DAISPO WORLD BOXING EXPRESS

今年もやってるやってる~

トニー、ヘビー級王座(!?)を獲得(WBFヘビー級)

2017年05月21日 00時00分01秒 | 世界ボクシング
先週末13日・土曜日、米国・ミシガン州で行われた試合結果です。
WBFヘビー級王座決定戦:
ジェームス トニー KO6回26秒 マイク シェパード(共に米)

*来年10月になれば、プロ・デビューから30年になるトニー。この試合が92戦目の試合となりました。初めて獲得した世界王座はIBFミドル級。その試合は1991年5月に行われています。その後コツコツと試合を重ねながらウェートを上げていったトニー。ヘビー級でのデビュー戦は2003年10月、何とあのイベンダー ホリフィールド(米)を9回TKOで下しています。2005年4月には、ジョン ルイス(米)に判定勝利を収め、WBA王座を獲得。しかし試合後の薬物検査に引っかかり、その試合は無効試合に。結局世界ヘビー級王座獲得は幻の物となってしまいました。

その後のトニーはヘビー級のトップ戦線と戦い続け、2008年師走には、来月WBA王座決定戦に出場するフレス オケンド(プエルトリコ)にも勝利を収めています。3年前の4月にルーカス ブラウン(豪)と今回出場したWBF王座を争いますが大差判定負け。今回の試合が、2015年8月以来の実戦となりました。

160ポンドだったデビュー時のトニー。今回は249ポンドというこれまでのキャリアで2番目(最も重かったのは上記のブラウン戦)に重い体重で臨みました。しかし負けが込んでいる選手とはいえ、8月に49歳となる中年太りが最後はしっかりとKO勝利を収めるのですから大したものです。まあ、これでヘビー級制覇に成功と言うかというと、それは別問題ですが。

出身地であるミシガン州で2001年3月以来の試合となったトニー。それなりにうれしい白星といっていいでしょう。この試合前、勝敗に限らずこの一戦を最後に引退するような情報がありましたが、試合後それについての言及は入っていません。OPBF(東洋太平洋)を含む3つのベルトの保持者である藤本 京太郎(角海老宝石)と対戦するとどのような結果になるのでしょうか。ベテランが勝利しそうな気がします。

何はともあれ、トニーが勝利して一安心、と言ったところでしょう。
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今週末の試合予定

2017年05月20日 00時08分19秒 | 世界ボクシング
2017年5月第3週末の試合予定です。

20日 土曜日
愛知・武田テバオーシャンアリーナ
WBOライトフライ級戦:
王者田中 恒成(畑中)対 挑戦者アンヘル アコスタ(プエルトリコ)

有明コロシアム
WBA世界ミドル級王座決定戦(第2の王座):
同暫定王者アッサン エンダム(仏)対 村田 諒太(帝拳)

WBCフライ級戦:
王者ファン エルナンデス(メキシコ)対 挑戦者比嘉 大吾(白井・具志堅)

*エルナンデスが前日計量に失敗したため、王座は空位に。比嘉が勝利すれば、もちろん新王者誕生。

WBCライトフライ級戦:
王者ガニガン ロペス(メキシコ)対 挑戦者拳 四朗(BMB)

英国
IBFスーパーフェザー級戦:
王者ジェルボンテ デービス(米)対 挑戦者リーアン ウォルシュ(英)

米国・メリーランド州:
WBCフェザー級王座統一戦:
正規王者ゲーリー ラッセル(米)対 暫定王者オスカル エスカンドン(コロンビア)

IBFスーパーミドル級王座決定戦(暫定王座):
ホセ ウスカテギ(ベネズエラ)対 アンドレ ディレル(米)

米国・ニューヨーク州
WBC/WBOスーパーライト級戦:
王者テレンス クロフォード(米)対 挑戦者フェリックス ディアス(ドミニカ)


21日 日曜日
有明コロシアム
WBOスーパーフライ級戦:
王者井上 尚弥(大橋)対 挑戦者リカルド ロドリゲス(米)

IBFライトフライ級王座統一戦:
王者八重樫 東(大橋)対 暫定王者ミラン メリンド(比)

沖縄・琉球大学第一体育館
OPBF(東洋太平洋)ライトフライ級王座決定戦:
荻堂 盛太(平仲)対 エドワード ヘノ(比)


26日 金曜日
メキシコ
IBFミニマム級戦:
王者ホセ アルグメド(メキシコ)対 挑戦者ガブリエル メンドサ(コロンビア)

*何度も試合延期となっているこのカード。いい加減、掲示するのに疲れました。

多くの世界戦が予定される今週末。うれしい限りです。個人的に注目しているのは、愛知で行われるWBOライトフライ級戦、東京で行われるIBFライトフライ級内での王座統一戦です。
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意見番(05‐19‐17)

2017年05月19日 01時55分45秒 | ボクシングネタ、その他雑談
2017年5月19日ごろの意見番です。



*今回はやたらに早い新刊号の更新。一番驚いているのは更新した本人です。

何はともあれ、来月に発売される両表紙に何人の笑顔、安堵の表情が載せられるのでしょうか。その答えが出るまで残り72時間!
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藤本、3つ目の王座を獲得(OPBFヘビー級+)

2017年05月18日 00時04分46秒 | 世界ボクシング
今月8日、後楽園ホールで行われた試合結果です。
OPBF(東洋太平洋)/WBOアジア太平洋ヘビー級戦:
OPBF王者藤本 京太郎(角海老宝石)TKO9回1分22秒 ヘルマン パーセル(豪州)

*1月に念願のOPBF王座を獲得している藤本。今回の試合は、そのOPBF王座の初防衛戦。それに加えWBO地域王座の王座決定戦として行われています。

挑戦者の頑丈さに少々手を焼いた藤本ですが、最後はTKO勝利まで持ち込んでいます。藤本陣営はWBO王者ジョセフ パーカー(ニュージーランド)への挑戦を目論んでいるようですが、どうでしょうかね。その試合が実現すれば、日本ボクシング界にとり大きな遺産にはなるでしょう。しかし一人のボクサーとして藤本を見た場合、彼がヘビー級の世界戦に出場できる実力があるのか?かなり厳しいと言って過言ではないでしょう。現役の世界ヘビー級王者としては「第3」、または「最弱」のチャンピオンと見れれているパーカー。彼は以前、現在藤本が保持しているOPBF王者にも君臨していました。パーカーはOPBF王者時代、同地域の選手としては圧倒的な強さを誇っていました。それと比べて現行のOPBF王者はどうでしょうか。現状維持がいいところ、でしょうね。
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福原、初防衛戦は山中と(WBOミニマム級)

2017年05月17日 00時47分24秒 | 世界ボクシング
8月27日、熊本・しろやまスカイドームで予定される試合です。
WBOミニマム級戦:
王者福原 辰弥(本田フィットネス)対 挑戦者山中 竜也(真正)

*今週末に、複数の世界戦が日本国内で決行されます。そして、その後の日本人選手が出場する世界戦が徐々に発表されつつあります。この最軽量級のWBO戦は、今年の夏の終わりに暑い九州で開催されます。

2月の終わりに同暫定王座を獲得している福原にとり、指名挑戦者山中との試合が初防衛戦となります。当初の予定では、当時正規王者だった高山 勝成(仲里)との王座統一戦を予定していました。しかし高山が引退したため、暫定王者だった福原がWBOミニマム級の唯一王者に昇格。8月のV1戦へと発展して至った経緯があります。何はともあれ、今後の最軽量級シーンを占う上で大事な一戦になることは間違いないでしょう。
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亀海、コットと対戦?(WBOスーパーウェルター級?)

2017年05月16日 00時33分58秒 | 世界ボクシング
7月に、米国内で予定される試合です。
WBOスーパーウェルター級王座決定戦:
ミゲル コット(プエルトリコ)対 亀海 喜寛(帝拳)

*この情報はボクシング マスター(Boxing Master)さんのページから入手させていただきました。かなり現実味のある話ではないでしょうか。

コットといえば、ボクシング王国プエルトリコ初の世界4階級制覇を果たした名選手。その偉大なる選手に、日本の中量級の第一人者である亀海が挑戦する(実際は王座決定戦なので「対戦」)。しかも米国内で世界王座を賭けてです。日本ボクシング・ファンにとって、たまらない試合といって差し支えないでしょうね。

もしこの試合が実現するとしたら、有利と予想されるのはもちろんコット。しかしコットには打たれ脆さというマイナス部分があるだけに、大番狂わせの可能性もアリと見ていいでしょう。ただ一つ確実に言えることは、亀海が観客を間違いなく盛り上げる、とう事でしょうね。兎にも角にも、是非実現してほしい一戦です。
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チュー2世、4連勝(ミドル級強)

2017年05月15日 00時09分40秒 | 世界ボクシング
今月6日、ニュージーランドで行われた試合結果です。
ミドル級強4回戦:
ティム チュー(豪)TKO2回 イワナ シウウ(サモア)

*昨年師走にデビューを果たしている元統一スーパーライト級王者コンスタンチン チュー(露/豪)の実子ティム。デビュー4戦目にして初の国外での試合、しかも世界ヘビー級戦の前座に登場。キャリアで上回るサモア人を2回で仕留め、戦績を4戦全勝(3KO)としています。

今月27日に早くも次戦を予定しているチュー。この調子でどんどんと試合をこなしていって貰いたいですね。


WBOヘビー級戦:
王者ジョセフ パーカー(ニュージーランド)判定3対0(119-108、117-110x2)挑戦者ラズバン コジャヌ(ルーマニア)

*昨年末に、ニュージーランドに1世紀以上ぶりに世界ヘビー級王座をもたらしたパーカー。試合直前に、挑戦者が変更となるハプニングがありましたが、同国では大きな話題を呼んだことでしょう。しかし、その試合内容は期待に応えるものではなかったようです。

兎にも角にも王座の初防衛に成功したパーカー。WBOは王者に対し、本来ならこの日にパーカーに挑戦する予定だったヒューイ フューリー(英)との防衛戦を行うよう再び指令を出しています。
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加納、2冠目獲得ならず(WBOアジア・太平洋ミニマム級)

2017年05月14日 00時01分38秒 | 世界ボクシング
今月5日、兵庫県・三田市総合文化センターで行われた試合結果です。
WBOアジア・太平洋ミニマム級王座決定戦:
ジェリー トモグダン(比)KO6回1分56秒 加納 陸(大成)

*昨年夏、当時空位だったWBO王座を高山 勝成(仲里)と争い、日本ボクシング史上最年少での世界王座奪取を目論んだ加納。それなりの善戦を見せましたが、高山のキャリアの前に敗北。プロ・デビュー戦以来の敗北を喫してしまいました。

師走に再起戦に勝利し、今回の地域王座戦でのタイトル獲得、そしてその後の2度目の世界挑戦を睨んでいた加納陣営。しかしトモグダンが予想以上に強豪でした。

試合は終始比国人のペース。4回、そして6回にボディー・ブローでキャンバスに送られた加納はそのままKO負け。トモグダンは地域王座獲得と共に、彼自身2度目の世界挑戦に向け前進しています。新王者のトモグダンはまだ23歳。しかし23勝(11KO)8敗(3KO負け)4敗という、すでに骨太いキャリアの持ち主です。 
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今週末の試合予定

2017年05月13日 00時02分41秒 | 世界ボクシング
2017年5月第2週末の試合予定です。

13日 土曜日
英国
WBAスーパーフライ級戦:
王者カリド ヤファイ(英)対 挑戦者村中 優(フラッシュ赤羽)

メキシコ
IBFミニマム級戦:
王者ホセ アルグメド(メキシコ)対 挑戦者ガブリエル メンドサ(コロンビア)

*何度も試合延期となっているこのカード。今回は無事に行われるのでしょうか?

米国・ミシガン州
WBFヘビー級王座決定戦:
ジェームス トニー 対 マイク シェパード(共に米)

*この試合、勝っても負けてもトニーの最終戦になるそうです。
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どうしたチャベス!?何も出来ずに完敗(スーパーミドル級)

2017年05月12日 00時48分59秒 | 世界ボクシング
先週末6日・土曜日、米国・ネバダ州で行われた試合結果です。
スーパーミドル級12回戦:
サウル アルバレス 判定3対0(120-108x3)フリオ セサール チャベス(共にメキシコ)

*この試合の結果自体には驚きはしませんでした。しかし試合内容に愕然としたというか、残念だったというか。2012年9月にWBCミドル級王座を手放したチャベス。その試合を最後に、スーパーミドル級リミット一杯、もしくはライトヘビー級で戦ってきたチャベスにとって、164.5ポンドという契約ウェートは想像以上に厳しいものだったようです。

対戦相手であるアルバレス云々以前に、試合開始ゴング前にすでに力尽きていた感のあったこの日のチャベス。毎ラウンド、それなりの反撃を試みてはいましたが、あまりにも体力が無さ過ぎました。この日のチャベスのコンディションを見ていると、ヘビー級からライトヘビー級に再降格したロイ ジョーンズ(米)、2008年にマニー パッキャオ(比)に良いところなく敗れたオスカー デラホーヤ(米)、2012年に本来のライトヘビー級からスーパーミドル級に体重を落として世界王座に挑戦したチャド ドーソン(米)の姿と重なってしまいました。ロイ、デラホーヤ、ドーソンは揃って実力ピカ1の選手達でした。しかしその時の階級より無理に体重を落とした結果、揃いも揃って本来の力を発揮することなく無様な敗戦を喫してしまっています。この日のチャベスは、アルバレスに敗れる以前に、自身のコンディション調整で大失敗したといって良いでしょうね。

チャベスも悪かったですが、そんな選手に大差判定勝利をしたカネロ(アルバレスのニックネーム)の出来も褒められたものではありません。正直、あれだけのワンサイド・ゲームなら、ダウンの一つや二つ奪えた筈です。そのフォームは良いんですが、はっきり言ってパンチ力に欠けていました。9月16日にいよいよゲナディー ゴロフキン(カザフスタン)と対戦するようですが、ミドル級では小さすぎるアルバレス。カザフスタン人を苦しめるでしょうが、勝利は難しいでしょうね。
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