声をあげることの大切さ

2010-02-13 00:45:14 | 雑感
最近講演会などに参加していて気になることがあります。講演が終わって時間があると司会者の方が「ご質問がありませんか?」と声をかけてくれることがあります。一瞬会場は沈黙。誰も質問者がいないとわかると司会者の方は講師に対して気まずそうに、「質問もないようですのでこれで終わりにします」とあいさつをされます。そんな光景に何度か出会いました。

私自身はこうした時、できるだけ質問しようと心がけています。それこそせっかくの機会を逃してはならないと思うからです。そのためには眠ってはいられません。何を質問するか考えるようにしています。

以前会社に勤めていた時に東京で研修や講演に出席することがありました。「質問がありませんか」との問にさっと何人かの手があがりました。終了後も講師と名刺交換するために列ができました。ですから講演中も緊張感が漂い、そこで何かを学び取ろうという気迫がありました。

しかし同じような研修を長野県で行った場合、そうした緊張感を感ずることはほとんどありませんでした。これが信州人だという意見もあります。「信州人は恥ずかしがりだからだ」という人もいます。しかし質問がないということは問題意識が希薄だからです。自分の問題として捉えておらず他人事と考えているからです。私は信州人一般が問題意識がないというつもりはありません。しかしそうした場面で自分の意見をまとめ、きちんと話せるということは極めて大切なことです。

今後、こうした場面に直面したときぜひ質問をするように心がけたいものです。少し勇気が必要かもしれません。しかし、それを乗り越えて発言できたとき、私たちはもうひとつ自分自身が成長したと感ずるのです。

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