どんぐり眼日記

昔は日々の日記として、今は見た映画の忘備録として更新しています。

「わらの犬」

2021年03月15日 | 映画
ダスティン・ホフマンとスーザン・ジョージ主演の映画「わらの犬」を初鑑賞。題名とか昔から知ってましたがどんな映画なのかは知らずに見ました。監督がサム・ペキンパーでショットガンを持った主人公の写真が印象に残っていたのでアクション映画なのかと思ってましたが前半は静かに淡々と進むので意外でした。しかも話の行方が全く見えてこなくて街の人々の異様さというか差別のような気持ち悪さの背景が何なのか?そんな人達ばかりな恐ろしさが後半に向かうにつれて、もはやホラー映画のようでもありました。
色々と全員が狂った世界でしたね。
映像の質感なんかも含めて「悪魔のいけにえ」を連想させられましたが今作の方が先に作られているので今作からの影響が逆にあったのかもしれませんね。ジワジワと悪い展開が予想されましたがなかなか進展せずにいましたが突然のレイプ場面で衝撃的なおぞましさが感じられ、その後の緊張感とゾッとする展開からの最後はバイオレンス炸裂なペキンパー監督らしいアクション映画と崩れ込んで行きました。前半と後半のギャップが驚きで見応えある映画でした。ラストはそんな狂った街や妻から脱出する自分ではまともだと思い込んでる狂人2人の逃亡という風に捉えられたのですが合ってるかな?


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