ジャッキー・チェンの「バトルクリークブロー」のDVDを安価でゲット。高校生の時にこの映画を見に行ったなぁ
「酔拳」「蛇拳」等を経てアメリカ・ハリウッドに進出した作品。ジャッキーの飛躍にワクワクしたっけ。しっかりとサントラ盤も買ったしね
それまでの“売り”だった肩まで伸びていたロン毛を短くしたジャッキー。その技の一つ一つはやっぱりスゲェ
時は1930年代のアメリカのシカゴ&テキサスが舞台。カンフーが達者なジャッキーに目を付けたアメリカマフィアが、ジャッキーの身内を誘拐して彼を格闘技戦に参加させる。
怪人「KISS」の他に多くのストリートファイターが参戦しての格闘技戦。
ジャッキーのおじ役には日系俳優のマコ岩松。ブルース・リーとも「グリーンホーネット」で共演しているベテラン俳優
脚本/監督はロバート・クローズ、製作はレイモンド・チョウ、フレッド・ワインロープ、そして音楽もラロ・シフリンといった布陣はブルース・リーの「燃えよドラゴン」と同じ。ジャッキーを香港カンフースター&ブルースの後継者としてアピールしようとした作品であるとも言えます。
上述した通りジャッキーの技は素晴らしいのですが、なんせスピード感がない。それまでの香港映画シリーズとはだんちの差があるんですよ。さらに身内を誘拐されたと言う重大なバックボーンがあるはずなのに、ジャッキーたちは格闘技戦を心底楽しんでいます。勝たなければ身内が殺されてしまう・・・そんな悲壮感は全く無視。見ている側としては「それでいいの?」と思って意気消沈。これはきっとアクションコーディネイトや監督の演出力不足だったのではないかと思われます
思ったより興業成績が振るわなかったため、ジャッキーはアメリカ進出尚早と考えたのでしょう。その後の香港映画「プロジェクトA」「スパルタンX」「ポリスストーリー」「五福星シリーズ」などでの躍進はご存じのとおりです