橋下徹の発言を聞いていると「良き法律家は悪しき隣人」と言う言葉を思い出す。
言っている事は正しくても、全く共感出来ない。
統一教会の名称変更について、法律上は書面が整っていさえすれば認めるのが正しく、認めなかった前川喜平氏や文科省の方が法律違反だと橋下徹は主張する。
法治国家に於いては法律に従う事こそが正義。条文にない事で判断してはならない。
これまたその通り。
「悪法もまた法なり」と言うこと。
だが、それは余りに杓子定規的。
法律を全て正しく適用したら、この世は生きにくくて仕方がない。
統一教会の名称変更に官僚の意志が働いたとしても、全体の幸福を考えれば容認出来る。
官僚が恣意的に関与すれば恐ろしい国になると橋下徹は言うが極端過ぎる。
彼の得意な論法で、正しいようで正しくない。
同性愛を認めれば子供が産まれず世界が滅びると、大袈裟に反論する人がいるが、その極端性と似ている。
世界中が同性愛者だらけになることなど有り得ないように、官僚が全ての事象で法律違反をしてでも恣意的に関与することなどあり得ない。
彼の意見は、いつも疲れる。
法律家としては有能なのかも知れないが、やっぱり隣人としては嫌だな。