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我が社の厚生棟横の通路に誰かが朝顔の鉢を置いている。蔓が巻きつくようにネットまで架けている。私は朝顔が好きだから、赤紫の大輪の朝顔であったらいいな、と興味を持って咲くのを待っていた。
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そして盆明け、1週間ぶりに出社したら、この朝顔に花が咲いていた。それも、真っ白な花ばかりだ。朝顔は鮮やかな紺色や赤色が似合うのに、なぜか白色なのだった。
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朝顔で思い出すのが中学生の頃に教わったメンデルの法則。うろ覚えだが遺伝の法則で色違いの朝顔(赤と青とする)を掛け合わせると、その子孫は赤1、紫2、青1の割合で花が咲くと言うものだった。私はこれをめんどりの法則と覚えていて、白人と黒人が結婚すると子供は白人1人、黄色2人、黒人1人が生まれると思い込んでいた。だから、幼い心で生まれる順番はどうなるのだろう、子供が4人生まれるとこの割合になるのだろうけど、などと思っていた。(実は今でもそう思っている・・・)
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それとは別に、朝顔は我が家でも植えていて、種を採集して翌年に蒔いたりもしていた。そのときの経験だが、確か採集した種を蒔くと、花はだんだんと色が薄れ、サイズも小さくなってしまった。要するに、朝顔の同一子孫は世代を減るごとに小さく、無色になるのだった。
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会社の朝顔もこれに違いあるまい。見事に全部の花が真っ白なので、3世代くらいの子孫かもしれない。といってこの朝顔も自分の責任ではない。もって生まれた性分なのだ。
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メンデルの法則で、もう一つ思い出した。優性の法則があったはずだ。子孫は遺伝子が優性の方を引き継ぐと言うのだった。子供心に、私は小柄なので背の高い女性をお嫁さんにもらわなければ、と思ったりもしていた。それにまた美人で賢い女性がいいとも念じていた。前途洋洋で世の中を見ていたのでしょう。
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で、現在は美醜はその人が形作るもの、性格が何よりも一番だと思っています。年取って、いい顔に成れることを願っています。いい顔とは喜怒哀楽が素直に表現できて、人に不快な思いをさせないことだと思っています。どうなることでしょう。
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