秋晴れの日曜日、和君の運動会だった。和君の初の雄姿を見れると思って、私たちは前夜から興奮気味。妻はいつもより2時間も早く起きて、赤飯でお握りを作った。私も家事を手伝って、予定通りに8時に我が家を出発した。和君のマンションにはもう婿方の御両親も来ていて同じように興奮を隠せない様子だった。子想い、孫思いの御両親で今までにも数多くの運動会で応援しているはずだが、やはり初の男児、期待が大きいのだろう。
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和パパ自慢のキャンピングカーに全員が乗り込んで、会場の中央公園へ。北九州市の総合体育館の横にあるこの公園はグラウンドの他にもトイレや遊具などが整備されていて、幼稚園の運動会にもってこいだ。
8時半に着いたのだが、早くもグラウンドには大小のテントが張られていて、その盛況には驚いた。ゴザによる場所取りは運動会の恒例の慣わしだが、最近は家庭用テントが主流になっているようだ。秋とはいえ陽射しが強いこの時期、テント内でじっくり観戦と云うところだろう。各テントにはテーブルや椅子なども並べられ、まさにマイホームの延長で運動会も様変わりだ。
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アウトドアライフでは負けていない和パパも早速テントやテーブルなどを設営して準備終了、友達に負けない大きさのテントなので和君も嬉しそう。
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9時から運動会は始まった。全員揃っての開会式のあと、最初の種目が和君たち年少さんのかけっこ。遠目で和君が入場してくるのが分かり、期待に胸が弾んできた。かけっこが早いのは分かってはいるが、転んだりしないか、靴が脱げたりしないか、心配の方が先にたつ。そんな想いとは裏腹に、かけっこが始まった。和君は最初の組だ。ゴール地点がどこなのか分からなかったので、本部左手にいたのだが、スタートの笛と共に和君が走ってきた。距離はグラウンドを半周で40mくらいなのだが、その中間地点で2位とは5mも離してダントツ1位で走ってきた。そしてそのままゴールに駆け込んだ。「やったぜ、和君!」、私は夢中でシャッターを切ったのだが、上手く撮れているだろうか。
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この幼稚園は園児総数が100人弱で、保育園と違って人数が少ない。このため演技種目が多く、和君は親との共演も含めて4種目に出た。次から次に休む間もないくらいの忙しさと思えたが、音楽に合わせてのリズムや身振りも合格点をあげられるくらいに上手にこなしていて、その成長ぶりには感激ものだった。年長組みになると組み体操やリレーなど、難しい種目もあった。幼児の成長度合いを良く考えて構成されており、感心しきりだった。
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お昼は和ママが頑張った弁当を頂いた。朝4時に起きて作ったと聞いたが、見栄えも味付けも良くて合格だ。親として一人前になったものだと、これにも嬉しい驚きと感激だった。
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昼食後も子供たちの元気いっぱいの演技が繰り広げられ、運動会が終わったのが2時半。午後は曇ったとは言うものの、グラウンドに1日いるとさすがに疲れる。帰ってシャワーを浴びてゆっくりとした・・・のだが、西武ライオンズが負けてしまって、昼間の高揚感が跡形もなく消えてしまった。何と云う事だ!<o:p></o:p>