「ふたり」という1973年の映画を月曜ロードショー日本語吹替版で大画面にて鑑賞。
主演はピーター・フォンダとリンゼイ・ワーグナーで監督はロバート・ワイズの恋愛物語でした。ベトナム戦争の脱走兵とファッションモデルの旅先での男女の行きずりっぽい大人な恋を描いていて脱走兵は自首する為に帰国する決意をしていて共に帰国しても別れが待っているという背景を背負っていました。当時のベトナム戦争に対しての反戦的なメッセージなんかが込められているのが分かりますが時代背景を知らずに今深く考えずに見ちゃうとその辺りの感覚が伝わりにくいものもありました。後半で台詞の部分部分で伝わりましたが。
色々な国を旅するロードムービー的な風景を楽しめるものがありパリの映像は綺麗だった。当時のフィルム撮影によくあった明るい街灯なんかの光の周りに青いフレアが出ている映像が特に綺麗で印象に残りました。ピーター・フォンダの浮かない表情と佇まいが複雑な心境を何とも言えない良さで表現していて今作が映画デビュー作というリンゼイ・ワーグナーがとびきりの美しさで目を惹きました。そんなふたりが恋に急に落ちる流れは正直何で?って感じもして情熱的というよりも何処か覚めた感覚もあるもののように感じたので感情移入はあまり出来ずの鑑賞でした。なので最後も音楽が切なく盛り上げますが、これが現実よ!上手くはいかないよ!という感じでクールにお別れして終わりました。
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