ゆうしゃケン  小心翼翼・平々凡々

団塊世代の技術系サラリーマンだった。引退した今は妻と二人で平和な生活を願いつつ、趣味と独り言でストレス発散

伊予路

2010-02-04 20:49:33 | 紀行

  まだ薄暗い小倉駅、新幹線ホームは人もまばらで、西の空には黒い空をバックに欠けはじめた大きなお月様が浮かんでいた。東の空に眼を転じると、足立山の頂には灰色のちぎれ雲が掛かっていたが、雲の隙間はわずかに赤みが差して、昨日の雨は東に去った事を物語っていた。

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なんだか、今日はいいことがありそうだ、と眠たい頭で、こんな事を考えながらぼんやりとのぞみ4号を待っていた。<o:p></o:p>

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伊予の新居浜へ出かけた火曜日の事だ。新幹線で岡山へ、岡山から特急しおかぜに乗り換えて瀬戸内海を渡って四国に上陸し、予讃線を通って目指す新居浜へ。新居浜へは1年半ぶり。同じお客さんと仕様打合せだ。営業のAグループ長は丸亀で乗り込んできた。関連会社との懇親会が昨晩あって、一足早く四国で宿泊していたのだ。私もぜひともと招待されていたのだが、博多で用事があったので断っていた。それで朝一番の出立となった次第。

 

 

 

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<o:p>おみやげのきびだんご</o:p>

 

のぞみに乗るのも久しぶり。和君が喜ぶ700系だ。電光表示の文字も大きいし、座席シートにはAC100Vのコンセントまで付いており、ビジネス新幹線に様変わりしていた。 特急しおかぜも以前は薄汚れた古い車体だったと思うが、これもクリーム色の暖かな装いの新車両に替わっており、快適な空間だった。その中で、新携帯の説明書を読むが、文字が小さいのと、電車の振動、眠気のためなかなかはかどらない。やっと知人にメールを出すのが精一杯だった。

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10時半に目指す会社に到着、担当の中国人技術者はにこにこして出迎えてくれた。最初の打ち合わせの折に知り合ったのだが、なぜか私を先生と呼び、何度か技術的に質問があったので、日中友好だと親切に回答していたのだった。そのため、逢うのは2回目だがお互いに友人感覚で気楽に打合せが出来た。

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打ち合わせは特に問題もなく、1時間ほどで終了して、私の仕事も終わった。後は帰るだけだ。営業のA君もすんなりと仕事が終わって、肩の荷が降りたのだろう、途端に饒舌になった。やはり馴染みのないお客と逢うのは神経を使うのだ。

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新居浜から岡山へ向かう特急は1時間に1本しかない。新居浜駅に戻った時にはちょうど特急が出たばかりで次の電車は1時間待ち。仕方ないので駅横のうどん屋に入った。讃岐うどんは有名だが、ここは伊予。讃岐うどんは面が太くて腰があるのだが、ここのうどんは普通の太さだった。が、お腹が空いていたので美味しく感じた。

 

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12時半の電車に乗って岡山へ。新幹線乗換え口の土産店を覗いて、「マスカットきびだんご」を買い求めた。和君、桃太郎の話は知っているので、ちょうど良いお土産だと。値段も手ごろだし。

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帰りの新幹線では、疲れていたのだろうか、小倉まで眠っていた。このところ神経を使っていたから。<o:p></o:p>

我が家に帰ると孫3人が勢ぞろいしていた。キビだんごは一袋しかないので困ったが、別に取り合う事もなくて良かった。奏君が甘いものが苦手なので遠慮したのだ。

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コメント (10)
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