思案時

サミットが始まりました。
関心はサミットよりオバマの広島訪問にあるようです。

イカレた元米軍海兵隊員の破廉恥な事件で政府関係者はヤキモキしたようです。
「タイミングが悪い」とぼやいて批判されていましたね。
タイミングの良い殺人事件があるのか！と。

もちろんその通りなんですが、関係者から見ればそうぼやきたくなる気持ちは理解します。共感はしないし、口にすることもどうかとは思いますけどね。

アメリカの大統領が来日する度に、日本はまだまだ独立国家ではないと思ってしまいます。
顔色を伺っている感じがどうしてもしてしまいますね。
日米安保で安全保障を委ねている以上仕方がないことだとは思いますが。

沖縄の破廉恥な事件で、やっぱり「米軍ゲットアウト！」の大合唱となっています。
殺された彼女はとても可哀想ですが、事件と基地問題を関連づけるのは冷静さを欠いていると思ってます。

犯人がたまたま米軍関係者だったということで、そのことで組織の存在自体を否定するのは乱暴です。
警察官が事件を犯したからと、警察組織を否定することと同じです。

イスラム教徒がテロを起こしたからと、全てのイスラム教徒をテロリスト扱いする乱暴さと通底します。
移民排斥も同じでしょうね。

アメリカに住む姉が嘆いていました。
次の大統領に選ぶ人間がいないと。
トランプがヒラリーに勝つ可能性は十分あるようです。
となると日米安保はどうなるんでしょうね。

米軍撤退が現実味を帯びたとき、日本人は日本の防衛をどう考えるのでしょう。
憲法9条をどうするのでしょう。

平和憲法を護符のように日本中に貼り付け、じっと身をすくめているのでしょうか・・・。

本当に沖縄から基地がなくなって良いのか、日本から米軍が撤退して良いのか。
冷静に考えるときではないでしょうか。