由布院は別府の海岸からわずか13km程度のところにありますが、間に鶴見岳(1375m)と由布岳(1578m)の二つの山があり、さらに周囲も1000m級の山に囲まれており、高原、というよりかなり山深い感じで、天候もまったく異なることがあるので、特に冬期は注意が必要です。
街の雰囲気は、温泉街と高原リゾートの合わさったような感じで、道は細く、車で周るには適していません。ということで、宿のチェックインにはまだ大分時間がありますが、車と荷物を預かってもらうために宿に向かうことにしました。
本日の宿は、由布院のシンボル、金鱗湖のすぐそばにあります。観光客でにぎわう金鱗湖駐車場のある道を奥まで進んでいくと、そこに周囲の喧騒とは隔絶された別世界が広がります。
この門をくぐると、そこには別世界が。
亀の井別荘。由布院御三家のひとつにして、日本を代表する名旅館です。
いつかは泊まってみたいと思っていましたが、今回思い切って宿泊することにしました。
まだかなり時間があるにもかかわらず、部屋が準備できているとのことでチェックインさせてもらいました。
まずはフロント棟。
内部はこんな感じです。
フロント棟のフリースペース。チェックインはここで行います。
ここには、自家製の梅酒がサービスでおいてありました。
チェックイン時のお茶とお茶菓子。お茶菓子は自家製の柚子練りで、これが絶品でした。酸味は強くなく、苦味もなく、丁寧に作らないとこの味にはならないはずです。
亀の井別荘の売店の「鍵屋」で購入したのはいうまでもありません。
チェックインのあと、部屋に案内されます。本日は離れの和室です。
亀の井別荘の離れの和室は部屋食で、温泉の内風呂付です。著名人がプライベートで利用することもある宿としては当然なのでしょう。
こちらは食事室。
こちらは寝室。部屋が分かれているので、食事の準備あるいは寝具のセット時に待つことがありません。
寝室にはこのような縁台も付いています。
部屋から見える景色はこのような感じです。自然の状態を残しながらも手入れが行き届いています。
こちらが内風呂。当然温泉掛け流しです。
部屋で一息ついたあと、庭内を見て周ります。
まずは離れの部屋の外観はこんな感じです。
大浴場への入り口。
部屋に温泉がありながらも大浴場があります。個人的には大浴場は好きなので、嬉しいところです。
大浴場は脱衣場、浴室ともに広々としていて非常に気持ちよいです。浴室の天井はガラス張りで、露天風呂まで付いていますが、ほとんど他の客と出会うことはなく、ゆっくり過ごすことができます。
お湯は無色透明無味無臭の単純泉です。単純泉は効果が感じられる場合とそうでない場合がありますが、ここは前者です。特に、湯上りはさっぱりしていて爽快感が感じられます。
そして、敷地のほぼ中央にある談話室。
中では暖炉に火がともり、いい感じです。
<その3に続く>