DAISPO WORLD BOXING EXPRESS

今年もやってるやってる~

マレロ、90秒で王座奪取(WBAフェザー級:暫定王座)

2017年05月11日 00時04分40秒 | 世界ボクシング
先月29日、米国・メリーランド州で行われた試合結果です。
WBAフェザー級戦(暫定王座)
挑戦者クラウディオ マレロ(ドミニカ)KO初回90秒 王者カルロス サンプラーノ(ペルー)

*幾度もの試合延期を繰り返し、ようやく実現した今回の一戦。蓋を開けてみれば僅か初回、90秒で決着がついてしまいました。サウスポー・スタイルからのきれいなワン・ツーでダウンを奪ったマレロ。サンプラーノは10秒以内に立ち上がることができず、あえなく王座から転落。保持する王座の2度目の防衛に失敗してしまいました。

暫定ながらも世界のベルトを腰に巻くことに成功したドミニカ人。今回が2013年8月以来の2度目の世界王座挑戦となっています。ちなみにこの試合、WBA暫定王座と共に、空位だったマイナー団体IBOのベルトも争われています。WBA暫定とIBO、王座としてはどちらの方が価値があるやら。まあ、どっちもどっちといったところでしょうか。
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ウラジミール、王座返り咲きならず(2団体ヘビー級)

2017年05月10日 01時21分59秒 | 世界ボクシング
先月末29日、英国で行われた試合結果です。
2団体ヘビー級戦:
IBF王者アンソニー ジョシュア(英)TKO11回2分25秒 ウラジミール クリチコ(ウクライナ)

*41歳になったばかりのウラジと、半年後に28歳の誕生日を迎えるジョシュアの対戦。2000年に初の世界王座を獲得する以前から注目していたウラジの勝利を願っていました。しかしヘビー級、いやボクシング界全体を見た場合、世代交代という意味で英国人が勝利したほうがいいことでしょうね。しかしウラジが世界王座に初めてついたのが17年も前ですか。凄いものです。

そうは分かっていても残念な気持ちで見たこの試合。しかしどうしてどうして。試合内容を見ると、勝利したジョシュアはもちろんお見事、そして敗れたウラジも十分にその能力を発揮しました。正直、結果は残念でしたが、試合内容にはホッとしました。

試合開始早々から両選手がパンチの交換を繰り広げていったこの試合。最初の山場は5回、そして6回に来ました。

5回のゴングと同時に連打でベテランを攻め立てたジョジュア。この試合最初のダウンを奪います。しかしダウンを奪ってからガス欠状態に陥った新鋭。それに加えてウラジの反撃でダメージを被ってしまいました。私(Corleone)はこの回、10対8でダウンを奪ったジョシュアとしましたが、ウラジはあともう一歩で10対9まで挽回しています。

そのキャリア初期には打たれ脆さとスタミナの無さを随所に暴露していたウラジ。この試合ではまったく別の姿を披露しています。ダウン後、失速どころか目の覚めた感のあるウラジ。6回にとんでもない右パンチを当てダウンを奪い返しました。その後のウラジ、残念なことに少々パンチを狙いすぎてしまい、それ以上のダウンを与えることが出来ませんでした。

6回以降の中盤戦、明らかにウクライナ人が主導権を握ったこの試合。10回終了時の採点では2対1(96-93、95-93、93-95)で英国人が若干リード。私は96対92で元王者を支持しています。

最終回となった11回、ジョシュアが初めてダウンを奪った5回と同様に、その回の開始のゴングと同時に怒涛の攻撃を加えていきます。1分過ぎ、右アッパーからの連打で2度目のダウンを奪ったジョシュア。その後ダウンをもう一つ加え、レフェリー・ストップを呼び込みましたが、初めのダウンですべてが決したと言っていいでしょうね。

自身最長の11回TKO勝利で強豪を撃破し、保持するIBF王座の3度目の防衛に成功した英国人。空位だったWBAスーパー王座、マイナー団体IBOのベルトも吸収しています。しかしそれと同時に、WBAからはルイス オルティス(キューバ)、IBFからはクプラト プーレフ(ブルガリア)との指名防衛戦を行うよう勧告が出されています。

残念ながら王座返り咲きに失敗したウラジですが、まだまだ第一線で戦えることを実証。本人も現役継続の意向のようです。願わくばジョシュアとの再戦を制し、その後勇退して貰いたいです。
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ニエテス、3階級制覇達成(IBFフライ級)

2017年05月09日 00時22分53秒 | 世界ボクシング
先月末29日、比国で行われた試合結果です。
IBFフライ級王座決定戦:
ドニー ニエテス(比)判定3対0(117-111x2、115-113)エータワン モー クッテントンブリー(タイ)

*2008年8月に、当時空位だったWBOミニマム級王座を獲得したニエテス。その後コツコツと防衛記録を伸ばしながら、同団体のライトフライ級王座も獲得し、その階級でも再びコツコツ・モードに突入。昨年に入り、ビックマッチ出場の機会を求めフライ級に転向。しかしターゲットとしていたローマン ゴンザレス(ニカラグア/帝拳)やファン カルロス エスタラーダ(メキシコ)は示し合わせた様にスーパーフライ級に転向してしまいました。

それでもめげないのがこのニエテス。団体をIBFに変えて臨んだ自身の3階級制覇が賭けられた試合で安定したボクシングを披露。明白な勝利を収め3つ目のベルトを獲得することに成功しています。同級での即ビックカード出場を目指したいようですが、まずは指名挑戦者で、日本でもお馴染みのWBA2階級制覇王ファン カルロス レべコ(亜)との防衛戦が控えているようです。
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西田、王座統一に成功(日本ミドル級)

2017年05月08日 01時26分24秒 | 日本ボクシング
今月1日、後楽園ホールで行われた試合結果です。
日本ミドル級王座統一戦:
正規王者西田 光(川崎新田)判定3対0(96-94、97-94、97-93) 暫定王者胡 朋宏(横浜光)

*昨年3月、2度目の王座挑戦で現在保持している日本王座と、OPBF(東洋太平洋)同級王座の2冠を獲得している西田。OPBF王座は3ヶ月後に行われた初防衛戦でアッサリと手放しています。

自身の怪我のため、あえなく暫定王座を誕生させてしまった西田。日本王座の初防衛戦の相手に迎えたのは、元同王座保持者で、昨年師走に暫定ながらも王座返り咲きに成功している胡。実力伯仲者同士の一戦は、ブランク後の正規王者が明白な判定勝利で王座統一に成功。それと共に防衛記録を1に伸ばしています。

西田が保持していたOPBF王座には太尊 興輝(六島)が君臨中。そして日本ミドル級ではずば抜けた実力の持ち主である村田 諒太(帝拳)が約2週間後に世界初防衛戦を行います。西田もうかうかしていれれませんね。
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意見番(05‐07‐17)

2017年05月07日 01時23分51秒 | ボクシングネタ、その他雑談
2017年5月7日ごろの意見番です。



*村田が自分が想像していた以上に期待されている選手なんですね。試合開始まであと2週間。その期待に応える試合内容、結果を出してもらいたいものです。もし村田が王座奪取に成功すれば、WBAスーパー王者ゲナディー ゴロフキン(カザフスタン)との対戦話も出てくるのでしょうか?しかしゴロフキン云々の前に、まずはこの一戦です!
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今週末の試合予定

2017年05月06日 01時14分51秒 | 世界ボクシング
2017年5月第1週末の試合予定です。

6日 土曜日
ニュージーランド
WBOヘビー級戦:
王者ジョセフ パーカー(ニュージーランド)対 挑戦者ラズバン コジャヌ(ルーマニア)

米国・ネバダ州
スーパーミドル級12回戦:
サウル アルバレス 対 フリオ セサール チャベス(共にメキシコ)


8日 月曜日
後楽園ホール
OPBF(東洋太平洋)/WBOアジア太平洋ヘビー級戦:
OPBF王者藤本 京太郎(角海老宝石)対 ヘルマン パーセル(豪州)

*WBO地域王座は新王者決定戦
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前哨戦はチャベスに軍配(色々:05‐05‐17)

2017年05月05日 00時14分21秒 | 世界ボクシング
最近(2017年5月5日ごろ)のニュースです。

1)現地時間の明日6日に対戦するサウル アルバレスとフリオ セサール チャベス2世(共にメキシコ)。そのメキシカン・ダービーの前哨戦とも言うべきでしょうか、先週末29日に両者の兄弟による対決がメキシコでありました。「アルバレス対チャベスI」に勝利したのはオマール チャベス。2014年に敗れているラモン アルバレスを2回で仕留めています。

2)メインである「アルバレス対チャベスII」はミドル級とスーパーミドル級の中間ウェートである164.5ポンドの契約体重で行われます。無冠戦として行われる予定でしたが、勝者にはWBCから特別なベルトが授与されるようです。しかしアルバレスは試合に勝ってもそのベルトは受け取らない方針のようです。色々と政治的な理由があるようですが、一番の理由はそのベルトが「ダサい、趣味が悪い」からではないでしょうかね。

3)来週8日・月曜日に保持するOPBF(東洋太平洋)ヘビー級王座の初防衛戦に臨む藤本 京太郎(角海老宝石)。その試合には、WBOアジア・太平洋のベルトも争われる事になりました。

4)OPBF王座に加え、日本王座も保持している藤本。残念ながら現在の所、その王座の防衛戦の予定は立っていません。日本ヘビー級ランキングを見てみると、王者藤本の他には、1位に竹原 虎辰(緑)がランキングされているのみ。本場アメリカの4回戦レベルでもいいので、選手層の拡大が望まれます。

5)先週末4月29日、石川県・産業展示館でWBOアジア・太平洋フェザー級王座決定戦が行われています。比国人同士の対戦となったこの一番。2015年師走から日本を拠点にしているゼネシス カシミ シルバニア(カシミ)が、ラルフ ジョン ルルを2回でTKO。同王座を獲得することに成功しています。25歳ながらこの試合が29度目の実戦となったシルバニア。戦績を29戦全勝(12KO)と堂々たるものにしています。シルバニアは以前、一つ下のスーパーバンタム級で戦っており、その階級ではWBCインターナショナルのシルバー王座、WBOアジア・太平洋、WBOインターコンチネンタル王座を獲得してきました。またアラブ首長国連邦と中国のマカオでそれぞれ一試合行っており、中々頼もしい輸入選手のようです。

6)本来なら昨年末に日本のリングで防衛戦を予定していたIBFバンタム級王者のリー ハスキンス(英)。来月10日に同国人ライアン バーネットを相手に、保持する王座の3度目の防衛戦を行います。
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林、守れず(日本フェザー級)

2017年05月04日 00時20分41秒 | 日本ボクシング
先月23日、愛知・刈谷市あいおいホールで行われた試合結果です。
日本フェザー級戦:
挑戦者坂 晃典(仲里)TKO3回2分50秒 王者林 翔太(畑中)

*昨年の大晦日に、元WBAスーパーバンタム級王者下田 昭文(帝拳)を僅差の判定で破り、9月に獲得した王座の初防衛に成功したばかりの林。強打者坂の前に、序盤戦であえなく撃沈されてしまいました。個人的に評価をしていた下田をしぶとく下した林なだけに、今後それなりの活躍を期待していましたが、結果はそうなりませんでしたね。

25歳の新王者坂。初挑戦でベルトを巻くことに成功すると共に、その戦績を16勝3敗に伸ばしています。16勝中KO勝利は13。この階級の日本人選手としてはかなりの強打者と見ていいでしょうね。林に敗れた後、現役からの引退を表明している下田ですが、今回の王座交代劇をどのように感じたのでしょうか?気になるところです。
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3王者が揃って防衛に成功(WBOフェザー級他)

2017年05月03日 00時19分27秒 | 世界ボクシング
先月22日、米国・カリフォルニア州で行われた試合結果です。
WBOフェザー級戦:
王者オスカー バルデス(メキシコ)判定3対0(119-108、118-109、116-111) 挑戦者ミゲル マリアガ(コロンビア)

*昨年7月に当時空位だった同王座を獲得しているバルデス。ここまでの戦績は21戦全勝(19KO)と見事なもの。しかし今回の挑戦者マリンガも、25勝(21KO)1敗とこれまたその戦績もさることながら、KO率もフェザー級としては抜きんでた数字の持ち主です。

KO決着が期待されたこの一戦。王者が10回にダウンを奪うなど終始挑戦者をリード。結局試合は判定までもつれ込みますが、バルデスが明白な勝利を得ることに成功。防衛記録を2に伸ばすと共に、初の12ラウンドを経験することになっています。


WBOスーパーミドル級戦:
王者ヒルベルト ラミレス(メキシコ)判定3対0(120-106x3)挑戦者マキシム ブーサク(ウクライナ)

*1年前(厳密には13ヵ月前)にアーサー アブラハム(独)に完封勝利を収め同王座を獲得しているラミレス。その時の判定は、3人のジャッジ揃って120対108でメキシカンを支持しました。ラミレスにとって王座獲得後、1年ぶりの実戦となったこの初防衛戦。挑戦者が5回と11回に過度なホールディングのため減点1をそれぞれのラウンドで科されています。

結果はご覧の通り、ラミレスの2試合続けての完封勝利。世界戦2連戦で、1ポイントも失わないというのも珍しいことですよね。


WBOスーパーバンタム級戦:
王者ジェシー マグダレノ(米)KO2回2分51秒 挑戦者アデイルソン サントス(ブラジル)

*昨年11月に強豪ノニト ドネア(比)から同王座を奪っているマグダレノ。世界的に無名なブラジル人にとって、かなり荷の重い世界挑戦だったようです。王者は2回に2度のダウンを奪いそのままKO勝利。初防衛戦としては上出来中の上出来といっていいでしょう。
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テテ、幸運な(?)2階級制覇(WBOバンタム級)

2017年05月02日 03時17分25秒 | 世界ボクシング
先月22日、英国で行われた試合結果です。
WBOバンタム級王座決定戦(暫定王座):
ゾラニ テテ(南ア)判定3対0(120-107、119-108x2)アーサー ビジャヌエバ(比)

*この試合が行われた翌日、大阪でこの王座の正規王座戦、王者マーロン タパレス(比)が大森 将平(ウォズ)の挑戦を受けています。比国人は激戦の末に日本人挑戦者を退けることに成功。しかし他パレスは、前日計量に失敗し、戦わずして王座を失っています。

今回の試合、以前よりその実力が認められていた選手同士の対戦となりました。接戦も予想されていた試合でしたが、テテが予想外のワンサイド・マッチで勝利。IBFスーパーフライ級王座に続いて、バンタム級での世界のベルトを腰に巻くことに成功しています。

英国で行われた試合の翌日、大森が勝利を収めていればWBO王座獲得となりましたが夢かなわず。「棚から牡丹餅」というのでしょうか、暫定王座を獲得したテテは、後日そのまま正規王座の座を射止めることに成功しました。


WBOミドル級王座決定戦(暫定王座):
アフタンディル クルツィゼ(ジョージア)TKO5回27秒 トミー ラングフォード(英)

*正規王者であるビリー ジョー ソーンダース(英)が3団体統一王者ゲナディー ゴロフキン(カザフスタン)との王座統一戦を目指す中、WBOは特例として暫定王座戦を認定。敵地に乗り込んだクルツィゼが見事にその王座を獲得。結局はゴロフキンとの対決の早期実現が無くなったソーンダースとの一戦に向け、大きな一歩を踏み出すことに成功しています。

そのWBOミドル級内での王座統一戦は、7月8日、英国で開催される見通しです。
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