どんぐり眼日記

昔は日々の日記として、今は見た映画の忘備録として更新しています。

「コックファイター」

2024年12月06日 | 映画
ブックオフで映画「コックファイター」のブルーレイを見つけてジャケットに惹かれて購入しちゃう。ビスタサイズとスタンダードサイズの2種がHDリマスター版で収録されていて大画面にて両方とも初鑑賞。初めにビスタサイズで見たんですが途中で睡魔にも襲われたりして興味深いんだけど何か人物の関係性が理解し難くて心にグッと来るものというのがあまり無かった印象でした。続けてスタンダードサイズで見直した時には色々と確認作業のようでもありましたが関係性なんかも理解出来て案外2度目に見た方が面白く見れた気がします。闘鶏なんて初めて見たしルールなんかも知らなかったからね。
改めて見ると好きな事に情熱持って一生懸命に頑張ってんだけど好きな女性からは全く理解されずで別れられるという男の物語でラストは悲しい面も少しあるけど好きな事を貫き通した成功の面もあり複雑なハッピーエンドでもありました。あのまま好きな道を突き進んで欲しい感じもしますが、あのままだとロクな事にもならない感じもありますね。
見方によってはダメ男ですが理想でもありました。ウォーレン・オーツの滲み出る存在感が大きな魅力で他の役者陣もアメリカにいそうな生々しい人達でした。
今じゃ動物愛護団体から非難されまくりそうな内容の映画ですが現在も闘鶏って盛んに行われているんでしょうか?
ロジャー・コーマン制作のモンテ・ヘルマン監督作ですが公開時に全然お客入らなかったそうです。







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「関心領域」

2024年12月05日 | 映画
カンヌ映画祭でグランプリを獲った映画「関心領域」を5.1ch大画面にて鑑賞。アウシュビッツ収容所の隣で普通に幸せに暮らしている一家の日常を淡々と綺麗な映像で描いてあり視点とコンセプトが斬新。疲れていたので前半部分の何でもない家庭風景で睡魔に襲われちゃいましたが引越しの話辺りからはちゃんと見れました。時折聴こえてくる収容所からの音が何が行われているか知ってるだけに恐ろしく複雑な気持ちになりました。家族の夫は知ってるけど奥さんは知らないのかな?と最初は思ったりして考えさせられましたが途中で全て知ってる上でのあの行動に態度だったんだ!と分かり更に恐ろしいものを感じました。子供達は何か違和感に気付いているが、それが日常なので何とも思わなくなってましたね。おばあさんは少なからず胸を痛める何かがあったのかもしれません。正確には何が起こったのか理解出来てませんが謎の手紙を残して突然居なくなりました。
題名にもあるように関心の無さというものの怖さと関心を持たずに自分達の事だけ考えてれば幸せにも暮らせるという人間というものについて地味に考えさせられる映画でした。
全体的にはちょっと難解でとっつきにくい部分も多かった印象です。









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「蠅男の逆襲」

2024年12月02日 | 映画
続けて続編映画「蠅男の逆襲」をレンタルDVDで大画面にて初鑑賞。予算が減ったのか今作は白黒映画です。白黒のシネマスコープってなんか良いですね陰影が美しい撮影でした。物語は前作の続きで前作の奥様が亡くなられたという所から始まり、その息子がまた父の発明と実験を繰り返すという流れ。
まぁ無理矢理繋げた感じもしますが蠅男もまた登場します。今作の蠅男は頭が大きくてデザインもより蠅っぽくなってます。頭が重そうで手で押さえたりして芝居的にはイマイチでしたが造形は有名な形でしたね。段々と物語の結末は予想出来る流れになってゆき最終的にはやっぱりね!という終わり方でした。
蠅男が人間に戻れるというのが安易過ぎで何で簡単に出来ちゃうのか不明でアレでしたがまぁ映画としては気持ち良く見れはしました。だけどあまり何も印象に残らない映画でもありました。主人公の恋人役の女優さんが眠る姿はちょっとオードリー・ヘップバーンのような綺麗さがありました。
ビンセント・プライスは今作でも騒動に巻き込まれる可哀想な叔父さんを演じています。






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「蠅男の恐怖」

2024年12月02日 | 映画
中学生の頃だったかテレビ放送で見て面白くラストが凄く衝撃的で印象深かった映画「蠅男の恐怖」をレンタルDVDにて5.1ch大画面にて鑑賞。リメイク作の「ザ・フライ」が大好きで何度も見たのですがオリジナル版は久しぶりで物語の始まり方とか展開がこんなだったっけ?って忘れていたので新鮮で面白く見直せました。こちらはこちらで興味深く蠅男の存在や見せ方も良く顔が見える所は驚きもちゃんとありました。デザインも色合いもより蠅っぽくてなかなか良い感じ。古い映画だけど造形や合成も良く出来てたと思います。そしてラストの蠅の体に顔が人間の姿はやっぱりインパクトがありました。
そして転送装置の効果音もリメイク版と似た面があったんですね。
映画としてはリメイク版の「ザ・フライ」の方が泣ける程良くて好きですが今作も独自の良さがあって好きです。






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「キング・オブ・バイオレンス」

2024年12月01日 | 映画
スチュアート・ゴードン監督の知らなかった映画「キング・オブ・バイオレンス」をレンタルDVDで鑑賞。原題は「キング・オブ・ザ・アント」で蟻の王という意味かな。主役の人は初めて見る役者さんでクリス・マッケーナって方。散々拷問受けたり酷い事になります。なかなかの熱演でした。助演陣が豪華でダニエル・ボールドウィンにバーノン・ウェルズにジョージ・ウェントにカリ・ウーラーと他作品で記憶に残っている面々が出てました。
紅一点のカリ・ウーラーはアシュレイ・ジャッドに似た綺麗さのある女優さんですね。今作ではヌードもグロテスクなクリーチャー化もあったり後半芝居でも見せ場が増えます。
何か都合良く物語がテンポ良く進んで行きますがバイオレンスな描写も本格的でどうなるんだろう?と興味深く見れました。
悪の世界にズルズルと引き込まれ殺人を犯して拷問されて脱出して殺した男の妻に惹かれ恋して関係持ってバレて悪人に復讐するという映画です。






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「2001人の狂宴」

2024年12月01日 | 映画
H.Gルイス監督の好きな映画「2000人の狂人」のリメイク版映画「2001人の狂宴」をレンタルDVDで鑑賞。イーライ・ロスがプロデュースしていて彼らしい若き悪ノリのようなものがある現代風にアレンジしたゴア描写もなかなか凄い殺戮宴会映画でした。まぁ物語自体は元と同じだから驚きは無いんですが新たな見せ方とかキャラクター達を興味深くは見れました。だけど何か元にあった気持ちの悪い怖さと可笑しさには欠けた印象もありました。元はいかにもな素人っぽいリアルさがあって笑顔で楽しそうに殺人を行う住人がインパクトあって良かったんだけど今作は何処か役者が演じてる感じがして生々しさに欠けたような気もしたかな。逆に見せ場の殺人場面は直接的に生々しく見せてくれてインパクトありました。グロいけど下らなく笑える場面もありエロもありました。






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「テリファー 聖夜の悪夢」

2024年11月30日 | 映画
レイトショーで「テリファー 聖夜の悪夢」を鑑賞。なかなかお客入ってました。今回はサンタ仕様のクリスマス映画になってました。シリーズ全部見てますが0〜3まであって2から主人公も繋がっている続編の3となってました。今作は残酷描写は凄くてパワーアップしている感じがしました。手の込んだ見せ方やシチュエーションの工夫はお見事!だけど物語の展開なんかは今迄と同じく怠いというか引っ張り過ぎで飽きてくる感じもありました。
予想もしない展開もあり面白かった反面、予想出来ちゃう展開もありました。
色々と見ていて痛い場面がありインパクトがありました。
物語としては完結せずに更に続くみたいな感じでちょっと中途半端にスッキリしない終わり方でした。
劇場入場者プレゼントでクラウンの顔の大きめの手で持つようなお面みたいなのを貰いました。






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「レッドロック 裏切りの銃弾」

2024年11月29日 | 映画
昔中古LDをよく買ってた頃にデニス・ホッパーとララ・フリン・ボイルの出演している映画があって気になっていたのですが購入までは至らず忘れかけていた。レンタルDVDで上記の2人が出ている映画を見つけてニコラス・ケイジも出てたのか!とどんな映画か分からないけど借りた。「レッドロック 裏切りの銃弾」という映画を大画面にて鑑賞。
アメリカの西部っぽい風景や撮影に照明が綺麗で音楽も良い感じで流れてて気持ち良く見れました。ちょっと悪そうに見えて実は無茶苦茶良い人な主人公をニコラス・ケイジが演じていて他は良い人そうに見えて実はやっぱり悪人という役をデニス・ホッパーやララ・フリン・ボイルにJ.Tウォルシュが演じています。徐々に明らかになってゆく物語展開に飽きずに面白く見れましたが後半はなんとなく先は読めたかな。だけど色々と変化する状況等、工夫が感じられてなかなか良かったです。まぁ暫くすると内容忘れちゃう感じもしますが全体的に嫌いじゃない小品といった印象です。
ニコラス・ケイジが若くあまり好きじゃなかった頃のダサ格好良さが色濃く出た映画でしたね。
最初に書いたLDで気になってた映画というのは今作じゃない事に後から気が付き題名も急に思い出しました。「アイ・オブ・ザ・ストーム」という映画で見たいと思いますがDVDにはなってないみたいです。








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「バッド・ルーテナント 刑事とドラッグとキリスト」

2024年11月29日 | 映画
アベル・フェラーラ監督の映画「バッド・ルーテナント 刑事とドラッグとキリスト」のDVDを大画面にて鑑賞。ニコラス・ケイジ主演の同名タイトルの映画は見た事ありますが内容とか殆ど忘れてました。何でまた今作が気になって見てみたくなったのかというと同監督の「天使の復讐」という映画の主演女優ゾーイ・ルンドが脚本を書いて出演もしてるのを知り興味を持ったからでした。
主演はハーベイ・カイテルでどうしようも無い程、酷いドラッグとギャンブルの依存から抜け出せない刑事を演じています。全編見せ場は彼の芝居だと言っても良い程のリアルで見応えある芝居を見せてくれています。
ドキュメンタリー調の危ない街の描写や宗教的な美しい映像での描写と二面性のある撮影で内容もそんな善と悪の二面性が出ていたと最終的には感じました。主人公がずっと悪くどうしようもない状態っていうのも珍しいですが、どうあがいても自らは解決出来ない苦悩が伝わり刑事として超えてはいけない一線だけギリギリ何とか超えずに我慢して最終的に自業自得な死を遂げますが何かようやく苦悩から解放されたようにも感じられて神の視点での赦しのようなものがあったようにも思えた。生々しく重い映画でしたが深読みすると深い内容でもあったと思います。
脚本のゾーイ・ルンドはジャンキー役で出てましたが注射場面とか本物じゃないかな。後に本人はドラッグ中毒で亡くなられてます。
なので注射場面は目を背けたくなるようなゾッとするものもありました。






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「サイコマニア」

2024年11月29日 | 映画
ポスター画像見て気になっていた謎のバイカー映画「サイコマニア」をレンタルDVDにて鑑賞。リマスターされた映像に慣れてきた最近にしては珍しいフィルムゴミや傷がいっぱいの粒子の荒い映像でそれが古い当時らしい味があって何か良かった。冒頭から暫くはどんな話なのかもよく分からずであまり面白くは無かった印象でしたが段々と面白くなってきて最終的にはなかなか良かったなという印象を受けました。バイカー軍団のヘルメットのデザインが素敵で集団でバイクを走らせる映像も格好良かった。結構なスピードで危険な運転をしていてヒヤッとする感じもありました。心から生き返ると信じて自殺すると生き返り不死身になるという謎設定でバイカー集団メンバーが様々な方法で自殺する展開とかが斬新で楽しそうで安易に蘇ったり学芸会みたいなノリが憎めなくも面白い映画でした。







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「オーディション」

2024年11月28日 | 映画
三池宗史監督のキリキリキリとグロいと評判で気になっていた映画「オーディション」を大画面にて初鑑賞。何でか監督は園子温だと勘違いした状態で見始めたので映画の前半の内容と監督の不祥事事件とが重なって、こんな題材の映画撮ってたんだなぁと複雑で気持ちの悪い感覚もしたりの鑑賞でした。だけど物語に引き込まれジリジリとどうなってゆくのかと集中して見れました。後半の流れは薄々事前情報で知ってたので、それが如何なるものなのか?と興味がありましたが急展開で夢なのか現実なのか分からない不安で恐ろしいものへと変わってゆく様は想像以上のものがありました。見せないでも想像出来る見せ方や直接的に見せる断片が凄く衝撃的でした。キリキリキリという有名な台詞もゾッとするものがあり針とかワイヤーとか見ていて痛かった!
後半の流れは現実だとも捉えられますが全て想像上の悪夢とも捉えれる気がして、そちらの方が納得出来る感じがありました。その曖昧な感じが今作ではとても良かったし記憶に残り想像力を刺激する良い余韻も残してくれたと思います。











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「殺しの烙印」

2024年11月27日 | 映画
鈴木清順監督の映画「殺しの烙印」4K修復版を大画面にて初鑑賞。モノクロのシャープな映像が格好いい古いんだけど新しいというか新鮮な面のある映画でした。続編というかリメイク作の「ピストルオペラ」に合成での仕事で絡んだので話の内容よりも斬新な映像表現や自由な感じが魅力だと感じていたので今作にもそういうのを期待して見たのですが、しっかり期待通りな変わった映像表現も面白い映画でした。物語もシンプルで分かりやすく惹きつけられもした。そして役者陣がとても良かったですね。エキゾチックな顔立ちの女優さんが魅力的で目を惹きました。
緊張感のある展開や編集に音の使い方も見事でした。前々から気にはなっていた映画でしたがようやく見れたという感じです。








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「桐島、部活やめるってよ」

2024年11月27日 | 映画
公開時から評判良くてポスターで8mmカメラを構えているので自主映画作りの青春映画かな?と気になっていた映画「桐島、部活やめるってよ」を5.1ch大画面にて今になってようやく鑑賞。ちょっと思っていたのとは違う内容でしたが学生達の色々な人間関係や気持ちなんかが自然に上手く描かれていて惹き込まれ見れました。役者陣も今や有名な俳優達が沢山出ていて若き魅力を発揮してました。それぞれのキャラクターの何でも無い日常生活が淡々と描かれてますが徐々に色々な状況や想いなんかが判明してゆきます。題名にもなってる桐島という人物は登場しませんが彼がどうなっているのか?という興味でも見れて最後には色々と分かるのだろうと期待してましたが結局最後までよく分かりませんでした。まぁそれでもそれぞれのエピソードが良かったから見れたけど。やはり個人的には自主映画作りをするエピソードが好き。脳内の理想で描かれるゾンビ映画の映像は素敵でした。8mmカメラの機種も昔使っていたのとほぼ同じ型だったので親近感も覚えました。






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「LA2017」

2024年11月26日 | 映画
スティーブン・スピルバーグ監督のデビュー作というTV映画「LA2017」をレンタルDVDにて初鑑賞。近未来の物語ですが今や現実ではその未来を超えた年号となってます。1971年から2017年にタイムスリップした男が描かれていて殆ど会話によって未来の状況が説明されてゆきます。ちょっと字幕翻訳が頭に入ってき難くもありましたが興味深くもなかなか面白くは見れました。だけど映像的にはあまり面白味は無かったかな。冒頭は「激突!」っぽい雰囲気もありましたが未来はジョージ・ルーカスの「THX-1188」を下手にパクったような印象もありました。
若きシャロン・ファレルが紅一点の女を演じていて魅力的でした。
地球の環境問題と政治についてを描いたミステリーゾーンっぽい内容の物語で「THE NAME OF THE GAME」というTVシリーズの1編でした。






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「モールス」

2024年11月26日 | 映画
映画「モールス」をブルーレイで5.1ch大画面にて久しぶりに鑑賞。「ぼくのエリ」のハリウッド・リメイク作ですが、こちらも良い映画で好きな作品でした。忘れていた部分も多く新鮮に見直せて主人公と少女が互いに心を許す関係になる辺りで感動して涙も溢れました。少女の正体が判明してからは何か長くも感じて最後はプールの場面じゃなかったっけ?「イット・フォローズ」と記憶が混同しちゃってる?って考えたりもしましたが、ありました。初めて見た時のような衝撃というのは無かったけど結末知っててもなんか切なくも地味に恐ろしい純愛物語でした。
オリジナル版ではおっさんが実に切なかった記憶がありますが今作は素直に少年少女の方に感情移入して見れた気がします。






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