何年か前の話です。自転車で通勤している僕は、仕事場の近くで、駅のそばの歩道のわきに自転車を停めている。例に漏れず、そこは通勤する人の自転車でいっぱいで、歩道の半分近くを占領しているのだ。
仕事の帰り、午後11時頃だった。まだ程々の数の自転車が停めてある。自分の自転車を引き出そうとすると、そばにあった自転車が4~5台、将棋倒しのようにバタバタと倒れてしまった。
「ア~ァ」 溜息をつきながら、そのまま行ってしまおうかと思ったのだが、自分で倒したものなので、仕方なくそれを起こそうとすると、側を通りかかった20代後半と思われる青年が、「お手伝いしましょうか?」と言いながら、自転車を起こし始めたのです。
僕は「ありがとう!」と言ったものの、自分がもし逆の立場だったら果たして手伝っただろうか?自問自答した。多分知らん顔をして通り過ぎただろう。
ところが、更に驚いたのは、その青年のすぐ後ろから来た、やはり20代と思われる女性が、黙って一緒に手伝ってくれたのだ。
「ありがとう!」の言葉を背に女性が立ち去った後、その青年が言いました。「あの人、僕と関係ありません」
青年が立ち去ろうとした時、思わず聞いてしまった。「何故手伝ってくれたの?」馬鹿な質問と思いながら、聞かずにいられなかった。
彼は、何気なく答えた。「僕も自転車に乗りますから」
そして、青年が立ち去った後、清々しい気持ちと共に、自分を恥じた。
自転車に乗って帰る先で、信号待ちをしていた青年にもう一度聞いてしまった。「ありがとう!でも何故手伝ってくれたの?」青年は、黙って微笑みながら帰って行きました。
その日は、何か得した一日のような気がしました。
2005.03.08
仕事の帰り、午後11時頃だった。まだ程々の数の自転車が停めてある。自分の自転車を引き出そうとすると、そばにあった自転車が4~5台、将棋倒しのようにバタバタと倒れてしまった。
「ア~ァ」 溜息をつきながら、そのまま行ってしまおうかと思ったのだが、自分で倒したものなので、仕方なくそれを起こそうとすると、側を通りかかった20代後半と思われる青年が、「お手伝いしましょうか?」と言いながら、自転車を起こし始めたのです。
僕は「ありがとう!」と言ったものの、自分がもし逆の立場だったら果たして手伝っただろうか?自問自答した。多分知らん顔をして通り過ぎただろう。
ところが、更に驚いたのは、その青年のすぐ後ろから来た、やはり20代と思われる女性が、黙って一緒に手伝ってくれたのだ。
「ありがとう!」の言葉を背に女性が立ち去った後、その青年が言いました。「あの人、僕と関係ありません」
青年が立ち去ろうとした時、思わず聞いてしまった。「何故手伝ってくれたの?」馬鹿な質問と思いながら、聞かずにいられなかった。
彼は、何気なく答えた。「僕も自転車に乗りますから」
そして、青年が立ち去った後、清々しい気持ちと共に、自分を恥じた。
自転車に乗って帰る先で、信号待ちをしていた青年にもう一度聞いてしまった。「ありがとう!でも何故手伝ってくれたの?」青年は、黙って微笑みながら帰って行きました。
その日は、何か得した一日のような気がしました。
2005.03.08
私も自転車は毎日使います
無理するため年中転んでます
走ってる車から降りてきて手を貸してくれる人、お店から出てきて荷物を結わき直してくれる、皆若者です、年とっても女は徳だなんて笑ってる場合ではない怪我、しないよう、注意しなくちゃ
歳と共に、自我が強くなってきました。
僕のことです。