子供たちの不登校を考える(続き)

2009-09-13 18:37:58 | 議会活動
ドローシー・ロー・ノルト(Dorothy Law Nolte) さんという方をご存知でしょうか。私は子育てというとまず彼女のことを思い出します。彼女の書かれた「子供が育つ魔法の言葉」という詩を思い浮かべます。

ドロシー・ロー・ノルトさんはアメリカロサンゼルス出身。40年以上にわたって家族関係についての授業や講演を行い、家庭教育や子育てについての著書も多くあります。3人の子どもを持つ母親であり、2人の孫と6人のひ孫がいます。「子どもが育つ魔法の言葉」(1998年)は、22ヵ国語に翻訳され、世界中で多くの共感を呼び、ミリオンセラーとなりました。親子の問題をあたたかく見つめるまなざし、長年の経験に裏打ちされたあたたかい言葉は国境を越え、世界中で愛されています。

私は彼女のことを知ったのは皇太子様が愛子様の育児に際して、この詩に感銘を受けたと聞いたからです。私はその頃社員教育を担当しており、ビジネスの現場でもあたっていると感じました。不登校を考えるときぜひこの詩を読んでいただきたいと思うのです。「子供が育つ魔法の言葉」はPHP文庫(580円)から出版されています。
 
 けなされて育つと、子どもは、人をけなすようになる

 とげとげした家庭で育つと、子どもは、乱暴になる

 不安な気持ちで育てると、子どもも不安になる

 「かわいそうな子だ」と言って育てると、子どもは、みじめな気持ちになる

 子どもを馬鹿にすると、引っ込みじあんな子になる

 親が他人を羨んでばかりいると、子どもも人を羨むようになる

 叱りつけてばかりいると、子どもは「自分は悪い子なんだ」と思ってしまう

 励ましてあげれば、子どもは、自信を持つようになる

 広い心で接すれば、キレる子にはならない

 誉めてあげれば、子どもは、明るい子に育つ

子供たちの不登校を考える

2009-09-13 05:47:39 | 議会活動
「不登校数市郡別で初公表-県教委、国の調査結果受け」、こんな記事が先日の信濃毎日新聞に掲載されました。不登校とは病気や経済的な理由以外で年間30日以上長期欠席した児童や生徒をいいます。長野県の不登校数は2008年度の調査によれば全国で最多、中学校では5番目に多いという結果が出ています。この調査結果を受け長野県教育委員会が市郡別にデータを公表しました。

これによれば東御市は小学校は9人(0.47%)、中学校は38人(3.93%)となっています。中学校は県下19市中4番目と高い数字になっています。不登校のお子さんがいらっしゃるご家庭はさぞかし心を痛めていることと思います。年間の授業日数214日に対する不登校児童・生徒の欠席日数で最も多いのは30~59日で小学校で39%、中学校では23%、180~214日の欠席も小学校で13%中学校で20%いるそうです。

学校に行けないということは本人自身つらいことです。不登校とはいってみれば自分の居場所が学校にないということです。私は何が何でも学校に行かせるべきだとは思いませんが、どうしたら子供たちに自分の居場所を提供することができるか私たち大人が考えていかなければならないと思っています。

不登校の原因が何かいちがいにはいえません。しかし不登校を起こさない環境づくり、不登校が発生してもすぐに対応できる体制作りが必要です。そして何よりも私たち親自身が子供たちにどう接しているかということです。

皆さんはどのようにお考えになりますか。ご意見がありましたらお聞かせください。

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