どんぐり眼日記

昔は日々の日記として、今は見た映画の忘備録として更新しています。

「歌え!ロレッタ 愛のために」

2019年03月17日 | 映画
随分と前からチラシで映画のタイトルは知ってたけど見た事は無かった映画「歌え!ロレッタ 愛のために」をTSUTAYAのネット配信で遂に鑑賞。
シシー・スペイセクとトミー・リー・ジョーンズ主演のロレッタ・リンという知らなかった歌手の伝記映画でした。歌手がスターになってゆくという内容から今年見た映画「スター誕生」を思い起こさせるものがありましたが内容的にはこちらの映画の方が個人的にはずっと良かったです。
夫婦の関係性とか複雑だけど互いに補ってたり理解しているような面とか良い面も悪い面もリアリティを持って見れました。
この映画で主演のシシー・スペイセクは実際に歌も歌っていてとても良かった。実際の歌手の歌は聞いた事無いと思うので違いは分かりませんが素晴らしい歌唱力でした。アカデミー主演女優賞も受賞されたようです。前から素晴らしい演技をする女優さんだとは思ってましたが歌も上手くアカデミー賞を受賞していたとは意識してなかったので驚きと共に納得でした。


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「我が名は理玖」

2019年03月16日 | 映画

短編映画「我が名は理玖」を鑑賞。実際に起きた哀しい幼児白骨遺棄事件を元に作られた作品。見終わってとても重たい気持ちになる映画でしたが、ニュース等で報道されてても時間が経つと身近な人で無い場合、忘れてしまっている事も多く映画になり見た事で名前と共に記憶に残るという1人の短いですが生きた人間として見る事が出来ました。映画として見せ方等、工夫されていて短編ですが内容が深く伝わるものがありました。
実に誠実に向き合って制作された映画だというのが感じられました。と同時にとても勇気と気持ちが強く無いと作れない映画だとも感じました。
実際酷い事件ですが、いざ自分の身近で起きたとしたら何か出来たであろうか?気づいてあげられたか?という疑問に自問自答しながらの鑑賞でもありました。なかなかトラブルに巻き込まれそうな他人との繋がりって自分から入って行き難いし敬遠してしまう事が多いと思うし難しいものもあると思います。そんな複雑な自分自身の心の葛藤なんかも感じました。
後でネットで事件の詳細を調べてみると父親の境遇なんかも知れて単純に何が悪いとか言えないような部分も見えました。失ってしまった命。助けられたかもしれない命の事を考えると悲しく苦しいです。

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「丑刻ニ参ル」

2019年03月16日 | 映画
原宿へ川松監督の映画の上映会に行き「丑刻ニ参ル」を鑑賞。どんな内容の映画なのか予備知識無く見れました。
思ってたよりドラマというか人間の内面に迫る内容だと感じ主人公の気持ちなんかに入って行きやすく集中して見れました。そこからあっち行ったりこっち行ったり予想出来ない展開に叩き込まれますが最終的には想像した展開に落ち付いて行った印象です。一晩の物語というのが「ハロウィン」を連想させられ異形の人間の哀しみみたいなものを「ファントム・オブ・パラダイス」や「レザーフェイス」を連想させられつつ見てました。主人公の走りと熱演が印象的。ゾンビのように大勢の人に追われる絵面が良かった。何の脈略も無く近くで遭遇しただけで襲われてしまうという所が恐ろしさがありました。舞台挨拶で監督の実体験も結構盛り込んでいるとの事でしたがシナリオ書きに行き詰まってたりの葛藤やら人との関係性等、感情移入出来る面と少し違和感感じる面と両方がありました。
闇を上手く活かした撮影がとても良かったです。


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「LE BAGMAN」

2019年03月15日 | 映画
昔ネットで見て面白かったスプラッター自主映画「BAGMAN」ですが後に気に入った映画「ターボキッド」を監督したのがこのチームだったのを知ったりしてまた「BAGMAN」を見直したいなとネットで探してたら以前に見たものより長いバージョンがあり初めて全編を見れました。物語の前後に見た事無かった展開がありました。
作りは荒い面もありますが勢いがあってスプラッター映画だけど陰湿さは無く逆に爽快で笑える展開でとても面白い映画です。フランス語ですが英語字幕が付いてて意味も何となくは理解出来ました。基本的には台詞の意味分からずとも映像だけ見てても楽しめる短編映画です。監督は3人の共同です。
このチームの監督作の新作がまた見れるのを期待しております。


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「運び屋」

2019年03月14日 | 映画
レイトショーで映画「運び屋」を鑑賞。クリント・イーストウッド監督・主演の映画でとても期待しておりました。予告編見て展開が予想出来た場面は見事に予想を裏切る展開となり面白く見れました。実話を元にしているようで凄いと思いつつ、どうしてバレなかったのかについて成る程と思える部分もあり納得。正しい事とは言えませんが人生についてとか生き甲斐とか色々と考えさせられもした。
感動作品を期待していたけど感動で涙する映画というより何か深いものを考えたり教えられる感じの映画でした。
結末はバッドエンドとは違うハッピーエンドとも思える深いものがありました。
久しぶりのイーストウッドの主演作ですが実に良い芝居を見せてくれました。


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「エル ELLE」

2019年03月12日 | 映画
ポール・バーホーヴェン監督の新作って事で観たい!と思ったのだが見逃した映画「エル ELLE」をブルーレイで5.1ch大画面で鑑賞。評判は良いみたいで内容とか殆ど予備知識無しで見たんですが思ってたより大人しい映画というか人間ドラマでした。サスペンスとしての面白さもあるけど怖さとかはあまり強調されてなく淡々と描かれてゆきます。
ちょっと人物の関係性とか背景が最初は分かりにくく傍観するような見方してましたが段々と全貌が見えてきて驚きや衝撃とはちょっと違う「え?何!」って感じの意外性に軽くジャブを連打されるような展開でした。
色々な普通じゃない展開が当たり前のように描かれるちょっと変な感じのするバーホーヴェンらしい面の滲み出てる見た目はまんまフランス映画でした。もっと激しい凄いオチとか展開があるのかと予想してたので少々地味な印象も持ちましたが改めて最初から少し見直すと色々と先を知ってからだと各シーンの意味とか内容が興味深く理解して見れてズルズルと最初に見た時以上に惹き込まれてしまいました。
全部は見直しはしませんでしたが理解出来て後から面白味も増した気がします。


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「痴漢ドワーフ」

2019年03月11日 | 映画
中古DVD屋でよく見かけるが高値で買う気にまではなれない気になってた映画「痴漢ドワーフ」ですが友人の評価も良いし宅配DVDであったので借りて見た。ホラーでありポルノでもあるいかがわしさのある映画でした。16mmの低予算映画だと思いますが実にしっかり作られており女優の表情と廊下を歩く場面なんかの緊張感はホラー映画ならではの展開。物語は分かりやすくテンポ良く進みます。途中変な歌聞かされたり異様で可笑しさもある場面もあったりしてエロと背徳感が描かれてゆきますが映画的な所が面白く見れる所です。実際に近い事件なんかもあったりしたようですが実録もののようなリアリティや暗さや悲惨さは無いです。しかしポルノの場面はあっけらかんとしておりストレートに描いております。ヘア解禁版という事ですが色々今でも見えちゃったらヤバいものがチラチラとではあるけど見えちゃってました。一瞬だし暗い画質だからまぁ良いのかな。変なモザイクとか無くて良かったです。
痴漢ドワーフという題ですが痴漢というよりもっと酷いけど悪いのは母親ですね。最後は色々急展開で呆気に取られましたがドワーフ役の役者さんの表情が凄くてインパクトがありました。だけど最後は何処か切ないものもありました。人形の使い方が色々上手い映画。デンマーク映画だそうです。

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「ナイト・オブ・ザ・コメット」

2019年03月10日 | 映画
海外版DVDで字幕無しで見た事はあり結構好みで面白かった印象の映画「ナイト・オブ・ザ・コメット」を宅配DVDで借りて日本語字幕付きで見直しました。大筋は字幕無しでも理解出来てたけど字幕付きで見るとストレス無く更に面白く見れました。
ポップな色彩の照明や撮影にファッションに音楽が80年代らしい独特のものがあり内容は悲惨なのに何処か能天気なポジティブさも感じれて何とも憎めないSF青春ゾンビ映画に仕上がってました。キャラクターの魅力が活きた映画です。大好きな映画「マネキン」に似た場面もありますがこちらの映画の方が先に作られてたんですね。ゾンビのデザインもこの作品以降に似たものが増えた印象です。色々と何気に先駆けているものが多い映画だと思う。
日本では劇場未公開でしたがアメリカではかなりヒットしたようですね。
主演女優のキャサリン・メアリー・スチュワートは80年代当時に色々な映画で見てて印象に残ってる女優さんです。この映画でも良いですね。最近も活躍しているのでしょうか?知らないからずっと若い姿のまま記憶に残っております。映画のラストは妹がちょっと切なかったけどハッピーな結末となり気持ち良く見終われました。
DMKの伏線も回収出来てたしね。
DMKって略はどんぐり眼としても使えそうだね。
初めて見た時の感想はコチラ。
https://angel.ap.teacup.com/dongurimanako/4046.html


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「恐怖!黒猫」

2019年03月09日 | 映画
DVDでルチオ・フルチ監督の映画「恐怖!黒猫」を鑑賞。エドガー・アラン・ポーの「黒猫」をベースにしているというが殆どオリジナルな物語でした。ダリオ・アルジェント監督も「黒猫」撮ってましたが他のポー作品も混ぜつつ全くオリジナルな物語になってましたね。こちらは超能力なんかも絡んできてますが謎解きジャーロの形式に乗ったフルチらしい職人的にしっかりとした映画でした。ちょっと中盤はダレるし結末も強引に納得させられる物語だったりしますが普通に楽しめました。ゴア・シーンとかいつもよりは抑え目な印象。本物の黒猫がいい感じで芝居?してます。猫の目のアップと同様に主人公達も目のアップが多くて印象的な映画です。目は色々と重要な要素でした。猫が人を殺すという設定は描くのには難しいですよね。だけど猫が怪物や悪魔では無く基本的には猫のままだったのは猫好きとしては良かった。黒猫は昔から不吉な存在とも言われてましたがやっぱり可愛いし黄色い目が綺麗です。黒猫は闇では溶け込んでよく見えないけど目が何考えてるか分からないけど惹かれるものはあります。可愛い猫ばかり見てるけど本気で襲ってきたら爪とか牙とか想像するだけでも痛いですねー。




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「ウエスタン」

2019年03月09日 | 映画
DVDで初めて見て感動してブルーレイで買い直したけど長尺なのでなかなか見直せてなかった映画「ウエスタン」を5.1ch サウンドの大画面で鑑賞。
長いけど緊張感があり惹き込まれるので飽きずに見れます。映像も美しく素晴らしいです。随分と忘れてた所もあり勘違いして覚えていた箇所で混乱したりもした。その為か初めて見た時よりも話を理解しないで見たような印象で感動して涙した場面も前回程は感動出来ませんでした。だけどエンニオ・モリコーネの音楽はやっぱり素晴らしいですね。心揺さぶられます。
クラウディア・カルディナーレ演じる女のタフさにチャールズ・ブロンソンの渋さにジェーソン・ロバーツの人柄の良さにヘンリー・フォンダの憎らしさがとてもそれぞれ良かった。
各人の顔と目力が印象的。
見応えのある壮大な素晴らしい映画です。


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「カメラを止めるな」

2019年03月08日 | 映画
テレビの金曜ロードショーで放送されてた映画「カメラを止めるな!」を録画しつつも1カット部分の前半だけ後追い再生で鑑賞。劇場でも見てるのですが随分と間が空いたのでオチは知ってるけど答え合わせのようにも見れて楽しめました。結構忘れてた部分もあり思い出したりしつつ見てましたが明日の仕事が早いので続きは明日という事で停止。翌日、続きを鑑賞。色々と良く練られて作られてます。現場の辛い面が出てて楽しく描かれてますが、ちょっと仕事で関わった現場の事とかも思い出されて素直に笑えない部分もありました。自主映画の楽しさみたいな部分は前半に感じられて結構好きなのは前半の1カットだったりします。
情熱と勢いが感じられてね。後半は映画としてシナリオとして面白くしっかりしてる。見せ場はエンドロールのメイキングだと番宣で関係者が話してましたが個人的には見れて嬉しいし興味深い反面、そこはあえて見せないでも良かった気もしてます。DVDとかの特典なら良いけど。映画のファンタジーとしての嘘が色々とバレてしまってる面もあるからね。だけど、再度そういう所も知って見ても興味深く面白く見れたので凄いと思います。
副音声で音声解説も聞けたので少し聞いてみる。更に興味深い話が聞けました。何度でも色々な見方で楽しめるという映画ですね。


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「ブロブ 宇宙からの不明物体」

2019年03月07日 | 映画
DVDで映画「ブロブ 宇宙からの不明物体」を凄く久しぶりに鑑賞。初めて見たのは大学の図書室でのLDだった筈。
オリジナルのマックイーン主演のも大好きな映画でした。
色々と印象に残ってる場面もありましたが話の詳細は忘れていた所もありブロブの正体が実は…っていうのは捻りがあって新鮮に見直せました。特撮に特殊メイクの出来が素晴らしくて見応え充分。今見てもCGでは表現出来ないような生々しさが感じられました。
チョイ役ですがエレカ・エレニアックも出てましたね。主演はマット・ディロンの弟のケビン・ディロンです。悪ぶってるけど実はイイ奴を好演してました。大袈裟な表情が印象的な主演女優さんも良かった。半透明なピンク色のブロブがどんどん巨大化して次々に人を襲う描写が面白かったです。
そのブロブも元々はアレで…っていうのも主人公の家族関係とかも人間ドラマとしても良く描かれてたと思います。邦題のサブタイトルは実は映画の内容とは違っております。


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「私の夜はあなたの昼より美しい」

2019年03月04日 | 映画
大学時代にズラウスキー監督の「ポゼッション」を見て衝撃を受けて同監督の映画「私の夜はあなたの昼より美しい」というソフィー・マルソー主演の映画を劇場まで観に行ったのだが内容とか全く忘れていて面白かったかどうかも覚えておらず先日「狂気の愛」を見たのもあり見直したくなって宅配DVDで見る事にした。相変わらず動き続けるカメラワークや決まった構図に今回はローアングルとか他の映画にはあまり無い強烈な個性を感じる映像が面白い映画ではあったが喋り続ける男がなんか苦手で喋ってる事も難解で意味不明で全然頭に入って来ずで変なよく分からないフランス映画っぽいものを見てるような感覚だけで時々ハッとする素敵な映像を見ていたような感じでの鑑賞でした。途中で集中力に欠けて続きは後でという風に3回に分けて見ました。ソフィー・マルソーが肉感的なヌードを披露してます。気怠い表情のアップが印象的。ラストの赤いドレス姿が素敵で絵になってました。
全体的によく分からない内容のクレイジーな内容でしたが映像は凄く良かった。過去も未来も全て見えちゃうという設定が実際にそんな能力があったら色々と辛い面も多いだろうなぁと感じました。
この映画はパンフレットは売ってなくてプレスシートが売られてた記憶があります。それを買ったので家を探せばまだどこかにある筈です。


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「モデル連続殺人!」

2019年03月04日 | 映画
前から見たかったけどDVDが高値で手を出せずにいたマリオ・バーバ監督のジャーロ映画「モデル連続殺人!」を宅配DVDで借りてようやく鑑賞。
海外版オリジナルポスターからインスピレーションを受けて自主映画「愛と憎しみの果て」を作ったという思い出もありますが、それが今日、本編を見るまでこの映画だったとは気付いて無かったのでした。ジャーロ映画の元祖として物語も興味深く面白い展開で綺麗なモデルの女優さんが次々と顔の見えない黒コート&手袋の犯人に殺されてゆきます。犯人っぽい怪しげな人が沢山出てきて誰が真犯人?と謎解きと共に面白く見れて後半で判明しますが、その先の展開があり何とも犯人側にも哀しみも残るエンディングでジャーロ映画ならではの面白さとスリルと後味を残してくれました。
撮影が素晴らしくカラー照明と美術と影の陰影が美しくて移動するカメラが緊張感を見事に出しておりました。
古い映画ですが完成度の高い映画だったと思います。今回初めて見たのですがイタリア語版で鑑賞しました。



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「イコライザー2」

2019年03月03日 | 映画

DVDで映画「イコライザー2」を鑑賞。前作はブルーレイで見てましたが面白かったけど主人公が強すぎて何だか痛快な反面そんなアホな!みたいな気分もありました。内容は随分と忘れてましたが強過ぎってのは覚えてたのでそこはそういう映画だという事を意識して今回は鑑賞。見始めたらグイグイと引き込まれて飽きずに最後まで見れました。シナリオも良く出来てて前作からの伏線は忘れてたけど面白く感情移入して見れた。強過ぎるのも今回は分かって見てるから気持ち良く見れて物語の善意のあるエピソードの締めくくりが感動を呼ぶものでホロリとさせるものがありました。
こちらも暫くすると内容の詳細は忘れちゃいそうですが面白く見れる娯楽アクション映画でした。

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