to go somewhere, to be something

楽しいこと、好きなことをのんびりと書いていきます。
尚、当ブログにある文章、画像の無断転載はご遠慮いただいております。

2012年6月16日 南紀勝浦 2日目(その2)

2012年06月23日 22時04分25秒 | 旅行

次は熊野那智大社。青岸渡寺とは敷地がつながっており、下に下りることなく行くことができます。

 

 

 

平重盛手植えと伝えられる大楠。

 

 

 

 

昨年の台風被害から修復中の瑞垣の向こうには社殿があり、手前には八咫烏の像があります。

 

 

八咫烏といえば日本サッカー協会のマークで有名ですが、元々は記紀の中の神武東征で、カムヤマトイワレビコ(神武天皇)を熊野から宇陀に導いたといわれる三本足の烏です。ちなみに熊野交通のマークも八咫烏です。

 

まあ、普通に考えれば神武天皇に味方する、地元の有力者でしょうが、なぜ熊野に味方がいたのか、しかも、熊野では最初毒気に当たって全員倒れたが熊野のタカクラジが太刀を持ってくると全員立ち上がったとあります。最初は地元の豪族の抵抗で苦戦していたが、味方する豪族が現れて形勢逆転したということでしょう。

なぜ大和に行くのに道の険しい熊野なのか、太陽に向かって戦うのはよくないといいながらなぜ東からではなく南から攻めあがったのか、熊野の熊とは何か、などと勝手に考えるのは楽しいものです。

 

 

 

 

帰りには熊野那智大社の参道を通りましたが、丁度アジサイがきれいでした。

 

 

 

 

 

長い階段を下りて駐車場に戻ると、すっかり晴れてよい天気です。

 

 

 

 

これで定期観光バスのすべての工程は終了、紀伊勝浦駅に戻って解散となります。

 

 

帰りの列車まではまだ時間があるので、駅に荷物を置いて昼食を食べに行きます。

当然マグロ料理、ということで今回行ったのは、「まぐろ三昧 那智」というお店。 

和食だけではなく、イタリアンもあります。

 

こちらはまぐろづくし定食。+200円で中落ちをご飯に乗せることができます。

 

 

 

まぐろとパプリカのトマトソーススパゲッティ。

 

 

 

ここのマグロはビンチョウマグロが主体で、あっさりした味わいと値段の手ごろさが売りです。癖がないためイタリアンとも相性は良いようです。

 

逆に、神奈川の三崎のようなイメージで行くとちょっと違うかも知れません。

 

 

昼食を食べてもまだ時間があったため、再び「ホテル浦島」へ温泉に入りに行きました。ここの桟橋の下には、カラフルな水色の魚が泳いでおり、南国だと感じます。

 

 

 

 

 

 

これで今回の旅行は終了。再び「ワイドビュー南紀」で名古屋まで戻ります。

 

 

 

この列車は臨時列車です。東京方面に帰るにはベストの時間なのですが。臨時列車だけあって、列車交換ではほぼすべて定期列車に道を譲るため、定期の「ワイドビュー南紀」より20分ほど所要時間が余計にかかります。

 

 

今日は天気が良いので、海がきれいです。が、海側の丁度目の高さに太いケーブルが何本か張られていて目障りなことこの上ありません。

 

 

 

 

紀勢本線は津までは最高速度85km/hですが、津を過ぎると110km/hとなります。伊勢鉄道に入ると、元々短絡線として建設されただけあって線形も良く、しかもほとんど複線のため快調に走りますが、それも南四日市まで。この先名古屋までは列車本数が多く、単線区間も多いためうんざるするほど対向列車待ちがあり、結局対向列車の遅れを取り戻せず約5分遅れで名古屋に到着。

 

 

名古屋からは再びN700系で東京に戻りました。

 

 

初めての南紀旅行でしたが、いずれまた行ってみたいと思います。今度は紀伊半島の西側と、熊野大社本宮も行かないと。

 

 

 

<おわり>

 

 

 

 

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2012年6月16日 南紀勝浦 2日目(その1)

2012年06月22日 21時20分23秒 | 旅行

翌日、天気予報は雨でしたが、薄日が差すくらいまで回復しました。

 

 

 

 

今日は、定期観光バスで周辺を回ります。熊野交通の「世界遺産 熊野古道 大門坂と那智山めぐり」、約3時間弱のコースです。紀伊勝浦からは1日に4本運行されますが、午前中の2本は観光桟橋から乗車できます。

 

 

紀伊勝浦駅によってから、那智側沿いに登っていきます。

 

この那智側沿いは、昨年の台風12号で甚大な災害を受けたところで、土石流で犠牲者も出ています。河口にある紀勢本線の鉄橋も流失したそうです。

 

いまでも復旧の途中で、道路はいたるところで片側通行、護岸工事もまだまだで、瓦礫の処理さえ終わっていないところもあります。また、明らかに家があったと思われる更地もあり、被害が大きかったことが想像できます。

一日も早い復興を願っています。

 

 

 

 

さて、観光バスは、最初の見学ポイント、熊野古道大門坂に到着です。

見学時間は約15分なので歩くことはできませんが、雰囲気は感じることはできます。

 

 

勾配はかなり急で、苔むした石畳は雨上がりのため結構滑ります。熊野古道をゆっくり歩いてみたいとは思いますが、今の体力では無理かもしれません。

 

 

 

 

次に向かったのは、那智の滝。

 

 

 

 鳥居をくぐり、下っていくと「熊野那智大社別宮飛瀧神社」に到着。滝が御神体になっています。

昨日の雨で増水していることもあり、この辺でもかなりの水しぶきです。

 

 この先は有料で滝壺近くまで行くことができますが、観光バスの料金に含まれています。

 

 

 

 しかしすごい迫力です。これで日本三名瀑全部制覇しましたが、姿もパワーもここが一番だと思います。ここまで来て良かったと思います。

 

 

 

 

 次は、このコース最後のスポット、青岸渡寺と熊野那智大社です。が、これがかなり大変でした。

駐車場から、467段の階段を登らなければなりません。しかも天気は回復し、かなり気温も高くなってきました。

 

 

 

 

 階段を何とか登ると、右側に青岸渡寺、左に那智大社があります。もともと一体だったのが、神仏分離で分かれたそうです。

 

まずは青岸渡寺から。西国三十三ヶ所の一番札所です。

 

 

 急な階段を登ると、はるか海まで見渡せます。

 

 

そして那智の滝も。

 

 

 

ここはインドから渡来した裸形上人が那智の滝の滝壺で見つけた観音像を安置したのが始まりとされています。本堂の中はインドの寺院に似た雰囲気があるのは気のせいかもしれません。

 

 

 

 

<その2へつづく>

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2012年6月16日 南紀勝浦 1日目(その3)

2012年06月21日 21時12分36秒 | 旅行

紀伊勝浦といえば、かつて東京発の寝台特急華やかなりし頃、特急「紀伊」の行き先として名前は知っていました。そのときから、どのような場所か興味はありましたが、今回はじめてやってきました。

駅は2面3線の小さな駅で、特急の終着駅の割りに留置線もありません。

ここは、海辺に勝浦温泉があり、昭和30年代には南紀白浜と並んで新婚旅行の行き先としてたいそうにぎわったそうです。今でも那智の滝や熊野古道の玄関口ですが、観光バスが主流で列車で来る人は少ないのかもしれません。

 

 

駅から7~8分歩くと、小さな港に到着。本日の宿は、南紀勝浦温泉を代表する宿「ホテル浦島」です。

この写真の向かいの半島にある建物すべてが「ホテル浦島」という超巨大ホテルです。

 

このホテルは陸路でいくことができないため、港の観光桟橋から送迎船で向かうことになります。

この、船で向かう、ということが、非日常感を演出しています。比べてはいけませんが、ベネチアのリド島のリゾートホテルと同じです。

 

 

 

桟橋からホテルまでは10分弱で到着。

これだけの巨大ホテルに宿泊するのはいつ以来でしょうか。今回はコスト優先で、往復交通費と宿泊代のパック旅行の一番安いプランにしましたが、果たしてどんな感じでしょうか。

 

ホテルに到着。巨大な亀がお出迎えです。ホテル前の桟橋では釣りをしている人も結構います。

 

 

 

このホテルは、それぞれが巨大ホテルといっても良い建物4棟で構成され、とにかく広いです。あまりの巨大さゆえ、荷物を部屋に運んでくれたり、仲居さんがお茶を入れてくれたりのサービスはありません(山の上の料金の高い部屋はわかりません)。

従業員の接客は、事務的過ぎず、適度にさばけた感じで好感が持てます。今回は本館の宿泊で、建物の古さは否めません。しかし、清掃はきちんとされていて、まずまず快適です。

ところで、ここは関西圏、ということで、なんとQVCマリンの阪神戦を地上波で放送していました。まあ、結果がアレなのでみませんでしたが・・・

香月投手は、二軍で絶好調だった頃から雨の日はからっきしだったので、雨は苦手なのでしょう。また立て直してあがってきてほしいものです。

 

そういえば、この辺の国道は42号ですが、この国道、基点はなんと浜松です。浜松から渥美半島を西進し、伊勢湾を渡り鳥羽から紀伊半島を海岸沿いに回り和歌山に至るというルートになっています。

 

 

 

 

話は戻って、「ホテル浦島」の一番の売りは、なんと行っても温泉です。海辺には珍しいと思われる硫黄泉で、源泉によっては塩化物系の塩辛さが加わります。広い館内に温泉は6箇所、すべて源泉かけ流しなのがすばらしいところです。

特に有名なのが天然の巨大洞窟の中が温泉になっている忘帰洞で、ここと山上館に通じる長いエスカレーターは、テレビで必ず紹介されるスポットです。

 

実際に入ってみた感想は、温泉の泉質は文句なしに良いです。温泉のロケーションも含め、ここの温泉に入るためだけに来る価値があると思います。

 

 

 

 

 

 

 続いて夕食です。夕食はバイキング形式となります。

バイキング開場はこのような感じ。人は多いですが、並ぶことはほとんどありません。

 

 

実は、事前に調べた口コミでは、ここの食事は期待しないほうが良い、とのコメントが多かったのですが、食べてみた感想は、そんなに悪くない、でした。

品数は多くなく、高級食材があるわけでもありませんが、使っている食材は悪くないと感じました。良い食材を手をかけずに、という感じです。

 

 

日本酒は、地元のものを結構そろえています。これは大事です。地域柄、梅酒もあります。

 

 

 

サラダです。ミニトマトとレタス、にんじん千切り、大根千切りだけのシンプルなメニューです。

ちなみに、朝食は大根以外の3種類が出ています。

 

 

 

 

紀伊勝浦は生マグロが有名で、近海延縄物の水揚げ日本一だそうです。ビンチョウマグロが主体のようですが、ともかくバイキングでも生マグロの解体が行われています。

 

 

 

 このほかのメニューとしては、てんぷら、豚焼肉、握りずし(マグロとイカのみ)、ムール貝、海老のから揚げ等々。

 

 

マグロは、マグロ丼にすることもできるのですが、しめの一品でオリジナルを作ってみました。

 

マグロ茶漬け。

 

 

 

 

「ホテル浦島」に泊まってみた感想として、とにかく活気があるということです。これだけの規模の宿で、アクセスが良いわけでもないにもかかわらず、これだけの客を集めるということは、温泉の魅力だけではなく、相当の経営努力をしていると思います。個人的には、また着てみたいと思います。

 

 

 このホテルの楽しみ方としては、ゆっくりくつろぐのではなく、アトラクション感覚で楽しむのが良いと思います。

ただし、館内が尋常ではなく広いため、かなり疲れます。6ヶ所の風呂をすべて周ると、軽く2~3km歩くのではないでしょうか。バイキング会場も広く、かなり歩く覚悟が必要です。

 

ただ、大事なことは、団体と時間帯を避けることです。風呂も食事開場もキャパが大きく、それほどの混雑にはなりませんが、団体とかち合うと厳しいと思います。スタッフの人が団体到着の時間帯を教えてくれたので、混雑に巻き込まれることなく行動することができました。

 

 

 

<2日目につづく>

 

 

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2012年6月16日 南紀勝浦 1日目(その2)

2012年06月20日 19時59分07秒 | 旅行

名古屋を出て以来、松坂ではじめてまとまった乗客がありました。ここまで近鉄で来る人も多いのかも知れません。

 

参宮線が分岐する多気を過ぎると、志摩半島の付け根部分の山越えに入ります。

紀伊半島は標高の高い山はありませんが、地形は険しく、特にリアス式海岸の東側ではトンネルとカーブの連続する勾配路線となりますが、高出力のキハ85系は苦もなく進んで行きます。

荷坂峠を抜けて下りになると、伊勢から紀伊の国に入ります。しかし県で言うと三重県のままで、やがて海が見えて紀伊長島に到着します。海に浮かぶいかだは牡蠣の養殖でしょうか。

 

 

 

ここからは景色の良いリアス式海岸沿いを進みますが、あいにくの雨です。雨の中日本有数の多雨地域の尾鷲、熊野市と進みます。

熊野市を過ぎるとリアス式海岸は終わり、七里御浜という海岸沿いを進みますが、海沿の国道より一段低いところを走るため、まったく海は見えません。 

 

 

そして雨で増水した熊野川を鉄橋で渡ると和歌山県に入り新宮に到着。ここで途中下車します。

 

 

 

新宮は、熊野速玉大社(新宮)が地名の由来で、南紀地方の中心都市です。紀勢本線もここまでがJR東海で、この先はJR西日本で、電化区間となり大阪からの特急の終点でもあります。

 

駅名表示もオレンジから青に変わります。

 

 

駅から熊野速玉大社までは歩いて約20分とのこと、雨も小降りになってきたので、歩いて向かいます。

 

途中、街の中心部にあるのが天然記念物の「浮島の森」です。

 

 

 

ここは、沼の中に植物が堆積した浮島があり、木々が茂っている状態で、昔は沼が広く浮島が沼を移動していたそうです。今では沼が埋め立てられ動くことはないそうですが、浮いてはいるようです。

 

 

 

 

遊歩道を進むと島の中に入ることができますが、ジャングルのようです。雨の日に歩くのはちょっと大変です。

 

 

 

 

 「浮島の森」からさらに歩いて熊野速玉大社へ向かいます。

しかし、なんとも寂れた感じの街です。中心部にオークワというスーパーがあり、この周辺は比較的にぎわっているようですが、近くにある長いアーケード通りは活気を感じません。きっと、この通りは、昔は駅から速玉大社への参詣客でたいそうにぎわったのでしょう。

いまは世界遺産登録で熊野古道は脚光を浴びていますが、観光客のほとんどはバスで観光名所に直接乗りつけるため、街中の活性化にはつながっていないのではない野かもしれません。

 

 

 

ほどなく熊野速玉大社に到着。参道にみやげ物店などは一切なく、静かな雰囲気です。

 

 

 

 

それほど敷地は大きくはありません。

 

 

 

ご神木のナギの木。

 

 

ここの見所はなんといっても神宝館です。それほど大きくない建物の中に、特に湿度等も管理されていない状態で国宝が無造作に展示されています。

 

 

 

 

 

 

再び新宮駅に戻り、紀伊勝浦に向かいます。

JR西日本283系が待機中です。

 

 

 

しかし、これに乗るわけではなく、ここからは各駅停車で向かいます。国鉄時代に製造された105系です。JR西日本は物持ちが良いです。

 

 

 

 

 

海沿いを進んで紀伊勝浦に到着。

 

 

 

 

<その3につづく>

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2012年6月16日 南紀勝浦 1日目(その1)

2012年06月19日 19時51分22秒 | 旅行

突然ですが、紀伊勝浦まで行ってきました。

 

千葉の勝浦ではありません。キーハンターいや紀伊半島の勝浦です。

 

 

雨の中、名古屋までN700系 「のぞみ」で来ると、かなりの本降りです。

関西線ホームに来ると、向かいのホームから特急「ワイドビューひだ」が、猛然と煙を吐いて出発していきました。

尾灯が点灯していることからわかるように、こちら側が最後尾ですが、岐阜で向きが変わるため、シートはあらかじめ後ろ向きにセットされています。

 

 

 

ほどなく、これから乗車する「ワイドビュー南紀」が到着。

車両は、キハ85系。JR東海初の新型車両で、ステンレス車体に白い顔、オレンジの帯というJR東海スタイルを確立した車両でもあります。

1989年製で、バブル末期でJR化直後という志の高い時期の車両で、以前に紹介したJR東日本 651系やJR東海371系、名鉄キハ8500型あたりと同時期の名車です。この時期の車両が次々と第一線を退いていく中、東武100系とともにまだまだ第一線で活躍しています。

 

 紀伊勝浦寄りの先頭車。貫通型の先頭車ですが、不恰好な貫通幌がなんとも目障りです。

 

こちらは名古屋寄り先頭車。キハ85系のまさに顔であるパノラマビューの先頭車ですが、なぜか名古屋寄りに連結され、しかも自由席車になっています。まあ、非貫通型先頭車がバリアフリー対応であるからかもしれませんが、少し残念に思えます。

 

それにしても、この巨大な排障器は何だ、と思っていたら、なんと鹿対策の衝撃緩和装置だそうです。鹿との衝突といえば北海道ですが、紀勢本線でも少なくないそうで、このような対策がされているとのこと。丁度この日の列車も途中で、「鹿が直前を横切ったため」、急停車しました。

 

室内はこんな感じです。大きな窓と、通路よりかさ上げされたハイデッカー構造、しかも床は全面カーペットという贅沢さ。

 

最近の特急の安っぽさとは一味違います。

実は、名古屋までのN700系、通路の床がビニールで、革靴で歩く人の足音がかなり響くのが気になっていたのですが、こちらはそのようなことはありません。

この日の車両は半室(60%くらい)グリーン車なので、グリーン車も除いてみましたが、見た感じほとんど差がありません。座ると違うのかもしれませんが。ちなみにシートは、この時期車両のシートらしいクッション感があるタイプです。

 

 

ただ、さすがに内装は20年経過しているだけあって、シートバックは黒ずみ、くたびれた感は否めません。特に、この車両は以前は喫煙車だったのか、染み付いたにおいがちょっと気になりました。

東武スペーシアもリフレッシュされていることだし、そろそろ内装更新した良いと感じました。

 

 

 

さて、名古屋を出発するとすぐに同時刻発の近鉄特急に軽く抜かれます。

ここから松坂までは、併走する近鉄の独壇場で、特急にかぎらず何回抜かれたかわからないほど抜かれまくります。

これは、車両の性能によるものではなく、線形によるもので、追いつきかけると列車交換のため停車、また駅に侵入するときにはかなり手前から減速するなどの要因によります。

JR側も勝負する気さえないようで、共用駅の津や桑名では「近鉄の特急ではありません。お乗り間違えに注意ください」との車内放送までしています。

 

元々、中京圏はクルマ社会で、国鉄も私鉄も苦戦しており、そのため鉄道はハイグレードな車両と利便性の向上で復活してきた経緯があります。

しかし、この名古屋~伊勢間では、早々に複線電化して頻繁に列車を運行した近鉄に対し、非電化単線で旧態依然とした列車を運行し続けた国鉄は、まったく歯が立たない状況が長らく続いてきました。JR東海になってから、列車増発、近鉄より安い料金設定、ハイグレードな車両の投入などで巻き返しを図っていますが、単線区間が多く残り、妨げになり戦力が整わない状況となっています。

 

 

 

 

 

さて、名古屋から1時間13分で松阪に到着。駅名は「まつさか」です。雨は小降りになってきました。名古屋を同時に発車した近鉄特急の場合、津で乗り換えて6分早く到着します。

 

 

 

「ワイドビュー南紀」では、車内販売に注文しておくと、松坂駅の駅弁を購入することができます。注文できるのは「元祖特選牛肉弁当」と「モー太郎弁当」の二種類でいずれも1260円です。

 

ちなみに一部の「ワードビュー南紀」では車内販売がないので注意が必要です。この場合、直接「駅弁のあら竹」まで電話して予約できるとのことです。ちなみに売り切れることがあるので予約が確実とのことです。

 

 

 

 

元祖特選牛肉弁当。

 

 

 

中はこんな感じ。さすがに牛肉は柔らかく、味付けも抜群です。欲を言えば肉がもう一切れほしいところ。

 

 

 

 

 

 

こちらはモー太郎弁当。

 

 

包装を取ると、ちょっと怖い牛が登場。

 

 

 

列車のゆれでぶれてしまいましたが、中はオーソドックスな牛丼です。

この駅弁、ふたをあけると音楽が鳴るようになっていますが、列車の中では他の人の迷惑だし、余計な機能と思います。

 

 

 

<その2につづく>

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