「シックス・シューター」

「スリー・ビルボード」のブルーレイに特典として収録されていた同監督の短編映画「シックス・シューター」を鑑賞。ちょっと変わったユーモアがある同監督らしい個性を感じれる作品でした。約30分程の短編ですが人間性が良く出ていて独特の流れの中で徐々に全貌が見えてくる見応えのある計算されたものがありました。ラストのオチは案外直ぐに分かっちゃいましたが、そこへ向かう展開が面白く見れて突拍子無い部分に驚きと可笑しさも感じれて楽しめました。最低な理解出来ないような人物にも何処か憎めない良い部分もあるというような面を描くのが上手い監督ですね。見終わって不思議な良さを感じれます。

「スリー・ビルボード」

劇場で見て良かった映画「スリー・ビルボード」のブルーレイを買ったけど見て無かった。間が空いたので随分と忘れていて5.1ch大画面で新鮮に集中して見直せました。やはり良い映画でした。登場人物が個性的で突拍子無い行動を取るのでどういう感覚の街の人々なんだ？とも思えるアメリカの人間関係が描かれますが徐々にそれぞれの抱える問題や孤独や信念のようなものが見えてきます。それが見えない時はそれぞれの行動等に素直に共感は出来ないんですが、それが分かった時に感動しました。怒りや復讐心等の行方が哀しみと共に徐々に共感と向かい完全な解決には行かずとも何か前向きなものに向かうような不思議な感覚が良い後味を残します。互いに理解し合いもういいや！みたいな感じが妙なユーモアもありつつ滲み出てました。
全体的に重い内容が描かれているのですが間の抜けたユーモアが随所にあって面白く見れます。脚本が良く出来てて役者陣全てが素晴らしい芝居の映画でした。