買い物がてら日本橋界隈を歩いていたら、日本橋のたもとに水上バスがいるのを見つけました。
「カワセミ日本橋川・神田川めぐり」という、日本橋川~隅田川~神田川を巡ってここに戻ってくる80分のコースでした。
丁度出航の7分前、特に用もなかったので乗ってみることにしました。
カワセミは水上バスの名前で、狭い川を通れるよう、小型の船体となっています。
このコース、本来は日本橋川をさかのぼり、神田川を下り隅田川にでてここに戻ってくる周回コースのようですが、日本橋川の上流の橋が工事中で通行できない、ということでまずは日本橋川を下ります。
首都高が頭上からなくなるとまもなく隅田川に合流します。
隅田川に出ると、今までと打って変わって波が高くなり、船が揺れだします。そして、船もスピードを上げ、隅田川をさかのぼります。
青い鉄骨が美しい清洲橋。
オレンジの斜長橋は新大橋。
隅田川は、意外と多くの船が行き交っています。
松本零士氏デザインの水上バスとすれ違います。
隅田川では船は揺れが大きく、速度も速いので、写真を撮るのは結構大変です。
土砂運搬船も頻繁に通ります。
両国橋を越えたところ、東京スカイツリーが見えてきたところで、神田川に入ります。
神田川で一番下流の柳橋をすぎると、屋形船が係留されている中をゆっくりと通過します。
浅草橋。屋形船が係留されているのはこの辺まで。水上バスは少しスピードを上げていきます。
和泉橋。秋葉原の書泉グランデのところの橋、と言ったほうがわかるでしょうか。上は昭和通りです。
この橋は、JR東北本線です。この橋は周囲をビルに囲まれていることもあり、なかなか見る機会はないかもしれません。
万世橋。横のレンガはJR中央本線の高架橋で、交通博物館があったところです。
なかなかこのアングルも見ごたえがあります。
土曜日の秋葉原なのですごい人出だと思いますが、水上バスからはほとんど地上の人を見ることはありません。
お茶の水橋方面と中央線快速。
聖橋。食べかけの檸檬は落ちていませんでした。
快速列車も赤い色ではなくなりました。
さて、この船は、御茶ノ水橋の下で向きを変え、今来た川を下っていきます。
御茶ノ水橋下から水道橋方面。この川岸の緑地は、夏になるとうるさいくらい蝉が鳴いているので、その時期に来るのも面白そうです。
御茶ノ水橋を下から。
ここまでいくつもの橋の下を通ってきましたが、ひとつとして同じ構造の橋はなく、土木屋さんにはたまらないのではないでしょうか。
これは、東京メトロ 丸の内線の橋梁を下から。
上、横から見るとわかりませんが、下から見ると透け透けです。
JR総武本線の神田川橋梁。
下から見ると印象が違います。
さて、神田川を下り、再び隅田川へ。
のっぺりした印象の新大橋も、このアングルから見ると迫力があります。
小名木川との合流地点と警視庁の船。警視庁の船は意外と頻繁に見かけました。
清洲橋と東京スカイツリー。
永代橋と東京スカイツリー。
中央大橋と佃島の高層マンション群。船は中央大橋の手前で折り返し、日本橋に戻ります。
日本橋川の入り口(最も下流)にある豊海橋。白とブルーの小さいながら美しい橋です。
再び頭上を首都高がふさぐと日本橋に到着。
何の予備知識もなく乗ったのですが、橋毎に説明の案内も流れ、わかりやすく、80分はあっという間でした。
一昔前であればこんなツアーは考えられませんでした。昔、オタク趣味といわれたものが現在ではどんどん市民権を得てきていますが、素人もこのようなディープな世界に簡単に触れることができるようになったことは、門外漢にとっては喜ばしいことです。でも、まあ、昔からの趣味人にとっては嬉しさ半分、といったところですかね。
<おわり>