長井駅から、フラワー長井線で米沢に戻ります。
実はこの日の夕方、長井祭りが開催されるはずなのですが、町を歩いていて全くその気配は感じませんでした。
長井は、歴史のある建物も多く、街中を水路が流れており観光地としての資質はあると思います。ただ、あまり整備されていないのと、あとは全体として統一されていない感じがありました。また水路の水も濁っており、清冽さを感じないのが残念なところです。
あと一工夫あれば良い観光地になると思うので、もう少し頑張ってほしいところです。
小さな長い駅は、列車に乗る団体でにぎわっていました、というより待合室に入れないほど混雑していました。団体客も大事でしょうが、一般客が利用しにくい状況にするのはどうかと思います。
この団体と一緒に乗るのかと思うとうんざりですが、2号車が団体専用とのことで、一般客は1号車に乗ってくれとのことで一安心です。
二両編成の列車が到着すると、1号車からは別の団体が下車して、車内はガラガラになりました。
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開いていた席に座ると、窓が開いていて、走り出すと気持ちの良い風が入ってきます。
窓を開けて列車に乗ったのは何年ぶりでしょうか。最近では窓が開かない車両ばっかりになってきました。
再び今泉で米坂線に乗り換えます。
土日のみ運転の今泉始発で、出発時点では数人しか乗客はいませんでしたが、途中羽前小松駅で幼稚園児の団体をはじめかなりの乗車客があり、米沢着。
帰りの新幹線までは少し時間があるので、米沢駅周辺を周ります。
まずは、駅前、牛肉ど真ん中で有名な新杵屋の隣にある「喜多屋果実店」。
昔からここにあったのかはわかりませんが、新装開店したばかりのようです。
店の中では果物のほか、ジュース、スイーツ、ジェラートがあります。今回はジェラートを注文しました。
わかりにくいですがヨーグルトと紅玉りんごのダブルです。
紅玉りんごはあっさりしていて、濃厚で酸味のあるヨーグルトと非常に相性が良い組み合わせでした。
そして、店舗の横には売店があります。今の季節は当然さくらんぼです。
せっかく山形に来たので、ちょっと贅沢をしてみました。紅秀峰という品種で、佐藤錦の後に出回る品種だそうです。このパックで1000円です。
身は大きめでやや硬く、酸味は少なめ甘み強めです。まあ、当然ですが自宅近所のスーパーで298円とかで売っているものとは物が違います。高いだけのことはあります。
続いて、駅から少し離れたところに向かいます。
10分ほど歩き、最上川を渡ります。
「米沢牛 黄木」さん。言うまでもありませんが「時の宿すみれ」で米沢牛料理を破格の値段で食べられるのはこの店あってのことです。
せっかく来たので、何か買って帰ろうということになり、米沢牛の切り落としを購入しました。
なんと100g500円です。
自宅近所のスーパーでも国産牛のすき焼用は100g700円は普通にするので、米沢牛であることを考えると非常に安いです。
そして、すき焼のたれ。ここのたれはみそ味です。
ただ実際に食べてみるとあまりみその味はせず、あっさりした味で非常においしいです。添加物等はほとんど使用していないのもおいしさの理由でしょう。
そして米沢牛の甘露煮。
再び駅に戻り、駅弁を買って帰ります。
まずは、個人的には「牛肉ど真ん中」よりおすすめの松川弁当店「牛肉道場」。
そしてもう一つ、米沢八湯湯めぐり弁当。今年の四月に発売された新しい弁当で、「時の宿すみれ」を含む米沢八湯会と「牛肉ど真ん中」の新杵屋とJR東日本がコラボして作った弁当ということで、昨晩「時の宿すみれ」の女将の話にも出てきたので、買ってみました。
中は二段計七区画で、米沢のABCをはじめ名産品を使用した内容になっています。
イメージとしては、旅館で出る夕食を弁当にした感じでしょうか。駅弁にしては品数も多く、贅沢な造りになっています。
これだけ品数が多いと作るほうも大変だと思いますが、この力作弁当、味も良くおすすめです。
帰りの「つばさ」がやってきました。今回の旅行はこれで終了です。
米沢盆地はすっかり晴れていましたが、大沢駅を過ぎると雨に変わりました。
<終わり>