またまた湯河原に行ってきました。昨年9月、今年の8月に続き三度目です。
今回は三連休なので、鉄道で行くことにしました。湯河原なので、鉄道で行っても不便ではありません。
昨年9月は小田急ロマンスカーで小田原まで行きましたが、今回はストレートに東海道線の特急で湯河原に向かいます。
東京駅で昼食を食べ、13時過ぎに東海道線ホームに向かいます。
今回乗車する、13:30発「踊り子117号」が入線してきました。
上野東京ライン開通以降、中間駅となった東京駅東海道線ホームですが、優等列車発着時には、往時の華やいだ雰囲気が戻ってきます。
185系。急行「伊豆」で使用されていた153系置換のため、昭和56年に登場した車両です。そのコンセプトが変わっていて、特急にも普通列車にも使える車両、で、特急型としては幅広のデッキ付1000㎜2扉の車体に、910mmピッチの転換クロスシートを装備して登場しました。特急「あまぎ」と急行「伊豆」を統合して登場した特急「踊り子」のネーミングも賛否がありました。
結局特急としても普通としても中途半端で、シートはリクライニングシートに換装され、普通運用も徐々に減少していきましたが、間合い運用で運行された、着席通勤列車の元祖、「湘南ライナー」に185系の特徴がマッチし、以来、特急運用と湘南ライナー運用で長く東海道戦で活躍してきました。
また、165系置き換え用として上野口へも投入され、さらに東北、上越新幹線大宮暫定開業時には、上野~大宮間の新幹線リレー号にも使用され、のちに上野口の新特急として活躍し、首都圏の近距離優等列車、波動輸送に長らく活躍してきました。
修善寺「踊り子」がJR東海の熱海~三島間を走行する以外、JR東日本内のみで運用される車両で、長らく首都圏の顔として活躍してきました。
気がつけば東京駅に乗り入れる唯一の国鉄型、昭和生まれ、直流モーター抵抗制御車両となってしまいました。2020年度末での特急「踊り子」運用からの離脱が発表されています。
国鉄特急マーク付きの車両も東京駅では唯一でしょうか。
185系といえば、この斜めストライプですね。今でも斬新なデザインです。
方向幕も健在です。
つまみ付きの一段上昇窓、布製の枕カバーなど、車内にも昭和の国鉄が残っています。シートピッチは当時は標準的、今では狭い910mmですが、意外に狭さは感じません。
定刻13:30に東京駅を出発。指定席の乗車率は10%といったところです。
品川でも少し乗車し、東海道線を進みます。
鶴見で横須賀線と並走し、横浜、大船で結構乗車し、70%程度の乗車率となります。やはり温泉に向かうとみられる観光客が多いようです。熱海、伊東辺りであれば、この時間でもチェックインには十分間に合います。
古い車両ですが、乗り心地は悪くありません。鋼製車体で質量があるせいか、車体剛性が高いのか、直流モーターのせいなのか、重心が低く、レールに吸い付くような感じです。最近の車両のふわふわした乗り心地とは一味違います。
MT-54モーターとレシプロコンプレッサーの音を堪能しながら小田原へ。
予想通り、石橋料金所付近は、この時間でも渋滞していました。
小田原を出ると海が近くなります。
トンネルも多くなって湯河原に到着。
湯河原では結構下車客がありました。湯河原は東京から99.1km、特急料金が100km以内に収まるのがポイントです。
湯河原からバスで温泉街に向かいます。土曜日のこの時間は10分間隔で運行されていますが、温泉街に向かう人と地元の人で結構混雑しています。
この路線は、ライバル関係にある伊豆箱根バスと箱根登山バスの共同運行で、今回は箱根登山バスでした。藤木橋バス停で下車します。
バス停からオーベルジュ湯楽は近いですが、急な坂を上らなければなりません。
かなり急で、オーベルジュ湯楽へ公共交通機関で行くときの最大の難所です。
先月来たばかりなので、宿の紹介はしませんが、今期予約したのは温泉檜風呂付の和室八畳の部屋です。
宿の一番奥、一番上にあるため、前回の部屋のように他の客室の物音や足音はせず静かで、眺望も一番です。
広縁がついているため、部屋の広さも二人なら十分です。
部屋付き温泉の眺望もこの部屋が一番かも。
唯一の難点は、トイレが玄関を出た向かいにあることですかね。建物の一番奥で、一応シースルーの引き戸で仕切られているため、他の人が入ることはないですが、他の客室の入り口からは見えるため、せめて目隠し扉にしてもらいたいところです。
<その2に続く>