母、９７才のその後

昨夏の台風後、ベッドサイトでよろけて以来約半年経過しました。
９７才、健在です。
あの頃はもうそろそろ終わりかと心を締めていました。
今、美容室に行くわと明るい。
半日下半身機能訓練デイーに通うようになり、慣れ、新しい環境での居場所も確保し、意欲満々です。
最近は一人で留守番も可能です。
帰宅すると玄関先の長椅子に座って、素足で訓練しているらしいです。
暖かい部屋から出て新鮮な空気も吸っているらしいです。
聞けば、近くまで一人で散歩したとのことでした。
そんな行動をしているとは知りませんでした。
では、新しい、散歩用の靴をと、買ってきました。
さあ、どんなはき心地になるのでしよう。多分杖も突かず。押し車も使わず歩くのでしょう。
お風呂も一人で済ませ、あまり長い時間だと声をかけ、安全を確認する私。
昨日は自分の洗濯をしていてびっくり。
食事以外、自分でできるようになりました。
偏食家の母も少し素直になって、少しずつ盛り付けると、機嫌よく食べています。
あれはおいしくない、これはおいしいと小うるさい母でしたが、最近私の口癖、、食事は薬と言われ、従順になりました。やっとです。
まるで幼稚園児に言っているみたいです。
出かけることに依り、社会性も取り戻し、服装も気になり始めました。
小ざっぱりと整えてデイーに出かけます。
半日だけなので、やれやれと思っていると帰宅時間ですが、母の時間にメリハリがついてラッキーです。
国会討論を「聞いているかと思えば、「寝ています。私の苦手なバラエティー番組も好きなようで、
思いがけない母の好みを知ります。
テレビがあってよかったです。
親守をしてくれています。
昨日、眼科で、９７才の母は白内障にならないのに、何故私が？と若い医師に問うと、DNAが違いますと返ってきました。
妹によると、よく似ている母娘やと笑われながらですが、私達一人一人は「異なるのです。
子供の頃は、大嫌いだった母で、６０才頃までは大嫌いのピークに達していましたが、今は母の女の生き方も理解可能な娘。
７０才を少し過ぎています。
人間を理解するにも時間がかかります。
自分がいろんな経験をしないと解りにくいのだと合点、合点です。
私が留守中は、妹との電話会話を楽しんで喜び、典型的な良妻賢母の妹が手助けしてくれます。
同じ姉妹でもDNAが違うのです。私達は個々に違う、だから人生劇場は面白いか？
犬のこころも留守番役を果たしてくれてラッキーです。