大野寺を出て、本日の宿泊地、伊勢へ向かいます。
国道165号「初瀬街道」を東へ向かうと、すぐに伊賀の国、名張市に入ります。
名張市は、昔は東大寺の荘園「黒田の庄」があったことで有名ですが、今ではローカルヒーローが一部で人気となっています。
ところで、名張は、地形的にも分水嶺は伊勢との境の青山峠で、近鉄の運転形態から見ても関西圏なのですが、行政区分上は東海地方の三重県に属しています。この辺の人が県庁に行く場合、結構大変そうです。
青山峠を越え、久居から高速に乗り、伊勢自動車道の玉城ICまで。反対方向、名古屋方面へはすごい渋滞でした。今年は伊勢神宮のゴールデンウイークの人手は例年の70%増とのことです。やはり震災の影響もあるのでしょう。
さて、玉城ICから宿に向かう途中、伊勢市円座町というあたりで、こんな風景に出会いました。
どなたが管理されているのかはわかりませんが、見事な花畑でした。
本日の宿泊は、「 伊勢かぐらばリゾート 千の杜」です。もともとは厚生年金休暇センターのウエルサンピア伊勢だったところを民間が買い取って運営しているようです。
そういった経緯から、無駄に広い敷地とお約束のテニスコートやらなんやらの厚生施設が付属しています。
が、従業員の応対は非常によく、好感が持てます。建物も結構手を入れたのでしょうか、ロビーや大浴場は清潔で、古さは感じませんでした。
客室はきれいにされているものの、古さは否めません。残念だったのは、かなり臭気がこもっていたこと。タバコ臭ではなく、長年の間に染み付いたすえたにおいとでも言えば良いのでしょうか。しかも部屋には換気扇がなく、換気をすることができません。禁煙室を設けるとか、脱臭を徹底するとか、対応が望まれます。
夕食は、伊勢海老会席プランにしましたが、価格から見て、満足いく内容でした。
朝食はバイキングで、こちらも悪くはない内容でした。ただ、レストランも換気が悪く、空気がこもっているところで魚を焼いており、服が魚くさくなってしまいました。この辺の配慮も足りないと思います。
全体的にコストパフォーマンスはよく、悪くはないと思います。特に従業員の応対のよさは、特筆すべきものがあります。しかし、細かいところの配慮が欠けていて印象を損ねている感じがありました。
あと、部屋にアンケートの記入用紙があったのですが、なぜか筆記具がありません。しかも、良かったところを選ぶだけで悪かったところを書く欄がなかったのが、気になりました。
(4日目に続く)