to go somewhere, to be something

楽しいこと、好きなことをのんびりと書いていきます。
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2015年9月20日 京都旅行 2日目 その4(鞍馬寺)

2015年09月30日 21時23分19秒 | 旅行

貴船神社奥宮から本宮に戻り、さらに少し下ったところに鞍馬寺の西門があります。ここから山を越えて鞍馬寺に行くことができます。

 

ここで愛山費を納めて入山しますが、「えぇきっぷ」を提示すると値引きになります。

 

 

入山すると、いきなり急な上り坂が待っています。

 

 

眼下に貴船川を見ながら急な坂を上ります。

 

 

 

この坂が非常にきつくて、急で足元があまり良くない上に、いくら登っても終わりが見えません。

 

今日は天気も良く、すれ違う人も結構多いですが、一人だと結構怖いかもしれません。

 

うんざりするくらい急坂を登って、やっと小さな広場に到着。

ここは魔王殿で鞍馬寺側からくると一番奥になります。

 

 

西門からここまでの距離よりも、ここから本殿までの距離のほうが長いので、ここで安心してはいけません。この先の道も非常に険しい道のりです。

 

途中で野生のシカに遭遇し、

 

 

木の根むき出しの道を進み、 

 

 

不動堂に到着。

 

 

途中で見つけたクモの巣アート。

 

 

 

 

 

さらに上り坂が続き、背比べ石からは下りに変わります。

この先は道が整備されており、だいぶ楽です。

 

 

 

門をくぐると霊宝殿に到着。ようやく険しい山道を抜けました。

 

霊宝殿は小さな博物館兼宝物館といった感じで、鞍馬の自然の展示があったり、国宝が展示されていたりします。

ここの定慶作の聖観音立像は素晴らしい仏像で、細身で顔立ちの整った姿は非常に美しく、色気があります。

唐突に表れた感じで、正直、なぜこんなところに、という感じです。

 

 

 

 本殿金堂にやってきました。

 

 

 ここで寺院用の御朱印帳を購入し、御朱印をいただきます。

シンプルな御朱印帳です。

 

鞍馬寺の御朱印です。

 

 

 翔雲臺と板石。板石の下からは数多くの国宝が出土しており、その一部は先ほどの霊宝殿で見ることができます。

 

 

 

ここは狛犬ではなく虎が本堂を守っています。

 

仁王門に向け進みます。

 

 

                    <その5に続く>

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2015年9月20日 京都旅行 2日目 その3(貴船神社結社、奥宮)

2015年09月29日 22時46分22秒 | 旅行

続いて貴船神社結社に向かいます。本宮からは先ほどの道を10分ほど上流に歩いたところにあります。

 

 

明るい雰囲気の森の中にある小さな社で、いろいろな縁結びのご利益があるとのことです。

 

 

そばに天の岩船がありますが、これは最近この場所に奉納されたものです。

 

 

結社のご神木の桂の木。

 

 

紅葉を 待てぬ結びの 縁かな

 

 

 

 

結社からさらに上流に向かって歩きます。

 

 

 

10分ほど歩くと相生の杉があり、奥宮に到着します。

 

 

 

 

 

鳥居の先にあるのが思い川。もともとこの地に本宮があったころに禊の川、お物忌み川であったものが、和泉式部の物語と重なり、いつの間にか思い川と呼ばれるようになったということです。

 

ここから木立の中の参道を進み、

 

神門をくぐり境内に入ります。

 

境内はかなり広いです。

 

拝殿も小さいながら立派です。

 

 

桂の木と船形石。

 

 

 

 

 

 

                        <その4に続く>

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2015年9月20日 京都旅行 2日目 その2(貴船神社本宮)

2015年09月28日 20時30分35秒 | 旅行

貴船は細い谷沿いにあり、もう午前10時になるにもかかわらず太陽の光は入ってきません。何となく陰気な感じです。

 

その陰気な川沿いに川床を備えた店が連なっています。どの店も開店準備中ですが、敷居も値段も高そうです。観光地によくある喫茶店や土産物店はほとんどありません。ひたすら敷居と値段の高そうな店が並んでいます。

 

車がすれ違うことすら難しいにもかかわらず交通量の多い細い道を緩やかに上り、貴船神社に到着。

 

鳥居をくぐり、赤い灯籠の並ぶ石段を登ります。

 

 

石段を登ったところの門をくぐると境内に出ます。

 

 

朝の10時を過ぎたばかりですが、結構参拝客が多いです。

 

下の道路が雲に覆われた地上であるならば、ここは雲の上にあるという感じです。

 

 

貴船神社は絵馬発祥の地と言われています。

ここは水の神様を祀っており、雨をが降ってほしい時には黒馬、雨が止んでほしい時には白馬を奉納する習わしがありました。

しかし、いちいち馬を奉納するのは大変なので、代わりにお札が用いられるようになったのが絵馬の始まりと言われています。

 

大きくはありませんが、非常に良い神社です。

 

 

 

御神木の桂の木です。枝が動き出しそうな雰囲気です。

 

 

貴船神社の御朱印と、ここで購入した龍神札です。

 

 

 

                      <その3に続く>

 

 

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2015年9月20日 京都旅行 2日目 その1(叡山電鉄)

2015年09月27日 19時25分48秒 | 旅行

旅行二日目。今日は貴船、鞍馬に向かいます。

早起きして朝7時にホテルを出発。連泊だと荷物を移動しなくてよいので行動の自由度が高くなります。

 

まずは朝食をとるため、地下鉄で四条に向かいます。京都はコーヒー店が多く、早朝から営業している店も多くあります。

今回は前田珈琲の室町本店に立ち寄ることにしました。四条駅と烏丸御池駅のほぼ中間にあります。

 

 

店内は満席ではありませんでしたが、結構客は入っています。

 

こちらはクロックムッシュサンドセット。

 

カスクードサンドセット。

 

名古屋圏のモーニングのように価格が安いわけではありませんが、たまにはこのような朝食も良いものです。関東圏ではファストフード系以外、早朝から営業している店はあまりありませんので。

 

 

烏丸御池から再び地下鉄に乗り、今出川で下車します。

 

 

 

ここから今出川通りを徒歩で出町柳に向かいます。

朝早いにもかかわらずかなりの暑さです。歩くだけで汗が出てきます。日陰の御所側の歩道を歩けばよかったと後悔します。ちなみに左側の土塀は同志社大学です。

 

河原町今出川の交差点を過ぎ、鴨川を渡ります。

 

風が全くなく、少しも涼しくありません。

 

 

 

叡山電鉄の出町柳駅に到着。ここから貴船に向かいます。

 

 

一日乗車券「えぇきっぷ」1000円を購入します。鞍馬までの往復よりは値段は高いですが、施設の割引等特典もいろいろついています。一回途中下車するのであればことらがお得です。

上は昨日から使っている京都観光二日乗車券2000円です。市営地下鉄、市バスおよびエリア内の京都バスが二日間乗り放題です。

今回はホテルが五条で、京都駅に行くにも繁華街に出るにも地下鉄に乗車する必要があるため、非常に有効に活用しました。

 

 

駅構内に入ると、ちょうど鞍馬行が出発したところでした。次は15分後です。

八瀬比叡山口行の列車が停車しています。デオ720の単行です。路面電車以外で電車の単行は最近では非常に珍しいのではないでしょうか。

 

 

折り返し鞍馬行が到着。

 

 900系「きらら」。この車両に乗ることも目的の一つでした。

乗客減少対策で観光客を呼び込むために、1997年に投入された叡山電鉄の切り札です。

 

 

特徴はガラス面積の大きい車体で、近畿車両のデザインです。平面ガラスを組み合わせたデザインは近鉄50000系を連想させます。

 

 

紅葉をイメージした車体色。登場後18年経過していますが古さは感じません。

 

内装も特徴的で、扉間の8席が窓側を向いて設置されています。鞍馬よりの車両は東向き、出町柳寄りの車両は西向き固定となってます。

座席の座り心地も非常によく、素晴らしい車両です。残念ながら関東にはこのような車両はありません。

昔から特に関西の私鉄は優れた車両が多かったのですが、その傾向は今でも変わっていません。むしろ、現在の関東ではコスト低減と詰め込み重視の車両ばかりで、格差は広がっているように思えます。

 

サービスを向上しないと客が乗らない関西と、ほっといても客が乗る関東の違いといえばそれまでですが。

 

 

 

発車時刻が迫るにつれどんどん人が乗ってきて、通路までぎっしりのラッシュ時並みの乗車率で出町柳を発車します。観光客らしくない若い人が結構乗っていますが、京都精華大の学生のようで、京都精華大前駅で半数近くが下車しました。

 

 

 京都精華大前駅を過ぎると勾配が急になり、二軒茶屋からは単線になります。市原駅までは沿線は宅地化が進んでおり、大きなガラス窓も手持無沙汰気味です。

 

市原を過ぎると車窓は急に山深くなり、勾配はさらに急になります。

この辺が有名な紅葉のトンネルでしょうか。

 

 

広角レンズでも入りきらないガラスの面積の広さ。

 

 

 

 

 

 

 貴船口駅に到着。30分程度しか乗車できないのがもったいないような良い車両です。

京都の町中は暑かったですが、ここは肌寒いくらいです。

 

 

貴船口駅からはバスで貴船まで移動します。乗車時間は5分程度。このバスは二日乗車券は利用できません。

 

 

ここからさらに徒歩で貴船神社に向かいます。

 

 

                       <その2に続く>

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2015年9月19日 京都旅行 1日目 その4(御食事処 福松)

2015年09月26日 21時27分41秒 | 旅行

ホテルに戻り、チェックインします。

ところが、フロントが混雑しており、しばらく待たされることになりました。しかも、見たところ前金制のようで、余計に時間がかかっている模様です。

このホテルは238室ということですが、フロントの窓口は3個しかありません。どのようなシミュレーションをしているのかは知りませんが、満室の場合、単純にフロントの窓口一か所あたり80組の客をさばかなければなりません。

一組あたり5分としてもすべてチェックインするためにはおよそ7時間かかる計算になります。

このホテルでは時間帯によってはチェックインに時間がかかることを覚悟したほうが良いと思います。

 

エレベーターはカードキーがないと自分の部屋のある階にはいけなくなっており、セキュリティー面の考慮はされています。

 

宿泊階に行くと、一周周る廊下の両側にびっしりと部屋が並んでおり、良く詰め込んだな、という感じです。ただ、廊下やエレベーターホールは十分に広く、圧迫感はありません。エレベーターは三基あり、動きも速いので待つストレスはありませんでした。

 

 

部屋の中はこんな感じです。広くはありませんが、まあ十分です。キャリーバッグを開くと部屋の中の移動はできませんが。

 

 

特徴としては玄関があり、室内は靴を脱いでスリッパになっていること。日本人にはうれしいシステムです。玄関脇にはキャリーバッグが2個置けるスペースもあります。

 

水回りはいまどき驚きのユニットバスですが、大浴場があるためさほど問題ではありませんでした。その大浴場は結構広く、洗い場も多く水量も充分で快適でした。二泊する間に4回大浴場を利用しましたが、混雑していたことはありませんでした。

 

 

 

 

部屋でしばしくつろいだ後、夕食をとりに外出します。このホテルにはレストランはありません。

今日の夕食は「福松」という店を予約してあります。場所は烏丸三条の近く、衣棚通という細い路地にあります。前回、4月に来た時に店の前を通りがかり、気になっていた店ではあります。

 

古い町屋を改装した店内は板張りの座敷になっており、掘りごたつ式の長いカウンターがあります。客席はこのカウンターのみ16席の小さな店です。

 

 

 カウンターのみなのでホール係は不要で、合理的です。カウンター内には4人いますが、みな若く、店構えは敷居が高そうに見えますが、思ったよりカジュアルな雰囲気です。

特に、ご店主が気さくに話しかけてくれるので、初めての観光客でも堅苦しくなく過ごすことができます。

 

この店は最初に一汁三菜のコースが出て、そのあとで好きな料理を注文するシステムになっています。

日本酒のメニューも充実しています。しかもすべて半合500円というのもうれしいところです。品揃えからみてかなり期待できると思いましたが、店によって料理との相性や味の基準は異なるので、まずはおまかせで注文します。

 

香りが強くなく、さっぱりしたものという注文で出てきたのは山形県の大虎という銘柄でした。

 

山形の日本酒はほとんど知っているつもりでしたが、大虎は知りませんでした。調べてみると寒河江の酒蔵のようで、月山トラヤワイナリーの親会社のようです。

雑味が多いように思われ、まとまりがない感じで個人的には今一つの印象でした。

 

 

さて、料理のほうですが、まず一汁三菜のうち二菜が出てきます。

おからとぶり大根。

ぶり大根は1月に氷見で食べたものが過去最高のぶり大根でしたが、それに負けていません。

やや濃い目の味付けですが、脂っこさや臭みはなく、柑橘の香りと甘さが絶妙です。

 

ところで、箸が長いので慣れるまで少し時間がかかります。

 

続いて汁物、鱧と三つ葉、わかめのお吸い物。これは少し薄味ですが、だしがすごく効いています。文句の付けどころがありません。

 

 

そして三菜目。こんなにすごい盛り合わせが出るとは思いませんでした。どれも手が込んでいて、味も抜群です。

 

 

ここまでの一汁三菜で一人1500円は破格の安さだと思います。

 

 

次の日本酒ですが、ちょっと試してみようということで、「酸の効いている」のを注文してみました。何が出てくるでしょうか。

 

 

答えは「杉勇」でした。不老泉あたりを予想したのですが、そうくるか、という感じです。

「杉勇」は山形庄内の遊佐町のお酒で、何度か飲んだことがあります。マニアックな辛口で一部熱狂的なファンのいるお酒です。

 ご店主はきれいな酸、という表現をしていましたが、先ほどの日本酒よりもすっと入っていくのは、日本酒のレベルが高いからと思います。

 

 

さて、ここからは単品で注文したものになります。

まずはカツオの塩タタキ。さすがに藁焼きではありませんが、強い火力のコンロで一気に焦げ目をつけます。

ボリュームもかなりのものです。付け合わせの根わさびも効いています。

 

 

鱧とマツタケのてんぷら。

揚げ方は抜群で冷めてもおいしいです。そして、マツタケが入っているとは思えない値段です。

 

 

ここで、壁に貼ってあって、気になった「廣戸川」を注文します。

福島の日本酒ので最近頭角を現してきたようです。なかなかいい線いってると思いますが、もう少しという感じでしょうか。

 

ここのご店主はなかなかセールストークも上手で、話しているうちにいろいろと注文したくなってしまいます。

ということで、だし巻き卵。

湯気でレンズが曇るほどのアツアツです。これもだしが効いており、調味料なしで十分おいしいです。

 

 

 

 

一品の量が多いため、そろそろおなかいっぱいです。

土鍋御飯もおいしそうだったのですが、入らないので鮭とおにぎりのだし茶漬けにしました。

 

 

 ところで、最後になにかおすすめの日本酒があるか、ご店主に聞いてみると、なんと「十旭日」があるとのこと。これを飲まずに帰れません、ということで半合だけ註文します。

純米吟醸にごり 改良雄町で、ご店主曰く「十旭日」らしくないとのこと。確かにフレッシュでらしくないといえばその通りですが、これはこれでおいしいです。

 

 

「福松」、非常に良いお店でした。これだけ飲み食いして一人6000円程度は、京都でこの内容であればリーズナブルといえます。

また、日本酒の品ぞろえはご店主の好みだと思いますが、種類も豊富で、個人的には良い品揃えだと思います。説明も通り一遍ではなく、かといって立ち香がどうとかめんどくさいことを言うわけでもなく、好感が持てます。ほとんどの客が日本酒を飲んでいたのも印象的でした。

 

おいしい料理と良い日本酒をリーズナブルに楽しめる店、こういう店はなかなかありません。個人的には非常に気に入りました。次に京都に来ることがあれば、ぜひまた来てみたいと思います。

 

 

                        <2日目に続く>   

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