憲法9条を守ろうと知人に誘われ、東御市九条の会の結成に立ち会ってから早いもので5年になります。3月には講演会と総会を予定しており、そのために新聞を編集しています。
その特集記事で、昨年11月23日に北朝鮮が韓国の延坪島に対して行なった砲撃事件についてそれぞれ意見を発表することになりました。これについては同じ9条の会員の中でも意見が分かれるところです。
9条の会の世話人の多くの考えは「北朝鮮は経済が破綻しており戦争遂行能力はない。戦争には何のメリットもない。だから金正日は日本を攻撃することはありえない」というものです。北朝鮮が経済的に破綻していることは誰しもが認めるところです。ここは納得できます。しかしだから「戦争はありえない」と結論付けることはいかがなものでしょか。
同じことはあの太平洋戦争でも言えました。日本とアメリカの国力の差は歴然としていました。常識のある人ならばそんなところと戦争しようとは考えません。しかし「日本は神国だ。神風が吹く」といった神がかり的熱狂によって勝つ見込みのない戦争に突入し、多くの生命が奪われました。
国民の生命と財産に責任を持つ立場であれば万が一に備えることが大切だと思います。「戦争はありえない」などと確信を持って言う自信は私にはありません。「万が一朝鮮からミサイルがとんできたらどうするのか」という市民の皆さんの不安をないがしろにしていいものでしょうか。
私は日米安保の積極的推進派ではありませんが、現状では自衛隊と日米安保によって国を守るという立場です。「ミサイルなどとんでこない」などと言える自信はありません。万が一に備えるのが政治だと思います。
この問題の根底には憲法9条と日米安保条約についてどのように評価するのかという根源的な問題があります。憲法9条と日米安保についてマトリックスで考えて見ると以下の4つに分かれます。
1、憲法9条賛成、安保反対-革新政党が支持しています。
2、憲法9条賛成、安保賛成-多くの国民がこれを支持。現状肯定派です。
3、憲法9条反対、安保賛成-アメリカと共に海外派兵を目指す立場です。
4、憲法9条反対、安保反対-日本の再軍備を進める立場です。
9条の会の会員の中には安保賛成の方も反対の方も入っています。当然です。「憲法9条を守る」という一点において結びついている組織だからです。私は憲法9条を守りつつも、実際の問題としていまのところ日本の防衛は自衛隊と安保条約にゆだねざるを得ないと思っています。
その特集記事で、昨年11月23日に北朝鮮が韓国の延坪島に対して行なった砲撃事件についてそれぞれ意見を発表することになりました。これについては同じ9条の会員の中でも意見が分かれるところです。
9条の会の世話人の多くの考えは「北朝鮮は経済が破綻しており戦争遂行能力はない。戦争には何のメリットもない。だから金正日は日本を攻撃することはありえない」というものです。北朝鮮が経済的に破綻していることは誰しもが認めるところです。ここは納得できます。しかしだから「戦争はありえない」と結論付けることはいかがなものでしょか。
同じことはあの太平洋戦争でも言えました。日本とアメリカの国力の差は歴然としていました。常識のある人ならばそんなところと戦争しようとは考えません。しかし「日本は神国だ。神風が吹く」といった神がかり的熱狂によって勝つ見込みのない戦争に突入し、多くの生命が奪われました。
国民の生命と財産に責任を持つ立場であれば万が一に備えることが大切だと思います。「戦争はありえない」などと確信を持って言う自信は私にはありません。「万が一朝鮮からミサイルがとんできたらどうするのか」という市民の皆さんの不安をないがしろにしていいものでしょうか。
私は日米安保の積極的推進派ではありませんが、現状では自衛隊と日米安保によって国を守るという立場です。「ミサイルなどとんでこない」などと言える自信はありません。万が一に備えるのが政治だと思います。
この問題の根底には憲法9条と日米安保条約についてどのように評価するのかという根源的な問題があります。憲法9条と日米安保についてマトリックスで考えて見ると以下の4つに分かれます。
1、憲法9条賛成、安保反対-革新政党が支持しています。
2、憲法9条賛成、安保賛成-多くの国民がこれを支持。現状肯定派です。
3、憲法9条反対、安保賛成-アメリカと共に海外派兵を目指す立場です。
4、憲法9条反対、安保反対-日本の再軍備を進める立場です。
9条の会の会員の中には安保賛成の方も反対の方も入っています。当然です。「憲法9条を守る」という一点において結びついている組織だからです。私は憲法9条を守りつつも、実際の問題としていまのところ日本の防衛は自衛隊と安保条約にゆだねざるを得ないと思っています。