to go somewhere, to be something

楽しいこと、好きなことをのんびりと書いていきます。
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2014年7月4日 山形旅行 2日目(その3)

2014年07月21日 21時00分00秒 | 旅行

長井駅から、フラワー長井線で米沢に戻ります。

 

実はこの日の夕方、長井祭りが開催されるはずなのですが、町を歩いていて全くその気配は感じませんでした。

長井は、歴史のある建物も多く、街中を水路が流れており観光地としての資質はあると思います。ただ、あまり整備されていないのと、あとは全体として統一されていない感じがありました。また水路の水も濁っており、清冽さを感じないのが残念なところです。

あと一工夫あれば良い観光地になると思うので、もう少し頑張ってほしいところです。

 

小さな長い駅は、列車に乗る団体でにぎわっていました、というより待合室に入れないほど混雑していました。団体客も大事でしょうが、一般客が利用しにくい状況にするのはどうかと思います。

この団体と一緒に乗るのかと思うとうんざりですが、2号車が団体専用とのことで、一般客は1号車に乗ってくれとのことで一安心です。

 

 

二両編成の列車が到着すると、1号車からは別の団体が下車して、車内はガラガラになりました。

 

 

 

開いていた席に座ると、窓が開いていて、走り出すと気持ちの良い風が入ってきます。

 

窓を開けて列車に乗ったのは何年ぶりでしょうか。最近では窓が開かない車両ばっかりになってきました。

 

 

再び今泉で米坂線に乗り換えます。

 

 

 

 

土日のみ運転の今泉始発で、出発時点では数人しか乗客はいませんでしたが、途中羽前小松駅で幼稚園児の団体をはじめかなりの乗車客があり、米沢着。

 

 帰りの新幹線までは少し時間があるので、米沢駅周辺を周ります。

 

まずは、駅前、牛肉ど真ん中で有名な新杵屋の隣にある「喜多屋果実店」。

昔からここにあったのかはわかりませんが、新装開店したばかりのようです。

 

 

 

店の中では果物のほか、ジュース、スイーツ、ジェラートがあります。今回はジェラートを注文しました。

わかりにくいですがヨーグルトと紅玉りんごのダブルです。

紅玉りんごはあっさりしていて、濃厚で酸味のあるヨーグルトと非常に相性が良い組み合わせでした。

 

 

そして、店舗の横には売店があります。今の季節は当然さくらんぼです。

 

 

 

せっかく山形に来たので、ちょっと贅沢をしてみました。紅秀峰という品種で、佐藤錦の後に出回る品種だそうです。このパックで1000円です。

身は大きめでやや硬く、酸味は少なめ甘み強めです。まあ、当然ですが自宅近所のスーパーで298円とかで売っているものとは物が違います。高いだけのことはあります。

 

 

 

 

続いて、駅から少し離れたところに向かいます。

10分ほど歩き、最上川を渡ります。

 

 

「米沢牛 黄木」さん。言うまでもありませんが「時の宿すみれ」で米沢牛料理を破格の値段で食べられるのはこの店あってのことです。

 

 

 

 

せっかく来たので、何か買って帰ろうということになり、米沢牛の切り落としを購入しました。

なんと100g500円です。

自宅近所のスーパーでも国産牛のすき焼用は100g700円は普通にするので、米沢牛であることを考えると非常に安いです。

 

 

 

 

そして、すき焼のたれ。ここのたれはみそ味です。

ただ実際に食べてみるとあまりみその味はせず、あっさりした味で非常においしいです。添加物等はほとんど使用していないのもおいしさの理由でしょう。

 

 

そして米沢牛の甘露煮。

 

 

 再び駅に戻り、駅弁を買って帰ります。

まずは、個人的には「牛肉ど真ん中」よりおすすめの松川弁当店「牛肉道場」。

 

 

 そしてもう一つ、米沢八湯湯めぐり弁当。今年の四月に発売された新しい弁当で、「時の宿すみれ」を含む米沢八湯会と「牛肉ど真ん中」の新杵屋とJR東日本がコラボして作った弁当ということで、昨晩「時の宿すみれ」の女将の話にも出てきたので、買ってみました。

 

 

中は二段計七区画で、米沢のABCをはじめ名産品を使用した内容になっています。

イメージとしては、旅館で出る夕食を弁当にした感じでしょうか。駅弁にしては品数も多く、贅沢な造りになっています。

これだけ品数が多いと作るほうも大変だと思いますが、この力作弁当、味も良くおすすめです。

 

 

 

 

 

帰りの「つばさ」がやってきました。今回の旅行はこれで終了です。

 

米沢盆地はすっかり晴れていましたが、大沢駅を過ぎると雨に変わりました。

 

                            <終わり>

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2014年7月4日 山形旅行 2日目(その2)

2014年07月20日 21時13分43秒 | 旅行

長井はその昔、最上川の水運で栄えた町で、当時は相当賑わったとのことですが、物流が鉄道、道路に変わると役割を終え、奥羽本線や国道13号が長井を通らなかったため、その分昔の雰囲気を残しています。

 

 

この周辺には過去に何度か来ており、長井を通過することはありましたが、長井の街を歩くのは今回が初めてです。

 

あやめ公園から長井の中心にある「あら町通り」を南に向かい歩きます。しかし、土曜日の御昼前ですが歩いている人はおらず、車もまばら、開いている店もほとんどありません。

ところどころに古い建物はありますが、町並み自体が古いわけではありません。

 

陽が出てだいぶ暑くなってきたので、途中にあったヨークベニマルのイートインコーナーでしばし休憩。この辺が現在の中心のようで、開いている店も多く、人も結構いました。

 

 

ヨークベニマルからさらに南に向かったところに、「やませ蔵美術館」があります。

 

 

ここは最上川水運で財を成した紬問屋の蔵を美術館として開放しているもので、金土日のみ開館しています。

きれいに整備された庭園内に蔵が点在しています。

 

 

水琴窟も何か所かあります。

 

 

ここは、最新の、JR東日本の「大人の休日倶楽部」のポスターに使用されています。じつは、米沢駅でそのポスターを見て、ここに来ることにしたのですが。

 

この木の手前の石段が、吉永小百合さんが座っていた場所です。

 

 

肝心の展示物ですが、個人が収集したアメリカの絵画等を展示しており、個人的にはあまり興味はありませんでした。唯一最後の蔵のみが昔の紬の柄の見本帳等を展示しており、興味深かったです。

 

 

 

次に向かったのは、「鈴木酒造店 長井蔵」です。

 

 

鈴木酒造店は、もともと福島の浪江の海のそばにありました。

しかし東日本大震災で壊滅し、さらに福島第一原発からわずか7kmという立地のため戻ることすらできない状況のなか、福島県試験場に酵母が残っていたことで酒造り再開を決意し、後継者不足で酒造りを断念した長井のこの蔵で再開を果たしました。

現在はもともとこの蔵で造られていた山形系の「一生幸福」と、福島系の「磐城壽」の主に二種類を醸造しています。

 

福島時代の「磐城壽」は残念ながら飲んだことはありませんが、山形に来てからの「磐城壽」は何度か飲んだことがあります。レベルの高い山形の日本酒に対しても引けをとらない良い日本酒だと思います。

 

 

 

まだ帰りの列車までは時間があるので、昼食をとることにします。むかったのは「そば処 丸万」。

相変わらず街を歩いている人は少ないですが、この店は結構混んでいました。

 

 

店の中に入ると大きな庭があります。長井には、他にも大きな敷地を持つ古い家が点在しており、美香氏の栄華をしのばせます。

 

 

 

これはもりそば。そばはけっこうもちもちしています。

 

 

めんつゆと薬味と漬物です。めんつゆはかなり濃く、塩辛いですが、中央にある大根のおろし汁を加えて調整することにより甘みが加わりちょうどよくする仕組みです。

 

 

こちらは温かい肉そば。肉は山形なので当然鶏肉です。

 

そして、あやめ公園の半券を持っている人にはサービスでわらび餅がつきました。

 

 

人が多くいるのも納得のそばの名店でした。

 

 

                                    <その3に続く>

 

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2014年7月4日 山形旅行 2日目(その1)

2014年07月13日 22時32分59秒 | 旅行

「時の宿すみれ」の朝食は、川沿いの個室になります。

 

 

 

朝食はシンプルに見えますが、ところどころに牛肉が入っているのが特徴です。

特においしいと思ったのが、中央のウインナーの後方にある、にこごりです。

夕食の調理過程で発生するいろいろな部位をにこごりにしたもので、味はそぼろ煮風、温かいご飯にのせておくと熱で溶けてトロトロになります。

 

 

 

ごはんとサラダもおいしいです。

 

 

 

牛だしの味噌汁。

 

 

 

秘伝豆の豆腐。旅館の朝食で必ず豆腐が出ることに対しては常々疑問を持っていますが、これは味が濃く、ふつうの豆腐とは一味違うのと、量が少ないので問題なしです。

 

 

そして、最後にやはりきました、サクランボ。

 

 

何度泊まっても期待を裏切らない、やはりい宿です。この宿が今のスタンスである限り、何度でも泊まりに来たいと思います。

 

 

 

 

さて、今日は、「すみれの便り」に掲載されていた、長井市の「あやめ公園」に行こうと思います。

 

通常より一時間早い10時発で米沢駅まで送ってもらい、まずはJR米坂線で今泉へ向かいます。

米坂線はつい最近までキハ58とかが走っていた記憶がありますが、現在はすべてキハ110系以降の車両に置き換えられています。しかし、今回は8両しかないキハE120系でした。

 

 

室内の配置は基本的にキハ110系と同じ2+1のクロスシートですが、座り心地はいまいちです。

ほぼ全ての区画が埋まるくらいのなかなかの乗車率で米沢駅を発車します。

米坂線は米沢駅から南に向けて出発し、西に向きを変え、さらに北に向きを変えます。つまり米沢市街の外周をぐるっと半周してから北に向かいます。

 

米沢郊外に出ると、一面に田んぼの広がる中を進みます。

 

途中、駅ごとに地元の人や中高生が乗ってきましたが、川西町の中心、羽前小松駅で半数近くが降車し、今泉駅着。

 

 

 

ここで山形鉄道 フラワー長井線に乗り換えます。

米坂線、フラワー長井線の接続は非常によく、すぐに列車はやってきました。

 

 

 

フラワー長井線はもと国鉄長井線で、JRに引き継がれた後、第三セクターに転換されました。沿線には今回の目的地であるあやめ公園、さらには萩やつつじ公園もあり、さらに有名な置賜さくら回廊等花の名所が多くあることからフラワーの愛称がついています。

 

国鉄から転換されたのは、当然赤字路線だったからですが、この日は沿線でいろいろとイベント等もあるようで、二両編成のうち一両は団体貸し切り、残り一両もすべての席は埋まっていないものの立ち客もいるくらいの乗車率で今泉を発車します。

 

途中長井まででかなりの乗客が下車し、あやめ公園駅着。ここでほとんどの乗客が降車します。

 

 

 

線路脇の細い道を進み、線路をくぐるとすぐにあやめ公園に到着します。

 

 

結構敷地は広く、庭園風に整備されています。

あやめにこれほど種類があるのは知りませんでした。ただ、花は終わりかけ、今週はあやめ祭りの最終週です。

 

 

 

陽が出てきてだいぶ暑くなってきましたが、これから長井市内を少し歩いてみようと思います。

 

                            <その2に続く>

 

 

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2014年7月4日 山形旅行 1日目(その3)

2014年07月12日 20時38分20秒 | 旅行

それでは、「時の宿すみれ」2014年夏メニューです。

今回もカウンター席を用意していただけました。

 

 

「テールのフランとすみれのコンソメジュレ しんしん生ハムと夏の菜園と共に」

コンソメジュレは少し和風の感じがします。中に刺さっているのは月山筍、しゃきしゃきした食感です。

そしてこの野菜のおいしさが格別です。胡椒の聞いたドレッシングもおいしくて、皿をなめたいくらいです。

苦手な食材が二つありましたが、全く問題なく食べられました。

 

 

 

 

「だだちゃ豆の冷たいすうぷ 外バラベーコンのクリスピーと」

スープ自体の味付けはほとんどなく、ベーコンの塩辛さと合わせてちょうどよい味付けとなる、工夫された一品です。

 

 

 

 

「内ももローストとところ天のそば仕立て」

内ももは赤身で、脂っこくないのでところ天にしても違和感がありません。

それにしても、米沢牛をところ天にするなどという極めて贅沢な料理を食べられるのはここくらいでしょう。

 

 

 

 

 

「しきんぼのカツレツ シャンピニオンデュクセル詰 フルーツトマトのフレッシュソースで」

 

最初からカウンター前の鉄板で暖められていて気になっていたメニューです。

そして、フルーツトマトのソースが絶品です。やはり山形のトマトは日本一だと思います。

 

 

 

 

ここで口直し、パッションフルーツのグラニテ。

もっとたくさん食べたいところです。

 

 

 

今までのメニューはどちらかというと牛肉はわき役に徹していましたが、ここからは米沢牛が主役のスミレ定番メニューになります。

 

「大とろポワレのにぎりとユッケ風軍かん」

説明する必要はないと思いますが。

 

 

 

「とも三角のすみれ漬焼き」

付け合わせのウドがおいしいです。

 

 

 

 

ここでいったんさっぱり目のメニュー、「千本の湯引きと冬瓜のみょうがジュレ」。

これも、米沢牛をこのような料理にしようとはふつうは考えないでしょう。

 

 

そして、サーロインのステーキ。

これは二人分です。これだけのボリュームで牛肉が出てくる宿は他にはなかなかありません。ふつうは大体3切れくらいです。

 

 

これもおなじみ、三種類の塩とわさび。

 

 

今回は少しだけ良く焼いてもらいました。良く焼いた分、それほど重くなくおいしく食べることができました。

やはり良い肉はプロに焼いてもらうに限ります。

 

 

 

これも定番、「すみれの冷汁」。会津のこづゆとよく似ているのは、歴史的につながりがあるからなのでしょうか。

 

 

 

「まくらチャーシューと葉とうがらしの牛骨スープ茶漬け」

このスープの味だけでもここに来る価値があります。

 

 

 

白米も頼むことができます。当然山形米なのでおいしいですありません。

 

 

 

最後のデザートとコーヒーはロビーで。「夏のさわやかソルベとフルーツカクテル」

 

 

 

 

夏メニューは全体的にさっぱりしたメニューが多く、牛肉尽くしでも重さは感じませんでした。

 

ロビーでコーヒーを飲みながら、女将にいろいろとお話をしていただき、すっかり日常を忘れて幸せな気分になりました。

 

やはり、良い宿です。

 

                                <2日目に続く>

 

 

 

 

 

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2014年7月4日 山形旅行 1日目(その2)

2014年07月09日 23時18分09秒 | 旅行

今回の宿泊は「湯の沢温泉 時の宿すみれ」。確か4回目の宿泊になりますが、この時期の宿泊は初めてです。

今回は金曜日の宿泊ということで、他のなかなか土曜日には予約が取れない宿も検討しましたが、結局ここに落ち着きました。

やはり食事の素晴らしさはもちろんですが、二人専用であることと中学生以下お断りであることががポイントでした。今回はゆっくりしたかったので、風呂や廊下でさわぎまくる子供に煩わされることがなく、静かに過ごすことができるのが決め手になりました。

 

 

 

 

 

 

ここに来るのは多分4回目ですが、この季節に来るのは初めてです。前回は2012年の1月で大雪でした。

 

緑が非常に濃く感じます。雨で濡れた空気が緑を増幅させます。

 

 

 

庭ではアジサイが見ごろです。

ここの植栽や館内の装飾はシンプルで好感が持てます。

 

 

今回の部屋は「さくら」。二階の庭側の部屋です。

 

 

これも今頃が旬のベニバナが飾られています。

 

 

 

温泉も相変わらず単純泉とは思えないいいお湯で、温度も適温、何回か入浴するうちにすっかり疲れも取れました。

源泉かけながしで加温、消毒ありとのことですが、塩素臭は感じません。だだ、湯上りにシャワーで流さないと消毒特有のベタベタ感が皮膚に残るのが残念なところです。

 

 

 

早めにチェックインしたので、たっぷり時間があるのですが、特に何をするわけでもなく、しかし退屈することのない、何もしない贅沢な時間が過ぎていきます。

 

                           <その3に続く>

 

 

 

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