どんぐり眼日記

昔は日々の日記として、今は見た映画の忘備録として更新しています。

「我が名は理玖」

2019年03月16日 | 映画

短編映画「我が名は理玖」を鑑賞。実際に起きた哀しい幼児白骨遺棄事件を元に作られた作品。見終わってとても重たい気持ちになる映画でしたが、ニュース等で報道されてても時間が経つと身近な人で無い場合、忘れてしまっている事も多く映画になり見た事で名前と共に記憶に残るという1人の短いですが生きた人間として見る事が出来ました。映画として見せ方等、工夫されていて短編ですが内容が深く伝わるものがありました。
実に誠実に向き合って制作された映画だというのが感じられました。と同時にとても勇気と気持ちが強く無いと作れない映画だとも感じました。
実際酷い事件ですが、いざ自分の身近で起きたとしたら何か出来たであろうか?気づいてあげられたか?という疑問に自問自答しながらの鑑賞でもありました。なかなかトラブルに巻き込まれそうな他人との繋がりって自分から入って行き難いし敬遠してしまう事が多いと思うし難しいものもあると思います。そんな複雑な自分自身の心の葛藤なんかも感じました。
後でネットで事件の詳細を調べてみると父親の境遇なんかも知れて単純に何が悪いとか言えないような部分も見えました。失ってしまった命。助けられたかもしれない命の事を考えると悲しく苦しいです。

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「丑刻ニ参ル」

2019年03月16日 | 映画
原宿へ川松監督の映画の上映会に行き「丑刻ニ参ル」を鑑賞。どんな内容の映画なのか予備知識無く見れました。
思ってたよりドラマというか人間の内面に迫る内容だと感じ主人公の気持ちなんかに入って行きやすく集中して見れました。そこからあっち行ったりこっち行ったり予想出来ない展開に叩き込まれますが最終的には想像した展開に落ち付いて行った印象です。一晩の物語というのが「ハロウィン」を連想させられ異形の人間の哀しみみたいなものを「ファントム・オブ・パラダイス」や「レザーフェイス」を連想させられつつ見てました。主人公の走りと熱演が印象的。ゾンビのように大勢の人に追われる絵面が良かった。何の脈略も無く近くで遭遇しただけで襲われてしまうという所が恐ろしさがありました。舞台挨拶で監督の実体験も結構盛り込んでいるとの事でしたがシナリオ書きに行き詰まってたりの葛藤やら人との関係性等、感情移入出来る面と少し違和感感じる面と両方がありました。
闇を上手く活かした撮影がとても良かったです。


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