察するに余りあり

「地方創生」と打ち上げたばかりに、つい口を滑らせてしまったかのような「省庁の地方移転」。
口車に乗って徳島県も「消費者庁」の移転を申し入れた。

河野太郎は乗り気のようだが、肝心の消費者庁は否定的。
関係団体も含めて猛反対している。

そりゃそうでしょう。

消費者庁があるのは永田町。
行政の中心地ですね。
弱小官庁とはいっても官僚は官僚。
エリートのプライドは相当なはず。

毎朝、東京メトロで通っていた人間が、いきなり電車すら走っていない徳島くんだりで仕事をしなければならない。
これはどう考えても理不尽でしょう。

「キミ、明日から徳島に行ってくれ」
「えっ、トクノシマですか！？」

ぶち上げてしまった花火ですから、全く「移転しない」という選択肢はないでしょうね。
だとしたら、ほんの一部の機能を動かして「実績」とするのが精々の落としどころでしょうか。

近々、消費者庁長官らを試験的に徳島勤務させる考えのようですが、勤務場所は「神山」。
ブロードバンド環境が日本一との触れ込みで移住者が増えている町です。

とはいえ「田舎」。
徳島市内に出るにも車で1時間もかかる山間です。
夜は寂しいですよ。

すぐにネオンが恋しくなるでしょうね。

他人事ながら、心中お察し申し上げます。