館山から洲崎方面へ向かう道の途中、山側に特徴的な建物があります。
THE SHINRAという、なかなか予約が取れない人気の宿で、かねてから一度行ってみたいと思っていましたが、運よく空きを見つけたので、行ってきました。
房総フラワーラインから看板のあるところを左折するとすぐ駐車場があり、その先に例の建物が立っています。
この駐車場は建物より低い位置にあり、建物のエントランスまでは自動運転のカートで移動することになります。
カート乗り場の近くに車を停めて、荷物を降ろしていても、係の人が来る気配はありません。目の前にいるにもかかわらず、です。
通常、このクラスの宿であれば、車寄せに入ると係の人が来て、予約の名前を聞き、荷物を運んでくれるのですが。
こちらから係の人に声をかけると対応してくれたので、もしかして宿泊者ではないと思われたのでしょうか。宿泊者でなければこの駐車場は使用しないと思うのですが。もしかしたら持ち場を離れることができないのかもしれませんが、ちょっと意外でした。
カートは急勾配を昇るためか、電動ではなくエンジン式です。
乗りこむと係の人が荷物をのせてくれ、ボタンを押すと自動運転で発信します。
結構アトラクション感があります。
エントランスでは丁寧な出迎えがあり、まずエレベーターで8階に向かいます。
チェックイン、チェックアウトは8階のラウンジで行います。
8階のラウンジは、それほど広くはありません。この建物自体が、見た目に比べ、結構コンパクトにできているようです。
ラウンジではアルコール類を含めた飲み物、軽食類が無料で提供されており、セルフサービスで利用することができます。
ラウンジからテラスに出ることができます。
当然、近隣に他に高層建物はないので、絶景を見ることができます。
洲崎方面。条件がそろえば富士山も見えるはず。
館山湾越しに鋸山方面。海自の館山航空基地もよく見えます。
房総に来てこれだけ天気が良いのは久しぶりです。
このテラス、手すりが低いので、下を見ると結構スリリングです。
チェックイン時に、夕食の案内があります。本日は満室で、ダイニングは蜜を避けるため席数を減らしており、通常有料の部屋食を無料で対応しますとのこと。
ダイニングを希望すると、お客様の部屋タイプだと17時30分から、とのことでした。
時短営業中のようなので、開始時間が早いのは仕方ないですが、お客様の部屋タイプだと、が気になります。
チェックイン後、すでに荷物は部屋に運んであるので、自分で部屋に向かうことになります。ラウンジでゆっくりしていてもかまいません。
今までの8階建ての建物はプレステージ棟、まあ新館で、令和元年にできたものです。今回宿泊するのはクラシック棟、旧本館のツインルームになります。
この渡り廊下を渡っていくことになります。
クラシック棟に足を踏み入れると、かなりレトロな雰囲気です。感覚的に元保養所を改装した感じですが、調べてみるとやはり元は大手企業の保養所でした。
この昭和の豪華な保養所の感じ、嫌いではありません。
クラシック棟の部屋は、館山湾側を向いています。
古い部屋だからか、結構不思議なレイアウトではあります。
部屋の中央に洗面台があります。
トイレは玄関を入ったところにありますが、トイレ内に洗面はなく、手を洗うにはここまで来なければなりません。
部屋付きの露天風呂。意外にも黒いお湯です。かけ流しではないでしょうが、消毒臭はなく、良く温まる良いお湯です。
隣にはシャワーブースがあります。椅子はなく、体を洗うときは立って洗うことになります。
露天風呂には部屋から直接行くこともできますが、脱衣場はありません。
冷蔵庫の飲み物は無料、追加は有料とのことです。
コーヒーマシンもあります。
アメニティは男女別に小分けされてあります。
基地に着陸する自衛隊のヘリ。
プレステージ棟7階に大浴場があり、行ってみましたが、こちらもシャワーブースのみです。
座って体を洗いたい年配の人には厳しいかもしれません。宿泊客には若い人が多いようですが、これも理由の一つのように思います。
このあと、部屋でビールを飲み、夕食前に、ラウンジに行ってみようと思ったのですが、ちょっとしたトラブルがあり、行けなかったどころか、結局解決に小一時間かかり、夕食時間にも遅れることになりました。
内容はここでは伏せますが、前に宿泊した人から指摘はなかったのか、指摘はなくても宿側で想定すべき内容ではないか、と思う案件であり、疑問を感じざるを得ませんでした。
<その2に続く>