おそらくほとんどの人には、どうでも良いことだと思うのだけれど
そしてまた、これから書くことは人生に役立つこととも思えないけど(笑)
よかったら読んでください。
陶磁器の表面のツルツルしている部分
これを釉薬と言う。
この釉薬の表面にピンホールという
文字通り、針の穴程度のくぼみが出来ることがある。
陶芸技術者としては
これが大問題なのである。
陶芸家と言わず、陶芸技術者と言ってるところもポイントよ(笑)
ちょっと説明すると
陶磁器は粘土で作った生地とその表面を覆う釉薬とで出来ている。
生地に釉薬をくっつけるためには
素焼きと言うのをやらなければならないわけです。
そうすると
粘土の分子の結びつきが強くなり、硬くなります。
そして水分と燃えるものがなくなり
スポンジのように、細かい気泡状の生地になります。
したがって、釉薬をかけると
スポンジが水を吸うように
液体の釉薬が生地に吸い付きます。
この時
スポンジの中に入っていた空気が
水分に押し出されて表面に出てきます。
これがすっと抜けてくれると良いのですが
釉薬によっては、粘りの強いものがあって
空気がすっと出ず、もたもたしているうちに
ピンホールとなって残ってしまうのです。
これがピンホールが出来る原因のその1。
その2として
窯を焚いた時に、生地や釉薬の中からガスが発生し
ピンホールを作ることがありますが
今回はそれはひとまずおいときます。
それからホコリが生地についていると
釉薬が生地にくっつくのをじゃまするので
この場合もピンホールが出来ます。
これはよく掃除しておけば防げるので
あまり重要視する必要はない。
それで話もどって
原因1のピンホールを防止するには
どうしたらよいか?
考えられるのは
軽く水分をふくませて
空気を抜いておく方法
スポンジなどで水ぶきをすれば
ホコリもきれいになって一石二鳥
もうひとつの方法は
釉薬をちょっと薄くして
二度かける。
タイミングは、一度ひたして、気泡がぷくぷくしているうちに
もう一度ひたす。
釉薬の粘りを弱める方法もあるのですが
実際、釉薬の成分をいじると、仕上がりが違ってくることがあり
これはテストして確認してからでないと危険ですね。
釉薬に少量水を加えると
結果的に粘りが弱くなるので
多少の効果がありますが、その分ひたす時間を長くしないと
厚みに違いが出てきます。
けれど、ひたす時間を長くすることによって
気泡を追い出す時間がとれるので、ピンホール防止に有効だと思います。
このような結論に達するまで
失敗の連続があるわけですよ。
この前一度窯焚きで失敗しているから
今度は失敗出来ない。
慎重にならざるを得ないんです。
う~む
きょうは、陶芸「きらり工房」第二ブログらしい
なかなかアカデミックな内容である。
やればできるじゃん。(笑)
ただし、最後にお断りしておきますが
陶芸は使う土・釉薬・窯・そして作る人によって
違うものになります。
最終的には、本人がテストして確認するよりないので
出来なかったからと、苦情などよこさないように!(笑)
しもだてアートフェスタもよろしく
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よかったら読んでください。
陶磁器の表面のツルツルしている部分
これを釉薬と言う。
この釉薬の表面にピンホールという
文字通り、針の穴程度のくぼみが出来ることがある。
陶芸技術者としては
これが大問題なのである。
陶芸家と言わず、陶芸技術者と言ってるところもポイントよ(笑)
ちょっと説明すると
陶磁器は粘土で作った生地とその表面を覆う釉薬とで出来ている。
生地に釉薬をくっつけるためには
素焼きと言うのをやらなければならないわけです。
そうすると
粘土の分子の結びつきが強くなり、硬くなります。
そして水分と燃えるものがなくなり
スポンジのように、細かい気泡状の生地になります。
したがって、釉薬をかけると
スポンジが水を吸うように
液体の釉薬が生地に吸い付きます。
この時
スポンジの中に入っていた空気が
水分に押し出されて表面に出てきます。
これがすっと抜けてくれると良いのですが
釉薬によっては、粘りの強いものがあって
空気がすっと出ず、もたもたしているうちに
ピンホールとなって残ってしまうのです。
これがピンホールが出来る原因のその1。
その2として
窯を焚いた時に、生地や釉薬の中からガスが発生し
ピンホールを作ることがありますが
今回はそれはひとまずおいときます。
それからホコリが生地についていると
釉薬が生地にくっつくのをじゃまするので
この場合もピンホールが出来ます。
これはよく掃除しておけば防げるので
あまり重要視する必要はない。
それで話もどって
原因1のピンホールを防止するには
どうしたらよいか?
考えられるのは
軽く水分をふくませて
空気を抜いておく方法
スポンジなどで水ぶきをすれば
ホコリもきれいになって一石二鳥
もうひとつの方法は
釉薬をちょっと薄くして
二度かける。
タイミングは、一度ひたして、気泡がぷくぷくしているうちに
もう一度ひたす。
釉薬の粘りを弱める方法もあるのですが
実際、釉薬の成分をいじると、仕上がりが違ってくることがあり
これはテストして確認してからでないと危険ですね。
釉薬に少量水を加えると
結果的に粘りが弱くなるので
多少の効果がありますが、その分ひたす時間を長くしないと
厚みに違いが出てきます。
けれど、ひたす時間を長くすることによって
気泡を追い出す時間がとれるので、ピンホール防止に有効だと思います。
このような結論に達するまで
失敗の連続があるわけですよ。
この前一度窯焚きで失敗しているから
今度は失敗出来ない。
慎重にならざるを得ないんです。
う~む
きょうは、陶芸「きらり工房」第二ブログらしい
なかなかアカデミックな内容である。
やればできるじゃん。(笑)
ただし、最後にお断りしておきますが
陶芸は使う土・釉薬・窯・そして作る人によって
違うものになります。
最終的には、本人がテストして確認するよりないので
出来なかったからと、苦情などよこさないように!(笑)
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