「東京」マイペース(1974年・ビクター)
初めて聞いたのはいつだったのかなぁ。学生の頃か・・・たぶんラジオから流れてきたんだったと思う。「東京へは もう何度も行きましたね・・・美し都 花の都」というサビの歌詞に「東京って花の都なのか・・・」と素朴な疑問を持ったのを覚えています。「やっぱね、東京はすごいところ、華やかな場所ってイメージがあるんだよ」と地方から上京してきた友人が言ってたのも覚えています。そのメロディの優しさと切なさが身体に染み込んで離れず、後年に中古店で購入した一枚です
「君の誕生日」ガロ(1973年・コロムビア)
ガロと言ったら「学生街の喫茶店」しか知らなかったのですが、中古店でこれを見つけまして。 帯の【「学生街の喫茶店」に続いて又、大ヒット!】に釣られて購入。戦略にはまりました(笑)。シングル盤に帯があるなんて、レコード会社も力を入れていたんですねぇ。
大ヒットした後の曲という事でどんな感じかな・・・と思ったら、やはり失恋ソング、あの頃の回想曲、めめしさ爆発・・・でした。しかも間奏は「学生街の喫茶店」のメロディ。一粒で二度おいしい!というか大ヒット曲にあやかりすぎ(笑) 確かにこの「誕生日」が最初に出てもいまいちウケなかったかもしれません。曲調も歌詞もオーソドックスな悲しみフォークですからね。それに比べて「学生街~」のイントロの”ダンダンダン ダッダ~ダンダンダン・・・”の重苦しさのインパクトが強かったし、間奏のオーボエのような音色が中近東の妖しさを醸し出しているのが印象的で新鮮に聞こえてウケたのでは?「君とよくこの店に来たものさ・・・」の出だしも、誰もが経験したであろうシチュエーションが共感を呼んだのかな。
「冬の花火はおもいで花火」NSP(1978年・キャニオン)
中学生の時にこれを聞いて、「大人っぽいなぁ~、オレ」となんか勘違いしましたね(笑)。こういうフォーク特有の優しいメロディを聞くと、そう思ったんですよね。ロックとか歌謡曲とかを聞いている時は”イェ~イ!青春だぜ!まっさかりだぜ~!”なんだけど、フォークを聞くとしみじみして、またまた「オレって大人だな・・・」。というわけで、当時リアルタイムで購入した一枚です。
しかし・・・冬の夜に1人で花火って、切ないけどステキな描写だとあらためて思いますね