DAISPO WORLD BOXING EXPRESS

今年もやってるやってる~

意見番(2020年/日本国内編)

2021年01月21日 05時27分10秒 | ボクシングネタ、その他雑談

昨年2020年にその活躍が顕著だった選手を5名選んでみました。2019年編は海外組が先だったため、2020年編は日本国内の選手5名を最初に紹介していきます。

日本ライトフライ級王者矢吹 正道(緑)/ 2020年の年間戦績は2勝(1KO)。試合とも日本王座戦。

*7月に王座決定戦に出場し、現在保持している王座を獲得。師走には自身初となる判定勝利を経験すると共に、王座の初防衛に成功。現在日本国内同級戦線には、WBAスーパー王者として京口 紘人(ワタナベ)が、そしてWBC王者には寺地 拳四郎(BMB)が存在しています。今年も引き続きコロナウィルスの影響で、海外選手の招聘が難しい状況が予想されます。強打の日本王者矢吹には、意外に早い段階で世界王座挑戦の機会が訪れるかもしれません。

 

WBOフライ級王者中谷 潤人(M.T)/ 1勝(1KO)。

*春、夏と世界戦が決まりながらもコロナウィルスの影響で延期に。秋にようやく初の世界戦が実現し、見事な試合ぶりを見せ王座奪取に成功。将来のスター候補生がようやくスタートラインに立ちました。どうでしょうかね、2021年の中谷は。現状だと、他団体の世界王者との統一戦実現はまだまだ難しいでしょうし、世界ランキングを見渡しても、当然の事ですが、海外の選手が名前を連ねています。試合枯れにならなければいいのですが...。

ちなみに中谷は上記の矢吹とは2016年に4回戦時代に対戦し、判定勝利を収めています。

 

WBOスーパーフライ級王者井岡 一翔(Ambition)/ 1勝(1KO)。

*ご存じの通り、まだまだ半月前になる昨年の大晦日、3階級制覇王田中 恒成(畑中)を相手に会心のボクシングを見せ王座の防衛に成功。今後は他団体王者との統一戦が望まれます。3月にはWBA王者ローマン ゴンザレス(ニカラグア/帝拳)とWBC王者ファン フランシスコ エストラーダ(メキシコ)がお互いの王座を賭け拳を交える事が決定しています。また、既にIBF王座を8度防衛しているジェルウィン アンカハス(比)が一翔との王座統一戦を熱望しているようです。

一翔クラスになると、矢吹や中谷とは違い、試合数よりどれだけ大きな興行に出場出来るかが望まれてきますね。

(体のたるみが少々気になります)

 

WBAスーパー/IBFバンタム級王者井上 尚弥(大橋)/ 1勝(1KO)。

*念願の3団体王座統一戦は流れてしまいましたが、実力は世界王者クラスのジェイソン マロニー(豪)をラスベガスのリングで圧倒。世界的評価をまた高める事に成功しています。

(今年は保持する王座の数を増やせるのでしょうか?)

 

日本/OPBF(東洋太平洋)/WBOアジア太平洋ライト級王者吉野 修一郎(三迫)/ 2勝(1KO)。

*気がつけば、日本王座の6度の防衛に成功。日本同級の第一人者である中谷 正義(帝拳)との対戦を実現させてほしいものです。

 

選出した選手たちの順番は、昨年は軽いクラスからの順だったので、今年は重いクラスからの順となります。昨年選出した選手は、WBOアジア太平洋ミニマム級王者重岡 銀次郎(ワタナベ)、井上、スーパーバンタム級王者勅使河原 弘晶(輪島)、IBFスーパーバンタム級暫定王者岩佐 亮佑(セレス)、そして吉野。来年も2019年、2020年組の顔が見れそうな予感がします。

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一体いくつのタイトル戦が行われたのでしょうか?

2021年01月20日 05時41分35秒 | ボクシングネタ、その他雑談

コロナウィルスの影響で、ボクシングの試合が激減してしまった今日この頃。昨年2020年に行われたタイトルの数と、一昨年2019年のそれを比べてみました。

ミニマム級
2020年:WBA(1)、WBC(1)、IBF(1)、WBO(1)、OPBF(東洋太平洋)(0)、WBOアジア太平洋(0)、日本(1)
2019年:WBA(1)、WBC(1)、IBF(2)、WBO(3)、OPBF(1)、WBOアジア太平洋(1)、日本(2)

ライトフライ級
2020年:WBA(1)、WBC(0)、IBF(0)、WBO(1)、OPBF(1)、WBOアジア太平洋(1)、日本(2)
2019年:WBA(3)、WBC(2)、IBF(1)、WBO(3)、OPBF(1)、WBOアジア太平洋(1)、日本(3)

フライ級
2020年:WBA(2)、WBC(2)、IBF(0)、WBO(1)、OPBF(0)、WBOアジア太平洋(1)、日本(1)
2019年:WBA(1)、WBC(3)、IBF(2)、WBO(3)、OPBF(1)、WBOアジア太平洋(2)、日本(2)

スーパーフライ級
2020年:WBA(4)、WBC(1)、IBF(0)、WBO(1)、OPBF(1)、WBOアジア太平洋(2)、日本(2)
2019年:WBA(2)、WBC(2)、IBF(2)、WBO(2)、OPBF(0
)、WBOアジア太平洋(1)、日本(3)

バンタム級
2020年:WBA(2)、WBC(1)、IBF(1)、WBO(1)、OPBF(0)、WBOアジア太平洋(1)、日本(0)
2019年:WBA(2)、WBC(3)、IBF(2)、WBO(1)、OPBF(1)、WBOアジア太平洋(3)、日本(2)

スーパーバンタム級
2020年:WBA(2)、WBC(1)、IBF(1)、WBO(2)、OPBF(1)、WBOアジア太平洋(0)、日本(0)
2019年:WBA(4)、WBC(2)、IBF(3)、WBO(4)、OPBF(3)、WBOアジア太平洋(2)、日本(3)

フェザー級
2020年:WBA(0)、WBC(1)、IBF(0)、WBO(1)、OPBF(1)、WBOアジア太平洋(1)、日本(1)
2019年:WBA(4)、WBC(1)、IBF(2)、WBO(3)、OPBF(0)、WBOアジア太平洋(2)、日本(3)

スーパーフェザー級
2020年:WBA(3)、WBC(0)、IBF(1)、WBO(1)、OPBF(0)、WBOアジア太平洋(0)、日本(0)
2019年:WBA(6)、WBC(2)、IBF(2)、WBO(2)、OPBF(3)、WBOアジア太平洋(3)、日本(2)

ライト級
2020年:WBA(3)、WBC(1)、IBF(1)、WBO(1)、OPBF(1)、WBOアジア太平洋(1)、日本(2)
2019年:WBA(4)、WBC(2)、IBF(3)、WBO(2)、OPBF(1)、WBOアジア太平洋(1)、日本(1)

スーパーライト級
2020年:WBA(3)、WBC(1)、IBF(1)、WBO(1)、OPBF(1)、WBOアジア太平洋(0)、日本(2)
2019年:WBA(4)、WBC(2)、IBF(2)、WBO(2)、OPBF(1)、WBOアジア太平洋(1)、日本(2)

ウェルター級
2020年:WBA(2)、WBC(1)、IBF(1)、WBO(1)、OPBF(1)、WBOアジア太平洋(0)、日本(1)
2019年:WBA(4)、WBC(2)、IBF(2)、WBO(2)、OPBF(0)、WBOアジア太平洋(1)、日本(2)

スーパーウェルター級
2020年:WBA(3)、WBC(1)、IBF(2)、WBO(0)、OPBF(0)、WBOアジア太平洋(1)、日本(1)
2019年:WBA(3)、WBC(1)、IBF(1)、WBO(3)、OPBF(3)、WBOアジア太平洋(1)、日本(2)

ミドル級
2020年:WBA(0)、WBC(1)、IBF(1)、WBO(1)、OPBF(1)、WBOアジア太平洋(0)、日本(0)
2019年:WBA(4)、WBC(3)、IBF(2)、WBO(2)、OPBF(3)、WBOアジア太平洋(2)、日本(2)

スーパーミドル級
2020年:WBA(2)、WBC(2)、IBF(1)、WBO(1)、OPBF(0)、WBOアジア太平洋(0)
2019年:WBA(3)、WBC(2)、IBF(2)、WBO(2)、OPBF(0)、WBOアジア太平洋(1)

ライトヘビー級
2020年:WBA(1)、WBC(0)、IBF(0)、WBO(0)、OPBF(0)、WBOアジア太平洋(0)
2019年:WBA(6)、WBC(2)、IBF(2)、WBO(3)、OPBF(1)、WBOアジア太平洋(0)

クルーザー級
2020年:WBA(0)、WBC(2)、IBF(1)、WBO(0)、OPBF(0)、WBOアジア太平洋(0)
2019年:WBA(3)、WBC(0)、IBF(1)、WBO(1)、OPBF(0)、WBOアジア太平洋(0)

ヘビー級
2020年:WBA(1)、WBC(1)、IBF(1)、WBO(1)、OPBF(0)、WBOアジア太平洋(1)、日本(0)
2019年:WBA(2)、WBC(2)、IBF(2)、WBO(2)、OPBF(0)、WBOアジア太平洋(0)、日本(0)

WBAはスーパー、レギュラー、暫定の3つのタイトルを合わせたもの。WBC、IBF、WBOは正規王座と暫定王座の合計。OPBF、WBOアジア太平洋、そして日本王座も正規王座と暫定王座戦の合わせたものとなります。WBCやOPBFのシルバー王座戦は含まれていません。また、日本王座はスーパーミドル級、ライトヘビー級、クルーザー級の3階級には設置されていません。

王座統一戦の場合、その試合で争われた王座のすべてをそれぞれ(1)とします。例として3団体統一ヘビー級王者アンソニー ジョシュア(英)の試合は、WBA、IBF、WBOの3つのタイトルがそれぞれ(1)となります。

こうして比較してみると、やはり2020年に行われたタイトル戦は、ほとんどの場合2019年より減少していますね。今年は昨年より試合増加が望まれます。出来れば、年間を通して継続的に行われていってほしいものです。

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重量級中心の色々(色々:01‐19‐21)

2021年01月19日 05時32分25秒 | 世界ボクシング

最近(2021年1月19日ごろ)のニュースです。

1)コロナウィルスや、自身の負傷のために昨年3月、同10月、そして今月末30日の試合が中止となってきたIBF/WBCライトヘビー級王者のアルツロ ベテルビエフ(露)。どうやら10月と今月に予定されていたアダム デインズ(独)との防衛戦は、3月末を目処に再スケジュールされるようです。

2)中々試合が行われないWBCライトヘビー級。業を煮やしたWBCは、元WBOスーパーミドル級王者で、現在はライトヘビー級を主戦場にしているヒルベルト ラミレス(メキシコ)と、元WBAライトヘビー級暫定王者マーカス ブラウン(米)による暫定王座決定戦を認可する方向のようです。

3)ベテルビエフの防衛戦と同様に、今月30日に予定されていたライトヘビー級の無冠戦、元世界王者セルゲイ コバレフ(露)とリオ五輪銀メダリストのベクテミル メリクジエフ(ウズベキスタン)の一戦は、コバレフが薬物検査に引っかかったために中止となっています。

4)ベテルビエフの2度の防衛戦の延期などもあり、2020年にライトヘビー級で行われた世界戦は、10月の暫定王座戦のみとなっています。しかし来月13日には、ジョー スミス(米)とマキシム ウラゾフ(露)によるWBO王座決定戦が行われる予定です。この一戦は是非、予定通りに行われて貰いたいものですね。

ベテルビエフ、コバレフ、そしてウラゾフと、同級はまだまだロシア色が異様に濃いですね。WBAスーパー王者ドミトリー ビボルもキルギスタン出身と、旧ソ連圏の選手ですし。

5)本来なら昨年師走(先月)に行われる予定だったWBOクルーザー級王座決定戦クジストフ グロワッキー(ポーランド)対ローレンス オコリー(英)の一戦は、グロワッキーがコロナウィルスに感染してしまい延期となっていました。この試合は3月20日に英国内で再スケジュールされています。

6)本来なら昨年11月に行われる予定だったWBCヘビー級暫定王座戦、王者アレクサンデル ポベトキン(露)とディリアン ホワイト(英)による一戦は、ポベトキンがコロナウィルスに感染してしまい延期となっていました。両者による再戦は3月6日に英国内で再スケジュールされています。

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矢吹、大差判定で初防衛に成功(日本ライトフライ級)

2021年01月18日 05時20分02秒 | 日本ボクシング

先月26日、愛知県刈谷市あいおいホールで行われた試合結果です。
日本ライトフライ級戦:
王者矢吹 正道(緑
)判定3対0(100-90、99-91x2)挑戦者大内 淳雅(姫路木下)

*昨年7月に、当時空位だった王座を僅か175秒で獲得している矢吹。初防衛戦に迎えた大内は、今回が3度目の王座挑戦となる強豪。王者はそんな実力者を相手に、ほぼワンサイドの判定勝利を収め防衛に成功。この試合前までに、築き上げてきた11のすべての白星をKO/TKO勝利で収めてきた矢吹。これが初の判定勝利となりました。

矢吹が主戦場とするライトフライ級は、ここ数年、日本勢を主体にトップ戦線が動いています。ミニマム級で4団体の王座を獲得してきた高山 勝成(寝屋川石田)も加わり、今年はその状況がさらに続いていくでしょう。2021年1月18日現在の王者たちの顔ぶれは下記のようになります。

WBA(スーパー):京口 紘人(ワタナベ/防衛回数2)
WBA(レギュラー):カルロス カニザレス(ベネズエラ/2)
WBA(暫定):ダニエル マテロン(キューバ/0)
WBC:寺地 拳四郎(BMB/7)
IBF:フェリックス アルバラード(ニカラグア/1)
WBO:エルウィン ソト(メキシコ/2)
OPBF(東洋太平洋):堀川 謙一(三迫/0)
WBOアジア太平洋:加納 陸(大成/0)
日本:矢吹 正道(緑/1)

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行われるのでしょうか?(色々:01‐17‐21)

2021年01月17日 05時47分24秒 | 世界ボクシング

最近(2021年1月17日ごろ)のニュースです。

1)今月29日に、突如と試合予定が発表されたWBAヘビー級戦、レギュラー王者マヌエル チャー(独)対暫定王者トレバー ブライアン(独)による一戦。最近のチャーのインタビューに目を通してみると、試合が行われるような、行われないような、どちらとも言えないコメントを残しています。この両選手による試合が世界ヘビー級戦に値するかは疑問符が打たれますが、対戦カード自体としては結構面白い試合になると思います。

2)米国・フロリダ州で行われる予定のWBAヘビー級戦。その同じ興行では、WBAクルーザー級戦も行われる見通しです。2018年7月に同王座に返り咲いているベイビュート シュメノフ(カザフスタン)が、14勝(11KO)1敗(1KO負け)という好成績の持ち主ラファエル マーフィー(米)を相手に、王座の初防衛戦を行う予定です。挑戦者のマーフィーですが、戦績は素晴らしい数字を出しています。しかしこれまでにタイトル戦の出場はおろか、10回戦、そして何と8回戦の試合出場もない選手です。良いんでしょうかね、このような選手を世界戦に出場させてしまって?

3)サウル アルバレス(メキシコ)の返上により、空位となったWBAミドル級のスーパー王座。前回もお届けしましたが、その王座に、これまでレギュラー王者だった村田 諒太(帝拳)が、戦わずして昇格しています。実力は世界ミドル級としては並。プロの実績はそれほどなく、しかも1年以上実戦を行っていない村田。海外のマスコミでは村田が出場する世界戦を、よくマイナー団体IBOやWBFの世界戦と同等と揶揄しています。その程度の選手をスーパー王者に認定するとは。WBAのスーパー王座とは一体何なのか首を傾げたくなります。

4)村田の対抗王者としてクリス ユーバンク(英)が暫定王者に君臨しています。元IBFミドル級、WBOスーパーミドル級王者アーサー アブラハム(独)や元IBFスーパーミドル級王者ジェームス デゲール(英)等に勝利を収めてきているユーバンク。実力も、世界的知名度も村田の上を行くでしょう。ユーバンクと村田が対戦し、その勝者がスーパー王者に認定されるのであれば、話は分かるのですか。ちなみにこのユーバンク、村田ではなくIBF王者ゲナディー ゴロフキン(カザフスタン)との対戦を熱望しています。

5)自身の怪我のため、休養王者に移行されていたWBCバンタム級タイトルホルダーのノルディ ウーバーリ(仏)。怪我から回復したため、この度晴れて「休養」の2文字を返上する事に成功。本来なら先月行われる予定だったノニト ドネア(比)との対戦実現に向け動き出す模様です。

6)WBOスーパーフェザー級王者ジャメル ヘリング(米)が来月27日、英国に乗り込んで元スーパーバンタム級、フェザー級王者カール フランプトン(英)の挑戦を受ける事が正式に発表されています。

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今週末の試合予定

2021年01月16日 05時13分53秒 | 世界ボクシング

2021年1月第三週末の主な試合予定です。

16日 土曜日
後楽園ホール
OPBF(東洋太平洋)ウェルター級戦:
王者長濱 陸(角海老宝石)対 挑戦者豊嶋 亮太(帝拳)

22日 金曜日
後楽園ホール
日本スーパーバンタム級戦:
王者久我 勇作(ワタナベ)対 挑戦者古橋 岳也(川崎新田)

日本スーパーフェザー級戦:
王者坂 晃典(仲里)対 挑戦者渡邉 卓也(DANGAN AOKI)

先週から一都三県に緊急事態宣言が再び出されましたが、後楽園ホールでの興行は是非予定通りに行って貰いたいですね。

日本以外では、米国やメキシコで中規模の興行がいくつか予定されています。またアルゼンチンでは、先週に引き続き、いくつかの国内王座戦や地域王座戦(南米王座)が予定されています。

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三代、前世界王者を退ける(ライト級)

2021年01月15日 05時20分02秒 | 日本ボクシング

先月26日、東京都墨田区総合体育館で行われた試合結果です。
ライト級10回戦:
OPBF(東洋太平洋)スーパーフェザー級王者三代 大訓(ワタナベ)判定 前WBOスーパーフェザー級王者伊藤 雅雪(横浜光)

*コロナウィルスの恩恵とでもいうのでしょうか、海外の選手の招聘が難しい反面、日本国内の実力者同士の対戦実現が続いています。この「三代対伊藤」も、そんな好カードの一つと言っていいでしょう。

10勝の内、KO/TKO勝利が僅かに3という三代ですが、持ち前の左ジャブで一度は世界の頂点に立った伊藤に対抗。後半戦はその左ジャブを起点としたワン・ツーで最後まで主導権を握り続けゲームセット。僅差ながらも明白な判定勝利を収め、ねんがんの世界初挑戦に向けて大きく前進しています。

 

無冠のライト級戦として行われた今回の一戦。しかし三代、伊藤はスーパーフェザー級を主戦場にしている選手たちです。そこで、両者が活躍している2020年12月26日時点でのスーパーフェザー級の王者たちの顔ぶれを確認しておきます。

WBA(スーパー):ジェルボンテ デービス(メキシコ/防衛回数0)
WBA(レギュラー):レネ アルバラード(ニカラグア/0)
WBA(暫定):クリス コルバート(米/1)
WBC:ミゲル ベルチェル(メキシコ/6)
IBF:ジョセフ ディアス(米/0)
WBO:ジャメル ヘリング(米/2)
OPBF(東洋太平洋):三代 大訓(ワタナベ/4)
WBOアジア太平洋:ジョー ノイナイ(比/2)
日本:坂 晃典(仲里/0)

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比嘉、久々に豪快に勝利(WBOアジア太平洋バンタム級)

2021年01月14日 05時30分25秒 | 世界ボクシング

昨年の大晦日、東京都大田区総合体育館で行われた試合結果です。
WBOアジア太平洋バンタム級戦:
挑戦者比嘉 大吾(Ambition)TKO5回45秒 王者ストロング小林 佑樹(六島

*2018年4月に、前日計量での体重超過により世界フライ級王座から転落。そして初黒星を喫するなど、不名誉な記録を残してしまった比嘉。昨年2月にリング復帰を果たすも、冴えないボクシングを展開するも何とかTKO勝利。しかし10月に行われた再起第2戦には痛恨の引き分けを経験してしまいました。

もう後がない比嘉は、しぶとい小林を相手に久々に豪快なボクシングを展開。少々(かなりでしたが)強引過ぎるボクシングでしたが、その強打を当て切りタフな小林を右アッパーでTKO。世界2階級制覇に向けようやくスタートラインに立つことに成功しています。

 

面白い存在が殴り込んできたバンタム級。2021年1月14日現在の同級王者たちをまとめてみました。

WBA(スーパー):井上 尚弥(大橋/防衛回数4)
WBA(レギュラー):ギレルモ リゴンドー(キューバ/0)
WBC(休養):ノルディ ウーバーリ(仏/2)
WBC(暫定):レイマート カバリョ(比/0)
IBF:井上 尚弥(大橋/2)
WBO:ジョン リエル カシメロ(比/2)
OPBF(東洋太平洋):栗原 慶太(一力/1)
WBOアジア太平洋:比嘉 大吾(Ambition/0)
日本:鈴木 悠介(三迫/0)

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高山、4年4ヵ月ぶりの勝利(ライトフライ級)

2021年01月13日 05時50分16秒 | 日本ボクシング

先月末27日、大阪府大阪市エディオンアリーナ大阪・第2競技場で行われた試合結果です。
ライトフライ級6回戦:
高山 勝成(寝屋川石田)判定3対0(60-54、59-55x2)小西 伶弥(SUN-RISE)

*これまでにミニマム級の世界主要4団体の王座を順次獲得してきた高山。本来なら昨年夏に行われる予定だった東京五輪への出場を目指し、プロ・ボクシングから身を引いていました。残念ながら五輪出場を果たせなかった高山は、ぷろ・ボクシングへの再転向を決意。昨年春から再起戦への出場を試みていました。

当初の予定では、5月10日に森 青葉(泉北)と対戦する予定だった高山ですが、その試合はコロナウィルスの影響を例外なく受け中止に。今回まで復帰戦が延期となっていました。

本来なら11月23日に対戦を予定していた高山と小西。その時は小西が前日計量後の、コロナウィルスのPCR検査に引っかかってしまい、試合直前になって中止に。しかも小西はその後の検査で、陰性判定でだという事が判明しています。

何はともあれ実現した両者の対戦。実力者同士の一戦は、高山がその技術を駆使して、ほぼワンサイドの判定勝利を収めています。しかし凄いですね高山は。オリンピックへの出場を目指し、アマチュアのリングで活動していたとはいえ、プロのリングに登場したのは2016年8月以来、実に4年4カ月ぶり。それでも世界ランカーをいとも簡単に退けてしまうのですから。

堂々とプロのリングに復帰した高山。戦績を32勝(12KO)8敗(1KO負け)としています。今後高山は、以前主戦場としていたミニマム級ではなく、ライトフライ級で世界のベルト獲得を目指していくとの事。また、標的をWBAスーパー王者の京口であることを明らかにしています。「京口対高山」ですが、案外、春早々にも実現するかもしれませんね。

 

日本勢が幅を利かせているライトフライ級トップ戦線。今年もその状況が続くと予想されます。2021年1月12日現在の王者たちの顔ぶれを見てみましょう。

WBA(スーパー):京口 紘人(ワタナベ/防衛回数2)
WBA(レギュラー):カルロス カニザレス(ベネズエラ/2)
WBA(暫定):ダニエル マテロン(キューバ/0)
WBC:寺地 拳四郎(BMB/7)
IBF:フェリックス アルバラード(ニカラグア/1)
WBO:エルウィン ソト(メキシコ/2)
OPBF(東洋太平洋):堀川 謙一(三迫/0)
WBOアジア太平洋:加納 陸(大成/0)
日本:矢吹 正道(緑/0)

*本来なら京口は昨年11月に、そして寺地とカニザレスは師走に防衛戦を予定していましたが、そのすべての試合が中止となってしまいました。今年はライトフライ級に限らず、一つでも多くのタイトル戦(もちろん無冠戦も)が実現してほしいものです。

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体重超過のモーレル、試合には圧勝(ライトヘビー級)

2021年01月12日 05時38分28秒 | 世界ボクシング

先月26日、米国・カリフォルニア州で行われた試合結果です。
ライトヘビー級10回戦:
WBAスーパーミドル級暫定王者デビット モーレル(キューバ)TKO3回2分45秒 マイク ガブロンスキー(米)

*本来ならこの試合は、現在空位のWBAスーパーミドル級レギュラー王座の決定戦として行われる予定でした。しかしモーレルが前日計量に失敗。両陣営の合意のもと、試合はライトヘビー級の無冠戦として行われることになりました。

試合の方は今回が僅か4戦目となるモーレルが、初回からダウンを奪うなどして圧倒。最後はあまりにも一方的な試合展開となったため、レフィリーが試合をストップしています。

WBA王座が賭けられる予定だった一戦で、キューバ人は契約ウェートを作ることが出来ませんでした。本来ならモーレルは保持している暫定王座を剥奪される所ですが、WBAはモーレルの王座保持を認可。残念な事ですが、WBAの腐敗は留まることを知らないようです。

 

カネロ(サウル アルバレスのニックネーム)を中心とする現在のスーパーミドル級。下記はアルバレス、そしてモーレルを含めた、2020年1月12日現在の同級の王者たちとなります。

WBA(スーパー):サウル アルバレス(メキシコ/防衛回数1)
WBA(暫定):デビット モレル(キューバ/0)
WBC:サウル アルバレス(メキシコ/0)
IBF:カレブ プラント(米/2)
WBO:ビリー ジョー ソーンダース(英/1)
OPBF(東洋太平洋):ジェイド ミッチェル(豪/2)
WBOアジア太平洋:アブダラ パジワパジ(タンザニア/0)

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