夕食の時間になったのでレストランに向かいます。
今日の夕食時間は、チェックイン時に18時を指定されました。まだ外は明るいです。
今日の夕食はイタリアンコースですが、箸がついているのがうれしいところです。
自家製パン盛り合わせ。これは前回と同じです。相変わらずチーズが絶品です。
真蛸と夏野菜のマリネ トマトジュレ。
トマトのジュレは、ジャムに近い感覚です。
小海老と帆立貝のテリーヌ 玉蜀黍と万願寺唐辛子のピュレ。
テリーヌとなっていますが、まあ練り物です。ソースは素材の味そのもの、かなり変わった組み合わせですが、全体として絶妙のバランスで非常に良くまとまっています。
これは自家製コーラ。少し甘いので、レモンを絞るとちょうどよくなる感じです。
前回は日本酒にしましたが、今回はワインで。グラスワインも種類が多く、値段もリーズナブルです。
天然地魚のカルパッチョ。魚は食感がモチモチした感じです。付け合わせは花も含めすべて食べることができます。
やまゆりポーク ヒレ肉のロースト アーモンドとバジルのペースト。
これも変わったソースです。ちょっと甘めのアーモンドにバジルを合わせるとは、普通の発想では出てこないのではないかと思います。
本日の鮮魚のフリット イカ墨風味 おくらのソース。
これは見た目もインパクトありますが、なんといってもオクラのソースです。普通はオクラは付け合わせにして、別のソースをかけると思うのですが、敢えてそれをしないのがシェフのこだわりなのでしょう。
魚料理もそうですが、ソースが主役で素材はわき役、といってもよいかもしれません。
本日のグラニテ。サプライズな食材組み合わせの料理が続きましたが、ここで一休み
、ではなく、なんとキウイとキュウリです。
ちょっとスパイスが効いていて、しかし味はキウイとキュウリです。
A4ランク黒毛和牛リブロース 自家製黒大蒜のピュレ 季節野菜添え
最後にまたくせ者のソースが出てきました。黒いかたまり、説明するならニンニク味のプルーンとなるでしょうか。
デザート。こちらは普通においしいです。
やはりここの料理は絶品、しかもおいしいだけではなく、一品ごとにサプライズがあり、その楽しみがある分、満足度も高いです。
一人旅コースの設定があることもあり、一人旅の女性も見かけました。確かに、ここなら車がなくても来ることができるし、一人でふらっと来ることも可能です。
ただ、万人受けするかというとそうではなくて、建物の古さとか、食事時間の長さとか、それも含めて楽しめない人は、この宿は合わないと思います。あと、この時期はどうしても小さな虫が部屋に入ってきますので、それもダメな人はこの宿には来ないほうがよいでしょう。
我々は、東京から二時間でおいしい料理と良質な温泉とをリーズナブルな料金で楽しめれば、こんな良い宿はない、と思います。
<二日目に続く>