近所の商店街を歩いていると、歩道に停めた三輪自転車につかまって前を向いたまま佇むお年寄りがいる。僕よりは年上かもしれないが、あまり変わらない年齢のようでもある。
何をしているのかなと気になったがそのまま通り過ぎた。しかし、僕のおせっかいな性格が頭をもたげ振り向いてみたが、どうも様子がおかしい。お年寄りのいる場所に戻って聞いてみた。「何か困ってますか?」。すると「ええ」という答えが返ってきた。「どうしました?」と尋ねると、「自転車が動かせなくなって・・・」。
よく話を聞いてみると、「薬を飲むのを忘れて身体が動かないんです」という。この方、パーキンソン病を患い、薬に頼っているという。パーキンソン病は、身体の動きが不自由になる病気らしい。「家はどこですか?」と聞くと「すぐそこです」というので、「お送りしますけど歩けますか?」と聞くと、歩けるという。僕が自転車をひきながら掴まるように促すと、大丈夫ですと言って小刻みに足を運ぶ。
ゆっくりとした足取りで歩いていると、「あっ、家内が来た」と呟く。前からきた奥様と思しき女性が「あまり遅いので迎えに来たのよ」と言う。事情を説明すると、「通り過ぎたのに戻ってくださったのですか?」と、二人から丁寧な礼を言われ、ご主人を引き渡した。
すれ違う時、ただ立っているだけと思われたが、何か違和感があった。僕が気が付かなくても、奥様が迎えに来たかもしれない。でも情けは人の為ならずとかいう。いずれは僕も他人の手を借りなければならない時が来るだろう。情けなどといえるほどのことではないが、今できることをすることがとりあえずの役目と、ささやかではあるが、あのお年寄りの笑顔が嬉しかった。
パーキンソン病は難病のひとつだそうだが、昨日の朝日デジタルの記事によると、4年後には患者自身の細胞から作ったiPS細胞を使って治療できるようになる構想が明らかになったということを、この記事を書きながら知った。あの方にもっといい笑顔の日が来ることを祈ろう。
何をしているのかなと気になったがそのまま通り過ぎた。しかし、僕のおせっかいな性格が頭をもたげ振り向いてみたが、どうも様子がおかしい。お年寄りのいる場所に戻って聞いてみた。「何か困ってますか?」。すると「ええ」という答えが返ってきた。「どうしました?」と尋ねると、「自転車が動かせなくなって・・・」。
よく話を聞いてみると、「薬を飲むのを忘れて身体が動かないんです」という。この方、パーキンソン病を患い、薬に頼っているという。パーキンソン病は、身体の動きが不自由になる病気らしい。「家はどこですか?」と聞くと「すぐそこです」というので、「お送りしますけど歩けますか?」と聞くと、歩けるという。僕が自転車をひきながら掴まるように促すと、大丈夫ですと言って小刻みに足を運ぶ。
ゆっくりとした足取りで歩いていると、「あっ、家内が来た」と呟く。前からきた奥様と思しき女性が「あまり遅いので迎えに来たのよ」と言う。事情を説明すると、「通り過ぎたのに戻ってくださったのですか?」と、二人から丁寧な礼を言われ、ご主人を引き渡した。
すれ違う時、ただ立っているだけと思われたが、何か違和感があった。僕が気が付かなくても、奥様が迎えに来たかもしれない。でも情けは人の為ならずとかいう。いずれは僕も他人の手を借りなければならない時が来るだろう。情けなどといえるほどのことではないが、今できることをすることがとりあえずの役目と、ささやかではあるが、あのお年寄りの笑顔が嬉しかった。
パーキンソン病は難病のひとつだそうだが、昨日の朝日デジタルの記事によると、4年後には患者自身の細胞から作ったiPS細胞を使って治療できるようになる構想が明らかになったということを、この記事を書きながら知った。あの方にもっといい笑顔の日が来ることを祈ろう。
パーキンソン病は難病のようですね。
名前は聞いたことがありますが、どんな病気なのか知りませんでした。
見た目では全くわかりませんでしたけど。。。
◆手助け(吾亦紅さん)
どなたかが、ボランティアというのは取り立てて何かをやることではなく
目の前の困っている人に手を貸してあげることも
立派なボランティアだと言ってました。
すれ違いざまの何か困惑していそうな表情が気になったもので。。。
◆高齢化(コスモスさん)
僕も今の歳になって、お年寄りの行動が気になってきました。
声をかけてみることも必要ですね。
◆パーキンソン病(バジルさん)
この病気の方、案外身近にいるのですね。
佇んでいる顔が、ちょっと元気がなかったので
通り過ぎてから振り向くと、そこを動かず立ちすくんでいるように見えました。
そのままで立ち去ることができませんでした。
◆iPS細胞(ブルーメさん)
取り立てて何をしたということではないのですが
困っている時はお互い様ですし
僕にできることはこれくらいしかありませんので。。。
iPS細胞が治療に役立つといいですね。
いつも杖をついて歩いています。
良く様子がおかしいと気が付きましたね。
気がついても声かけするのって、結構勇気がいります。
勿忘草さんってそういうところすごいなって思います。
私なら通り過ぎてしまうかも知れません(^_^;)
違和感に気が付いても、
声をかけるって勇気がいりますね。
親切を素直に受け入れてくださって、
勿忘草さんも、
きっと気持ちが晴れ晴れしたことでしょうね。
大都会では、そんなことしてくれる人はいないのかと思っていましたが、勿忘草さんが、違和感を感じられ、戻って聞いてくださった。
その方は、どんなにか、ホッとなさったことでしょう。
ホント、今できることをしておくことですね、いつか、自分も助けていただく日が来る。私も、そう思って生きています。
そして、いい薬ができればいいですね。
方がおられます。
段々歩行が困難となり手を引いてあげることも
度々です。早く良い治療ができるといいですね。