会津田島で一息入れた後、会津鉄道の旅を再開です。
11時49分発会津若松行普通列車は、AT-501単行でした。
室内は、最近の車両らしいシンプルな作りです。
ボディペインティングの理由が車内に表示されていました。
1ボックスに1~2人程度の乗車で会津田島を出発します。半分は観光客といった感じでした。その走りは意外にも軽快です。ワンマン運転ではなく、使い込んだがま口型カバンを下げた初老の車掌さんが、こまめに車内を回ります。
また天気が悪くなりました。
塔のへつり駅は、静かな林の中にたたずむ小さな駅でした。枝に付着した水滴が凍ってきれいです。
湯野上温泉駅付近では、大川の渓谷を見ることができます。大川は会津盆地で只見川と合流し、最終的に阿賀野川となって日本海に注ぎます。
湯野上温泉駅で乗車した人からは、囲炉裏のにおいがしました。
芦ノ牧温泉駅で下車。終点会津若松まであと少しです。
さて、芦ノ牧温泉駅で降りたのは、当然、ねこ駅長「ばす」に会うためですが、今日はいるでしょうか?
待合室に巨大な毛玉発見、ではなく「ばす」です。
「ばす」は2009年時点で推定14歳とのことで、結構な高齢です。また、てっきりオスだと思っていたのですが、メスということでした。
貫禄充分の長毛。小さな駅舎の中は売店となっており、「ばす」グッズを売っています。
「ばす」はお休み中だったので、一旦駅を出ます。
芦ノ牧温泉駅は、元は国鉄の会津線というローカル線で、その時には上三寄という駅名でした。芦ノ牧温泉自体は大きな温泉地ですが、この駅からは車で10分程度かかる場所にあります。駅の近辺は集落がありますが、駅前には何もなく、客待ちのタクシーもいません。名前以外は芦ノ牧温泉とは関係のなさそうな静かな駅です。
そんな閑散とした駅前通りで、一か所だけ賑わっているところがありました。
牛乳屋食堂さんです。私はほとんどラーメンを食べないのでよく知らないのですが、相当の有名店のようで、各地のナンバーの車が次から次へとやってきます。店の前には交通整理の人までいました。でも、会津鉄道で来たのは我々だけでしたが。
せっかくなので、ラーメンを食べていくことに。ただ、折り返しの列車まで45分しかなく、20~30分待ちということで気をもみましたが、なんとか間に合いました。
味は、ラーメンの味を評するほどラーメン通ではないので詳しい説明はできませんが、あっさりしていて美味しかったです。
ラーメンを食べた後再び駅に戻ると、団体さんが到着していて、ばす駅長は仕事中でした。
この団体さん、この後湯野上温泉まで会津鉄道に乗車していきました。バスツアーでは有名な大手のツアーでしたが、会津鉄道の収入につながるプランが組まれていることは良いことだと思います。
また、ばす駅長目当てのツアーも実際あるそうで、グッズの売り上げも含め、会津鉄道にとってまさに招き猫といったところでしょう。
行く前には、やらせっぽくなっていないかということが気になっていたのですが、実際に行ってみるとそんなことはないように思われました(ばす本人がどう思っているかはわかりませんが)。
むしろ、ばす自身が自分の立場を理解しているように思いました。ねこもこのくらいの年齢になると人の考えを理解し空気を読めるようになるのかもしれません。
さて、そろそろ帰りの列車が来る時間です。反対側ホームに、交換待ちの会津若松行トロッコ列車が到着します。
真ん中のトロッコ車両は2月に運行を開始したばかりで、ばす駅長のペインティングとなっています。
今回、会津鉄道に乗って感じたのは、懸命に増収努力をしているということ。地方のローカル私鉄なので、経営は楽ではないと思いますが、その中でなんとか話題を作って、少しでも多くの人に乗ってもらいたい、そんな気持ちを感じました。
ばす駅長がお見送りにホームへ来ました。
会津鉄道の健闘と、ばす駅長の健康を願いながら、芦ノ牧温泉駅を後にしました。
(その3に続く)
11時49分発会津若松行普通列車は、AT-501単行でした。
室内は、最近の車両らしいシンプルな作りです。
ボディペインティングの理由が車内に表示されていました。
1ボックスに1~2人程度の乗車で会津田島を出発します。半分は観光客といった感じでした。その走りは意外にも軽快です。ワンマン運転ではなく、使い込んだがま口型カバンを下げた初老の車掌さんが、こまめに車内を回ります。
また天気が悪くなりました。
塔のへつり駅は、静かな林の中にたたずむ小さな駅でした。枝に付着した水滴が凍ってきれいです。
湯野上温泉駅付近では、大川の渓谷を見ることができます。大川は会津盆地で只見川と合流し、最終的に阿賀野川となって日本海に注ぎます。
湯野上温泉駅で乗車した人からは、囲炉裏のにおいがしました。
芦ノ牧温泉駅で下車。終点会津若松まであと少しです。
さて、芦ノ牧温泉駅で降りたのは、当然、ねこ駅長「ばす」に会うためですが、今日はいるでしょうか?
待合室に巨大な毛玉発見、ではなく「ばす」です。
「ばす」は2009年時点で推定14歳とのことで、結構な高齢です。また、てっきりオスだと思っていたのですが、メスということでした。
貫禄充分の長毛。小さな駅舎の中は売店となっており、「ばす」グッズを売っています。
「ばす」はお休み中だったので、一旦駅を出ます。
芦ノ牧温泉駅は、元は国鉄の会津線というローカル線で、その時には上三寄という駅名でした。芦ノ牧温泉自体は大きな温泉地ですが、この駅からは車で10分程度かかる場所にあります。駅の近辺は集落がありますが、駅前には何もなく、客待ちのタクシーもいません。名前以外は芦ノ牧温泉とは関係のなさそうな静かな駅です。
そんな閑散とした駅前通りで、一か所だけ賑わっているところがありました。
牛乳屋食堂さんです。私はほとんどラーメンを食べないのでよく知らないのですが、相当の有名店のようで、各地のナンバーの車が次から次へとやってきます。店の前には交通整理の人までいました。でも、会津鉄道で来たのは我々だけでしたが。
せっかくなので、ラーメンを食べていくことに。ただ、折り返しの列車まで45分しかなく、20~30分待ちということで気をもみましたが、なんとか間に合いました。
味は、ラーメンの味を評するほどラーメン通ではないので詳しい説明はできませんが、あっさりしていて美味しかったです。
ラーメンを食べた後再び駅に戻ると、団体さんが到着していて、ばす駅長は仕事中でした。
この団体さん、この後湯野上温泉まで会津鉄道に乗車していきました。バスツアーでは有名な大手のツアーでしたが、会津鉄道の収入につながるプランが組まれていることは良いことだと思います。
また、ばす駅長目当てのツアーも実際あるそうで、グッズの売り上げも含め、会津鉄道にとってまさに招き猫といったところでしょう。
行く前には、やらせっぽくなっていないかということが気になっていたのですが、実際に行ってみるとそんなことはないように思われました(ばす本人がどう思っているかはわかりませんが)。
むしろ、ばす自身が自分の立場を理解しているように思いました。ねこもこのくらいの年齢になると人の考えを理解し空気を読めるようになるのかもしれません。
さて、そろそろ帰りの列車が来る時間です。反対側ホームに、交換待ちの会津若松行トロッコ列車が到着します。
真ん中のトロッコ車両は2月に運行を開始したばかりで、ばす駅長のペインティングとなっています。
今回、会津鉄道に乗って感じたのは、懸命に増収努力をしているということ。地方のローカル私鉄なので、経営は楽ではないと思いますが、その中でなんとか話題を作って、少しでも多くの人に乗ってもらいたい、そんな気持ちを感じました。
ばす駅長がお見送りにホームへ来ました。
会津鉄道の健闘と、ばす駅長の健康を願いながら、芦ノ牧温泉駅を後にしました。
(その3に続く)