窓からのぞく山並みの新緑の美しさ。
心躍ります。
広がる青空、空の海に浮かぶ白い雲。萌えだしてきた山。
青、白、緑のコントラストがワクワクさせます。
約半年くらい、暗い曇天の続く裏日本の気候にどっぷりつかっていたので、今年ほど、
心躍らせる春はありません。こんなふうに感じたことも忙しく感じる余裕がなかったというのが本当です。
自然の豊かさが田舎の宝物だと実感させます。
なにを見ても記録したくなります。
ライラック、シンビジュームも咲き出し、バラの枝もきらきらし、もみじの葉は赤く、綺麗です。
カナダの赤毛のアンと気持ちと同じです。若くても、老いていても、こころは同じ、感動する心。
水上勉さんの金閣寺の主人公の鬱屈した気持ちが分かるようになったような今、明るい春への思いは
嬉しい、楽しい!
色々な思いに浸っている時間はそんなになくても、ちらっと10数年経過した田舎生活に妙に
感じいっています。
長年勝手口に置いてあった、物干し台をやっと外に出すことを母が容認したので、その解放感と言ったらありません。
ついつい、物置になり、雑然となんでもかんでも分別もされずもの置き場のなっていた勝手口のスパースがひろくなり、
すっきりと窓からやまやまが見えます。明るい日差し、心地よい田んぼからの風が吹き込んでやっと快適になりました。
温水器タンクが故障しなければいつまでも雑然とした中でに生活でした。
やっと頑固な母も容認したのです。
物干し台も外に出してもらい本来の用を果たせて喜んでいるようです。
お湯もたっぷり、風も吹き込み、新緑も眺められて、最高。
上の田からは、かえるがケロケロ。のどかです。
しかし山並みの裏側は福井県、
高浜原発から10キロの範囲です。
これが頭痛の種。
しかし今この季節をしっかり楽しもう。
美しい自然と現実的な原発。
このコントラスト、ギャップが金閣寺の主人公のこころの象徴なのかと今書きながら思っています。
また金閣寺を読み直したいです。
さあ、今日は田の草刈です。
爽やかな天気のなかでいろんなことも考えながら仕事をしますね。
さあ、頑張ろう。
自らにエールを送ってね。上の田からカエルもけろけろエールですよ。