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水曜日、のぞみ12号で京都に出向いた。右京区にある大手電機メーカーへの立会検査だ。先週の寒気も徐々に薄れて暖かく、青天の良い天気だった。昼前の11時45分に着いたが、改札口前の広場には中学生の団体が座り込んでいた。修学旅行だろうか? 先生がハンドマイクを握ってしきりに注意事項などを述べていたが、雑多な騒音で聞き取れていないようだった。
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京都は三重の親会社に行くときに近鉄線への乗り換えで通るくらいで、ここ数年は観光では訪れていない。よく考えると、新婚旅行の初夜が京都だったが、それ以来かもしれない。だとすれば32年ぶりとなるが、そんなに遠い過去ではないようにも思う。入社した時に2カ月ばかり研修で大阪へ来ており、休みたんびに京都へも足を延ばしていたので、その時の思い出が鮮明に残っているためかもしれない。<o:p></o:p>
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今回の同行は I 課長だ。八代の2期工事も本番を迎え忙しさも本格的になっているが、忙中閑ありでストレス解消には良いだろうと思って、この出張を計画した。もちろん、大手メーカーの工場を見学できることは視野を広めて大きな勉強になることは間違いない。何かの折にきっと役立つはずだ。<o:p></o:p>
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昼時だったので八条口で昼食を摂ることにした。京都なのでやはり和食だろうと思い、「くらま」というレストランに入った。混んではいたが席は確保でき、品書きをみて「くらま定食」を頼んだ。田楽や天ぷらなどがあったが、何がくらまなのだろうか? 今放映されている鞍馬天狗をイメージしたのだが、鞍馬山での精進料理風なのだろうか。(写真があればいいのですが、美食家ではないのでうまく伝えられません。)
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和食の時はビールが飲みたくなるなぁ、などとくだらないことを考えながら、タクシーに乗った。八条通りを西へ。嵐山への方向だ。
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不思議な街並みだ。広い通りに面して、古い店とモダンなマンションなどが並んでいる。戦前の街並みと、現代のハイカラさんが交互に軒を連ねている感じなのだ。個人商店が多いようで、老舗なのだろう。コンビニなどにおされて個人商店が店仕舞いしている我が街と比べると、古き良き時代が残っているようで、木造の古い店舗は違和感があるものの、頑張ってほしいと思えた。
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天気は良く、自転車が多い。京都といえば、ななみーさんとセーラさん。二人ともバイクだったなぁ、と思いながらそれらしい人を眼で追ったが、私のイメージに合った女性は居ないようだった。京都は広いから、逢う筈はない、とも思ったのだが。
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1時からの仕事は順調に消化して、5時過ぎに終わった。もっと早く終われば、寺院巡りをしようかなと思ってたが、夕方になって日が陰ると急に寒くなってきた。やはり底冷えがするのだろうか。 I課長も同伴だし、仕事で来たので観光はまずいかなぁと思って、そのまま帰ることにした。
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京都駅でお土産を買った。定番の「千枚漬け」と鼓月の「万都の葉(まつのは)」。万都の葉は最中だが、皮と餡が別々に包装されていて食べる時に餡を取り出して皮に包み込む仕組みだった。この方式だと、餡が密封されるから賞味期限も長くなるだろうからいいアイデアだと思った。 さっそく食べたが、甘さが抑えられて奥ゆかしく、最中の皮も香気が感じられて美味しかった。さすがに伝統ある京銘菓だと思った。
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