わが家のシンボル-クルミの木

2009-09-18 21:47:35 | 雑感
朝庭に出てみるとクルミが落ちていました。昨夜は風もなかったので熟成して落ちたものと思われます。今年の春、遅霜の被害を受けたのですがその後持ち直し実をつけたものです。このクルミはわが家のシンボル的存在です。私が小学校の頃、台風7号(昭和34年8月14日)によって倒壊したのですが、その後たくましく復活したのです。

ここ旧東部町地区は全国的にも有数のカシグルミの産地です。カシグルミというと殻が固いので木の「樫」を思い浮かべる方も多いと思いますが、実はお菓子の「菓子」のことです。日本の在来種の沢クルミ、姫クルミが殻が厚く実が少ないのに対して、カシグルミは殻が薄く実が多いところに特徴があります。

こうしたカシグルミが長野県東部に産地形成された背景には軽井沢の外国人宣教師の存在があります。外国人の家庭では焼き菓子の材料にクルミを使っていましたがなかなか手に入りにくかったのです。そこで地元の農家に母国から取り寄せたカシグルミの栽培をすすめました。さいわい気候と土壌がクルミの栽培に適しており産地となったものです。

その後地元の篤農家によって新しい品種が開発され発展してきました。しかし高度経済成長の頃、外国から入ってきた「アメリカシロヒトリ」という害虫が大発生しクルミは大被害をこうむり生産も激減しました。現在では農業荒廃地対策として栽培が奨励され、生産も盛り返してきています。道の駅も「雷電くるみの里」と名づけられています。

クルミのおはぎやクルミだれのお蕎麦はとても美味しく私も大好きです。10月に入ったらクルミの収穫が始まります。

鳩山政権がスタートしました

2009-09-17 22:34:41 | 議会活動
9月16日、いよいよ鳩山政権がスタートしました。菅直人さんが副総理・国歌戦略担当、社民党の福島みずほさんが消費者・少子化担当、亀井静香さんが金融・郵政改革になりました。ほかには原口一博さんが総務大臣、岡田克也さんが外務大臣、長妻昭さんが厚生労働大臣、前原誠司さんが国土交通大臣になりました。長野県からも北沢俊美さんが初入閣、防衛大臣になりました。

いま報道ステーションで原口大臣の地方分権に関するコメントを聞きました。これまで官僚によって牛耳られてきた地方行政を全面的に変えるという意気込みがあふれていました。報道によれば、岡田外務大臣は核兵器持込に関する日米間の密約問題を明らかにするよう官僚に指示したそうです。明らかに政治が変わり始めていると実感します。政権交代が、これまで自公政権の間に溜まりに溜まった膿みにメスを入れることを期待します。

財源問題など懸案事項を抱えながらも、新政権は国民の期待を背に、無事にスタートを切りました。

しかし、東御市はこの政権交代で振り回されることになりました。助産院の建設問題です。助産院建設費用1億5千万円のうち、8千万円は農林水産業費県補助金をあてることになっていました。しかるに新政権の未執行の補助金の凍結という方針により支給停止となってしまいました。このため9月の入札が大幅に遅れることになり、助産院の完成が3月にズレ込むのではないかと懸念されています。そんなことになれば助産院でお産を予定している方に影響が出てきます。

さいわい民主党の国会議員の方々のご尽力により、この補助金がムダな補助金ではなく助産院の建設に使われることをご理解いただけました。農林水産大臣は赤松広隆さんです。一日も早い執行を認めていただきたいと思います。

私たち国民は新政権の一挙一投足を注目しています。

巨峰の王国まつりにおいでください

2009-09-16 20:36:09 | 趣味・野良仕事
ニ、三日前から軽トラや耕運機の音で目が覚めるようになりました。時間は朝5時半、まだあたりは薄暗く日の出前です。いよいよ巨峰の出荷が始まりました。わが家でも1週間前から選果場の片付けをしたり、チラシをつくりお得意さんへ郵送したり、コンテナを洗ったりしてきました。すでにお客さんから電話やファックスが入り始めました。

朝6時、巨峰の入ったダンボール箱を軽トラに積み集荷場に持って行きます。すでに出荷されたダンボール箱が整然と積み重ねられています。規格ごとに定められて場所に荷を置いてゆきます。出荷に来ていた農家の方と今年の作柄について情報交換をします。今年は開花期の低温障害もあって花粉の受精が十分行われず、その結果親子ブドウとなったところが多いようです。

出荷が終わると軽トラの荷台にコンテナを載せブドウを取りに行きます。ブドウの甘みがのって美味しくなることを糖熟(とうじゅく)といいます。糖熟しているかどうかは、ブドウの枝が緑から茶色に変色しているか、房の色が黒くなっているか、食べた後酸味や雑味が口に残らないかなどで総合的に判断します。これから9月下旬にかけて朝の冷え込みが強くなると一層甘みがのってきます。あるお年よりは「ぶっかくような甘さ」と表現していましたが、そんな頭の中にまで沁(し)み通るような独特の甘さが巨峰の身上です。

採ってきた巨峰を選果場でまず痛んだ房がないかどうか点検し、色や形、重さでランク分けします。極上のものはライスといって紙に包んで化粧箱で荷造り。これはおもに贈答用です。その下のクラスはトレーに入れセロファンでカバーしダンボール箱に10房ずつ入れます。これはスーパーや果物店などで販売されます。最近このクラスの種類が増え、重さによってL、LL、350グラムなどと分かれます。

重さを量り、ひとつひとつていねいにトレーに入れセロファンでカバーする、10房そろったらダンボール箱に入れる。こうしたこまかい作業は時間がかかります。まだ出荷を始めたばかりなので勘が取り戻せず仕事が終わるのは夜の7時~8時になってしまいます。夕食は夜の9時ということもしばしば。しかしお客さんから美味しかったといわれるのが何よりの喜びです。

19・20日の土日は東御市の芝公園でまちをあげてのイベント、「巨峰の王国祭り」が行われます。大勢の方のおいでをお待ちしています。

市民目線に立って判断します

2009-09-15 19:54:43 | 議会活動
今週は委員会審査があります。委員会審査とは、平成20年度の決算について社会福祉・産業建設・総務文教の3つの委員会で分担してその内容を検討することです。私は社会福祉委員会に所属しております。昨日は子育て支援課と人権同和政策課、市民病院の説明がありました。今日は健康保健課、福祉課、明日は市民課、総合支所からの説明を受けます。

東御市議会の社会福祉委員会は6名の議員によって構成されています。うち新人議員は3名。委員会では市の担当者から決算の内容を細かい内容についての説明があります。議員はその中で分からないこと、もっと詳しく知りたいことなどについて質問し、決算が妥当かどうか判断します。

社会福祉委員会の管轄する範囲は市民生活に直結する部分であり、子育て・介護・福祉・医療など多岐にわたり、時代の要請にもとづいて変化が著しい分野です。また助産院建設や保育園の建替え問題などの重要な課題もあります。私自身これまでかかわってこなかったところでもあり毎日が勉強だと思っています。

市のお金はすべて市民の貴重な税金でまかなわれています。一つひとつの事業が市民の要望に応えられるものであるかどうか、支出にムダなものはないかどうか、市民の目線に立った判断が求められているのだと感じています。

私とパソコンとの付き合い

2009-09-14 01:13:53 | プロフィール
先日家の片づけをしていたら書棚の奥からポケットコンピュータを見つけました。すっかり忘れてしまっていたのでとても懐かしかったです。いまポケットコンピュータといっても分からないかもしれません。言ってみれば電卓の大型版です。しかしコンピュータですから小さくてもキーボードはついていました。反面ディスプレイは液晶で二行ほどしか表示されません。大きさは縦7~8センチ、横15センチぐらいです。

もう30年近く昔のことです。私はその頃銀行に入って10年目ぐらいで転勤で埼玉県の熊谷市に住んでいました。仕事は営業でお客さんに預金や融資を進めていました。そんな仕事の中で役に立てようとプログラムの勉強をしていました。まだパソコン(その頃はマイコンとよんでいました)などないころです。

専門雑誌を見ながらキーボードからプログラムを打ち込み、実際に動かして金利の計算や複雑な融資の計算などに使っていました。ソフトなどありません。すべて自分で作っていました。プログラムやデータの保存はテープレコーダーで行い、カセットに記録していました。時々エラーが出てまた最初からやり直すこともしばしばでした。

私がポケコンを卒業しパソコンを初めて買ったのは1982年でした。NECのPC8801mkⅡという機種です。当時人気の機種で、これから私のパソコン行脚が始まりました。それから何台も買い替えました。

この経験が仕事に反映し、次の転勤は銀行で初めて設立した情報会社への出向でした。その後軽井沢支店でも長野経済研究所でもパソコンとの付き合いはますます深まりました。しかし、その原点はポケットコンピュータにあります。自分の好きなことを仕事にできたという面では幸せだったのかもしれません。

子供たちの不登校を考える(続き)

2009-09-13 18:37:58 | 議会活動
ドローシー・ロー・ノルト(Dorothy Law Nolte) さんという方をご存知でしょうか。私は子育てというとまず彼女のことを思い出します。彼女の書かれた「子供が育つ魔法の言葉」という詩を思い浮かべます。

ドロシー・ロー・ノルトさんはアメリカロサンゼルス出身。40年以上にわたって家族関係についての授業や講演を行い、家庭教育や子育てについての著書も多くあります。3人の子どもを持つ母親であり、2人の孫と6人のひ孫がいます。「子どもが育つ魔法の言葉」(1998年)は、22ヵ国語に翻訳され、世界中で多くの共感を呼び、ミリオンセラーとなりました。親子の問題をあたたかく見つめるまなざし、長年の経験に裏打ちされたあたたかい言葉は国境を越え、世界中で愛されています。

私は彼女のことを知ったのは皇太子様が愛子様の育児に際して、この詩に感銘を受けたと聞いたからです。私はその頃社員教育を担当しており、ビジネスの現場でもあたっていると感じました。不登校を考えるときぜひこの詩を読んでいただきたいと思うのです。「子供が育つ魔法の言葉」はPHP文庫(580円)から出版されています。
 
 けなされて育つと、子どもは、人をけなすようになる

 とげとげした家庭で育つと、子どもは、乱暴になる

 不安な気持ちで育てると、子どもも不安になる

 「かわいそうな子だ」と言って育てると、子どもは、みじめな気持ちになる

 子どもを馬鹿にすると、引っ込みじあんな子になる

 親が他人を羨んでばかりいると、子どもも人を羨むようになる

 叱りつけてばかりいると、子どもは「自分は悪い子なんだ」と思ってしまう

 励ましてあげれば、子どもは、自信を持つようになる

 広い心で接すれば、キレる子にはならない

 誉めてあげれば、子どもは、明るい子に育つ

子供たちの不登校を考える

2009-09-13 05:47:39 | 議会活動
「不登校数市郡別で初公表-県教委、国の調査結果受け」、こんな記事が先日の信濃毎日新聞に掲載されました。不登校とは病気や経済的な理由以外で年間30日以上長期欠席した児童や生徒をいいます。長野県の不登校数は2008年度の調査によれば全国で最多、中学校では5番目に多いという結果が出ています。この調査結果を受け長野県教育委員会が市郡別にデータを公表しました。

これによれば東御市は小学校は9人(0.47%)、中学校は38人(3.93%)となっています。中学校は県下19市中4番目と高い数字になっています。不登校のお子さんがいらっしゃるご家庭はさぞかし心を痛めていることと思います。年間の授業日数214日に対する不登校児童・生徒の欠席日数で最も多いのは30~59日で小学校で39%、中学校では23%、180~214日の欠席も小学校で13%中学校で20%いるそうです。

学校に行けないということは本人自身つらいことです。不登校とはいってみれば自分の居場所が学校にないということです。私は何が何でも学校に行かせるべきだとは思いませんが、どうしたら子供たちに自分の居場所を提供することができるか私たち大人が考えていかなければならないと思っています。

不登校の原因が何かいちがいにはいえません。しかし不登校を起こさない環境づくり、不登校が発生してもすぐに対応できる体制作りが必要です。そして何よりも私たち親自身が子供たちにどう接しているかということです。

皆さんはどのようにお考えになりますか。ご意見がありましたらお聞かせください。

「要望を語る会だより」ができました

2009-09-12 20:07:59 | 病院改革
「東御市民病院への要望を語る会」をご存知でしょうか。この会は3年前、市民病院の評判が悪く、何とか市民と病院が話し合う場が持てないかと考えた一市民が始めた会です。集まりは隔月に開催され、病院問題に関心を持つ誰でも参加でき、私は3月の会から参加させていただいています。

会には20名ほどの方が参加され、病院側からも事務長はじめ職員の方が出席します。時には市長が見えられることもあります。毎回率直な話し合いが行われています。

そんな中で市民へ情報発信しようと「要望を語る会だより」を発行されました。素人が集まって記取材し記事を書き、すべて手作りです。できあがりはカラーでなかなか見栄えします。しかしお金もないことからこころざしある方にカンパを募ることになりました。

「たより」は公共の場にも置く予定ですが、ご希望の方がいらっしゃいましたらお電話いただければお届けいたします。

この会の世話人の方はこの会について以下のように述べています。
「このたび、『この会のことをたくさんの市民に知ってもらいたい』との提案があり、ここに創刊号が発行されました。多くの皆様に読んでいただき、病院と市民が支えあい、応援しあったりできる絆(きずな)になればと願っています

今日からブログのパターンを秋バーションに変更しました。

9月議会総括質疑が行われました

2009-09-12 04:13:31 | 議会活動
11日は9月議会の総括質疑でした。1億9千6百万円の補正予算が全員一致で採択されました。

そこで議論になったのは「農産漁村活性化プロジェクト支援交付金」4900万円でした。これは昨年東御市が「ワイン特区」になったことを踏まえワインナリー建設にかかわる補助金です。ワイナリーは総事業費1億円、醸造用ブドウを栽培している新規就農者の方や地元の方が検討しているもので、2万本のワインの製造を目指しています。今後さらに小規模ワイナリーが続くことを期待してします。

また8月に起こった後期高齢者医療保険料過誤請求問題ではその責任を追求する厳しい発言がありました。これはさる7月16日に発送した「平成21年度後期高齢者医療保険料」の決定通知書の一部に算定誤りがあり、5500万円少なく請求したというものです。

原因は年金収入を考慮しないで算定したため。被保険者4247人のうち946人の保険料が実際より少なくなっており、8月17日に訂正した通知を発送したそうです。増える保険料は年金からの天引きはできず窓口納付になり市民にさらに負担を強いるものになりました。この関係で市民からの抗議や問い合わせの電話が相次いだそうです。

市民に多大な迷惑をかけたことに対して市長からの陳謝の言葉がありました。しかしこれに納得せずけじめをつけるべきとの発言があり、市長は検討したいと述べました。この問題は当初全員協議会で報告されたものです。しかし全員協議会は市民に公開されておらず記録も残りません。議場で議論できたことは良かったと思います。

事務ミスは誰にでもあります。問題なのはミスを起こしたあとの対応です。本来であれば市長が記者会見をし、市民に直接謝罪すべきでした。そしてミスの原因を探り事務チェック体制を見直すことが大切です。その上で担当者が重大な過失を犯していたのであれば処分もやむを得ないと思います。

補正予算を可決した後、平成20年度決算特別委員会を設置し委員長を選出しました。来週は常任委員会での議案審査が行われます。

助産所がピンチ?-市内に激震走る!

2009-09-12 03:39:22 | 議会活動
9月10日朝の地元紙「信濃毎日新聞」を見た市民の皆さんは驚かれたことと思います。いま花岡市政が進めている助産所建設について「助産所設置がピンチ?」という記事が載ったからです。記事の内容は下記のとおりです。

「助産所設置がピンチ?民主党が新政権発足後、本年度補正予算の一部執行停止を検討している影響で、花岡利夫東御市長が公約してきた市民病院の院内助産所設置が不透明になっている。財源に当て込む補助金交付が見合わされているためだ。来年3月開設を前提に既に出産予約を受け付けており、花岡市長は9日の9月定例市議会一般質問で『さらに延びるようになると重大な影響が発生する』と危機感を表明した」(信濃毎日新聞平成21年9月10日付)

議会でも「国の補助金の執行が遅れ助産所の建設がずれ込む恐れがある」との報告なされています。しかしすでに国でも補助金は決定されており、新政権ができ次第すみやかに執行されるものと思っています。「建設にピンチ」という書き方では市民の不安をかきたてることになり甚だ遺憾です。市民病院では3月からの出産予定者に対し電話で実情を報告し、建設が間に合わない場合は一般病棟で受け入れるとの説明を行ったそうです。

11日の議会では議員の発議で国に対して「補助金のすみやかな執行を求める」意見書あげることが話し合われました。いずれにしても国会で首班指名がなされ政権が発足してからのことです。助産所の建設は市民生活に直結した課題です。一日も早い予算執行を望むものです。

日めくりカレンダー