ミニ菜園の前で孫3人。今から大根の収穫です。
沖縄から戻って早くも1週間、慌しく過ごしている。その最たるのが蝶の展翅。せっかく沖縄の珍しい蝶を採集したのに、時間がたつと蝶が固まってしまって展翅できなくなる。沖縄から帰り着いたその夜、遅くまでかかって小形の蝶だけは展翅したのだが、それでも初日に捕獲したものはもう固まっていて、数頭が展翅で着なかった。できるだけ生かして持ち帰ったつもりなのだったが。
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その沖縄3日目、日曜日だ。いよいよ採集日。祈るような気持ちで目を覚ましたのだが、天気は良さそう。午後からは晴れマークだったのだが、朝から薄日が差していた。飛行機は5時だがレンタカーの返却などで4時前には那覇に帰っていなくてはならない。そのため2日目の与那覇岳の再探索は諦めて八重岳を経由することにした。初日に蝶が群がっていたところだ。
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八重岳の林道や山頂付近の公園で採集していたのだが、日曜日とあって通る人も多い。中には同業?と思われる車の中に網を積んで廻っている人もいた。そんななか、現地の人と何度か話をしたのだが、どうもあまり良い印象をもたれていないと感じた。フタオチョウやコノハチョウは絶滅危惧種であって、採集してはならないし、その他の蝶にしても採集するには町に届けておく必要がある。沖縄の自然は昔と比べて悪くなっているから・・・と。蝶だけではなく植物なども持ち帰っている輩がいるようなのだ。それに、蝶屋というか、蝶を商売にしている人が大量に、それこそ卵から根こそぎ持ち去っているというのだった。それを見るたびに苦々しく感じていたのだろう。特に女性の方が感情が悪いようで、私達にも遠慮なく強い視線を投げ掛けてきた。私達は出来るだけ好意的に、単に趣味の範囲で採集しているだけだと説明はした。
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午後になって天気は完全に回復、暑い日差しが照り注いできた。八重岳を降りて本部町を経由して那覇に向かう途中、海に面した小高い丘に自然が残っているのを見つけた。何となく、ここは良さそう!と私の五感が働いたので、ハマさんに提案してここを最後の採集地に定めて林に分け入ることにした。この頃にはハブにはもうすっかり無頓着。スパッツを穿いていたこともあって、噛まれても身には届かないだろう!と。
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花が咲き乱れていて蝶の飛影も多く、ここで念願のツマベニチョウやリュウキュウアサギマダラなど多種をGETすることが出来た。これで私は大満足、汗みずくにはなったもののすっかり上機嫌になって那覇に戻ったのだった。
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福岡空港には定刻の7時過ぎに無事に到着して(といっても、奄美上空付近で凄く揺れて恐い思いをした。いつもながら飛行機は恐いと思う)、一刻も早くと新幹線を利用して帰宅した。帰ってからさっぱりしたあとに夜遅くまで展翅に精を出した。寝たのが1時。翌朝は5時半に起きて学校へ、疲れてはいたが趣味の遊びなので弱音を吐けない。その後5日間くらいは採集した蝶の整理に明け暮れた。
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