド）

＊個人的に注目していた一戦。経験に勝るグリーンが、これまでヘビー級を主戦場にしてきたキャメロンを破りIBO王座に返り咲いています。

来年3月に40歳を迎えるグリーン。果たしていつまで戦い続けるのでしょうか。

小國、前王者を返り討ち

先月18日、神戸サンボー・ホールで行われた試合結果です。
OPBF（東洋太平洋）スーパーバンタム級戦：
小國　以載（VADY）判定2対1（116-112、116-114、113-113）挑戦者ロリ　ガスカ（比）

＊昨年11月以来の両者による再戦。初戦では、当時比較的だった小國が中差の判定で勝利王座奪取に成功しています。その後日本の実力者を2連破した小國と、王座転落後2勝（2KO）1大敗のガスカの対戦。判定は分かれましたが、王者の防衛は明らかだった様子です。

気になるガスカの１敗は今年9月、あのアレクサンダー　サーシャ　バクティン（露/元協栄）と空位のIBO王座を争い、大差判定負けを喫したもの。何だかサーシャの強さを改めて認識させられた感じがします。

予想はしていたが．．．

12月31日、大阪ボディーメーカーコロシアムで予定される試合です。

WBAミニマム級王座決定戦：
前WBA/WBCミニマム級統一王者井岡　一翔（井岡）対　前WBAライトフライ級暫定王者ホセ　ロドリゲス（メキシコ）

WBAミニマム級王座決定戦：
宮崎　亮（井岡）対　ポンサワン　ポープラムク（タイ）

OPBF（東洋太平洋）ヘビー級王座決定戦：
藤本　京太郎（角海老宝石）対　ソロモン　ホウモノ（豪）

＊これまでに宮崎、藤本の試合は決定していましたが、ここに来て一翔の試合も決定しています。

ローマン　ゴンザレス（ニカラグア/帝拳）がスーパー王者に昇格し、レギュラー王座が空位に。その空位決定戦に一翔が出場。予想はしていましたが、せめて暫定王者でロドリゲスから王座を奪ったペルー人アルベルト　ロッセルと対戦してもらいたかったです。