to go somewhere, to be something

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問答無用

2010年02月18日 23時26分12秒 | 芸能音楽の10
『八丁の 堀の中村 主水かな』 

                     虎  漫筆


藤田まことさんのご冥福をお祈りいたします。


藤田まことさんといえば、必殺の中村主水なわけです。
私が必殺を見ていたのは、前期の後半くらい、このころの必殺には、「救いようのない諦観」といった雰囲気を全体に醸し出しており、そこが魅力でした。
その後、メジャーになった必殺は、勧善懲悪物になってしまい、あまり面白いとは思わず、ほとんど見ていないのですが、このころは非常に面白く、金曜日の夜は8時にワールドプロレスリング、9時は風呂、10時は必殺が定番でした。



その中でも最高傑作と思っているのが、「新 必殺仕置人」、その1回目のサブタイトルが「問答無用」です。


仕置人から足を洗っていた中村主水が仕置の対象となります。問答=主水なわけです。しかし、念仏の鉄と再会し再び仕置人に復帰する-こんな話からから始まります。


放送回数は今では考えられない41回、そしてその最終回。

職業柄、ハッピーエンドにはならないわけですが、壮絶な最終回で、巳代松は捕えられ拷問を受けた挙句、生ける屍、鉄は単身敵地に乗り込むも腹を刺され手を焼かれてしまいます。そして、仕置を果たした後腹上死してしまいます。

そして、中村主水は、生き残ります。最高にかっこいい見せ場を作って。



「あんたの思った通りだよ、諸岡さん」


そして最後は、何事も無かったように袖の下にほくそ笑む主水のカットで終了。

今はDVDで見ることができるのが嬉しいところです。






またひとつ、昭和が過去になりました。










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