緊急事態宣言が解除され、ワクチン2回接種も完了している、ということで、久々に一泊で出かけてきました。
まずは近場から、ということで、行き先はまたしても湯河原です。近くてよい温泉、となるとどうしても湯河原、になってしまいます。
平日の朝、ということで、首都高、東名がかなり渋滞しているようなので、横羽線~横浜新道経由を選びましたが、こちらも結構混雑していて、10時前に家を出て、藤沢あたりでお昼になりました。
辻堂のテラスモール湘南に立ち寄り、軽く昼食をとります。テラスモール湘南は辻堂の駅前にあり、多分工場跡の再開発なのでしょうが、規模的には船橋のららぽーとくらいの規模があります。飲食店も充実しており、箱根辺りで高い食事を食べるのであれば、ここで食べるのもよいかな、という感じです。
辻堂の市街地は渋滞していましたが、海岸沿いの国道134号線に出ると渋滞はなく、西湘バイパスを通り、途中ちぼり湯河原スイーツファクトリーで買い物をして、チェックインの15時頃に本日の宿に到着しました。
本日の宿は富士屋旅館、初めて宿泊する宿です。
富士屋旅館は歴史のある宿ですが、2002年に廃業しています。その後、リノベーションを経て、2019年に再開しています。
最初に湯河原に来た時はまだ工事中でしたが、表通りから見える建物が素敵で、いつか泊まってみたい、と思っていました。少し料金設定が高めなので今まで宿泊することはなかったのですが、今回35%引プランがあったのと、宿泊予約サイトのクーポンが使用できたため、宿泊することにしました。
リニューアル後は、長崎 五島のホテルマルゲリータと同じ会社が運営している、ということで、それも楽しみではあります。
湯河原のメインの道路から、この赤い橋を渡ると、富士屋旅館の世界になります。
リノベーションされているとはいえ、建物は昔の雰囲気のままのようです。昔の富士屋旅館は知りませんが、建物にはかなり手を入れているはずで、修復というより、再現したという言い方が正しいのではないかと思います。
左手の青い建物が新館、ロビー、大浴場、食事処があります。売店、自販機はありません。しかし、5分ほど歩くとコンビニ風商店があるので、何か欲しいものがあっても不自由することなないでしょう。
新館には客室もあり、シャワーブースか浴室付ですが、温泉ではありません。
フロント。建物内部はレトロな雰囲気ですが、天井にはLED照明が埋め込まれるなど、最新の設備が備わっています。
調度品は、かなり歴史のありそうなものばかりです。
ロビーは大きな暖簾で仕切られており、この奥でチェックインとなります。
こちらの調度品も素敵です。昼間はカフェとして営業しています。
チェックイン時は普通のお茶と湯河原名物のきび餅。 シンプルです。
今回宿泊する旧館。旧館には4室あり、全て源泉かけ流しの温泉檜風呂付になります。
玄関を入ると、そこはレトロな世界。
この旧館は、国登録有形文化財に指定されています。
今回は二階の部屋を予約しました。
見た目はレトロですが、古い建物特有の歪やすき間は全くありません。
おそらく、骨格の木材は利用していても、内装や建具は作り直しているのではないかと思われます。
寝室。ベッドの寝心地は最高です。
今とは完全に別の部屋となっており、テレビを観ながら寝転ぶ、みたいなことはできません。
部屋全体がL字型になっていて、広いけど多少使いにくい配置ではあります。
寝室前の廊下からの中庭。
ガラスにひずみがないことから、最近のガラスを使用していると思われます。
二階でも特に眺望が良いわけではないので、中庭が見える一階の部屋でもよいかもしれません。
洗面所。
水回りは完全にリニューアルされています。木材が惜しげもなく使用されていて、それだけで気分がよくなります。
檜風呂。こちらも堂々とした造りです。
上の蛇口から源泉が出ています。源泉温度は60℃と高めで、熱ければ水で薄めてはいることになります。大浴場とは同じ源泉とのこと。
浴室の窓は開けることができますが、外から丸見えなので、開けたまま入れる感じではありません。
浴衣は色違いで二着用意されています。普通の着心地の良い浴衣です。
部屋の冷蔵庫は小さめ、中には有料の缶ビールが二本だけ入っています。そのほか、無料の500mlのミネラルウォーターが二本おいてあります。コーヒーマシン、お茶類は部屋にありますが、お菓子類はなし。ラウンジ的なものもありません。最近、飲み物無料の宿に宿泊することが多かったので、それと比べると少し物足りなさを感じるところではあります。
さて、この宿にはもう一つ建物があります。旧館の奥に続く渡り廊下を進むと、洛味荘という建物があります。
渡り廊下から見える庭が素敵です。
洛味荘入り口には小さな図書コーナーがあります。
洛味荘にも温泉付き客室が4室あります。本館が重厚な感じなのに対し、こちらは茶室風、とでもいえばよいのでしょうか。
こちらも素敵な雰囲気です。
<その2に続く>