DAISPO WORLD BOXING EXPRESS

今年もやってるやってる~

見事なワン・ツー!ララがザラファを仕留める(WBAミドル級ほか)

2024年04月04日 05時41分40秒 | 世界ボクシング

先週末30日、米国ネバダ州で行われた試合結果です。
WBAミドル級戦:
エリスランディ ララ(キューバ)KO2回2分59秒 挑戦者マイケル ザラファ(豪)

*2008年のデビュー当時から、その実力を評価され続けてきたララ。その評価は落ちてはいないものの、ここ最近はコロナ禍を隔てて試合間隔が開き気味となっています。

2022年5月以来の防衛戦/実戦となったララ。こちらは2022年11月以来の試合となった指名挑戦者ザラファを迎える事になりました。

斜に構えた、やや変則的なサウスポー(左構え)のララ。2回終了間際に、見事な右ジャブからの左ストレートをクリーンヒットさせ南太平洋からの刺客をKO。40歳にして、まだまだ危険な存在であることを誇示しています。

 

翌31日、日曜日名古屋国際会議場で行われた試合結果です。
WBOアジア太平洋/日本ミドル級戦:
王者国本 陸(六島)TKO6回1分53秒 挑戦者可兒 栄樹(T&T)

*当初の予定では、ミドル級トーナメントの一環として行われる筈だった一戦。その試みは、主催者側の何らかの都合で中止に。しかし国本と可兒による日本人同士の対戦は、予定通りに行われることになりました。

少しずつではありますが、一戦ごとに戦力を増している2冠王の国本。初回から積極的に攻めていきます。この試合が2度目のタイトル挑戦となった可兒も、一方的に飲み込まれる事なく王者に抵抗していきます。

挑戦者が粘りを見せた一戦でしたが、最終的には国本が押し切る形に。中盤戦に上下のコンビネーションで可兒をストップに追い込み、2つの王座の防衛に成功しました。

下記は2024年4月4日現在の、ミドル級のタイトル保持者たちとなります。

WBA:エリスランディ ララ(キューバ/防衛回数2)
WBC:ジャモール チャーロ(米/4)
WBC(暫定):カルロス アダメス(ドミニカ/1)
IBF:ジャニベック アリムハヌリ(カザフスタン/0)
WBO:ジャニベック アリムハヌリ(カザフスタン/3)
OPBF(東洋太平洋):竹迫 司登(ワールドスポーツ/0)
WBOアジア太平洋:国本 陸(六島/1)
日本:国本 陸(六島/3)

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あの試合から30年(WBAジュニアバンタム級:1994年4月3日)

2024年04月03日 05時39分40秒 | ボクシングネタ、その他雑談

今から30年前となる1994年4月3日、東京・両国国技館で行われた試合結果です。
WBAジュニアバンタム級戦(現スーパーフライ級):
王者鬼塚 勝也(協栄)判定3対0(115-112、115-114x2)挑戦者李 承九(韓国)

*1992年4月に、世界王座を獲得したタノムサク シスボーベー(タイ)との一戦や、1993年5月に行った林 在新(韓国)との3度目の防衛戦など、綱渡り的な試合を続ける鬼塚。新年度早々に、韓国の強打者李を迎え5度目の防衛戦を行うことになりました。

(日韓の実力者が対戦)/ Photo: TBSテレビ

15勝(11KO)2敗1引き分けの戦績の持ち主である李は、前年1月にOPBF(東洋太平洋)王座を獲得して以来実戦から遠ざかっています。しかし蓋を開けてみると、ブランクの影響を感じさせないシャープなボクシングを展開していきます。

(鬼塚を極地に陥れた強打の李)/ Photo: Youtube

世界初挑戦にも関わらず、堂々としたボクシングを展開していく李。固いガードと手数で勝負する当時の一般的なコリアン・ファイターとは違い、左右の強打を中遠距離から振り回していきます。対する鬼塚も、シャープな動きで挑戦者に対抗していきます。

テキパキとした攻防が続く中、5回終了間際、挑戦者の左ジャブで右ガードを下げてしまった鬼塚に、李の左フックが命中。一発で鬼塚がキャンバスに送られてしまいました。そのダウンからのダメージは見られないものの、鬼塚からは驚きの表情が見て取れました。

ジュニアバンタム級としては驚異的なパンチ力を持った李。彼のパンチは練習や経験によって培ったものではなく、ナチュラルに備えたもの。言わば天性的なものと言っていいでしょう。

8回、今度は李の右アッパーで吹っ飛ばされた鬼塚。その後の連打で苦境に立たされた王者でしたが、持ち前の精神力の強さでピンチを脱します。

その後もどちらかが明白なリードを奪うことなく最終盤戦に突入したこの試合。最後はスタミナと経験で上回る鬼塚が、巧くまとめて試合終了。試合内容は判定が示すように非常に競ったものでした。しかし王者の勝利を疑問視する声もほとんどなく、鬼塚の実力の底上げが伺える試合、そして好ファイトでした。

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ラミレス、2階級制覇に成功(WBAクルーザー級)

2024年04月02日 05時43分06秒 | 世界ボクシング

先週末30日・土曜日、米国カリフォルニア州で行われた試合結果です。
WBAクルーザー級戦:
挑戦者ヒルベルト ラミレス(メキシコ)判定3対0(118-110x3)王者アルセン グラミリアン(仏/アルメニア)

*減量苦からそれまで保持していたWBOスーパーミドル級王座を返上し、2階級制覇を虎視眈々と狙っていたラミレス。一昨年11月に、WBAライトヘビー級王者ドミトリー ビボル(キルギスタン)に挑戦しますが、大差判定負けを喫していました。45戦目にして初黒星を喫したラミレスは、その後ライトヘビー級をも後にしクルーザー級に進出。新階級での2戦目で、2度目の世界2階級制覇の機会を得ています。

スーパーミドル級(168ポンド/76.2キロ)、ライトヘビー級(175ポンド/79.4キロ)ではかなりの大柄に見えたラミレスですが、クルーザー級(200ポンド/90.7キロ)では標準的なサイズに映りました。これまでは丁寧勝つ、その体格を活かして勝利を重ねてきたラミレス。今回のグラミリアン戦でも、プレスをかけ続けてきた王者を丁寧にさばいて大差の判定勝ち。最後の世界戦での勝利から5年と3ヶ月でようやく念願の2つ目の世界王座を獲得。

ライトヘビー級を飛び越して、クルーザー級の世界王座を腰に巻くこととなったラミレス。同級初のメキシコ出身の世界王者という偉業を達成したことにもなりました。

面白い存在が世界の一角に食い込んできたクルーザー級戦線。2024年4月2日現在の、同級のタイトル保持者たちを確認しておきましょう。

WBA:ヒルベルト ラミレス(メキシコ/防衛回数0)
WBC:ノエル ゲボール(アルメニア/0)
IBF:空位
WBO:クリス ビラン スミス(英/1)
OPBF(東洋太平洋):空位
WBOアジア太平洋:カムシベク クンカバエフ(カザフスタン/0)

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バルデス、ウィルソンに攻め勝つ(WBOスーパーフェザー級:暫定王座)

2024年04月01日 05時55分02秒 | 世界ボクシング

先週29日・金曜日、米国アリゾナ州で行われた試合結果です。
WBOスーパーフェザー級戦(暫定王座決定戦):
オスカル バルデス(メキシコ)TKO7回2分48秒 リアム ウィルソン(豪)

*昨年2023年にエマヌエル ナバレッテ(メキシコ)に苦杯を喫している者同士によるサバイバル戦が実現。8月に大差判定負けを喫しているバルデスが、序盤戦から勢いよくペースを握り続けます。後手後手になってしまったウィルソンも、中盤戦に反撃の狼煙を上げますが長続きせず。結局は7回、メキシカンが大攻勢に出たところで試合はストップ。バルデスが暫定ながらも、約2年ぶりに世界王座への返り咲きに成功しました。

暫定ながらも新たな世界王者が誕生したスーパーフェザー級戦線。下記は2024年4月1日現在の、同級のタイトル保持者たちとなります。

WBA:ラモント ローチ(米/防衛回数0)
WBC:オシャキー フォースター(米/2)
IBF:ジョー コルディナ(英/1)
WBO
:エマヌエル ナバレッテ(メキシコ/2)
WBO(暫定):オスカル バルデス(メキシコ/0)
OPBF(東洋太平洋):坂 晃典(仲里/0)
WBOアジア太平洋:力石 政法(緑/0)
日本:原 優奈(真正/0)

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