夏に続く近場旅行第二弾、湯河原に行ってきました。
湯河原に行くのは初めてです。近隣に有名観光地、温泉地がひしめき合う伊豆箱根において、湯河原に行く、という選択肢は、湯河原に行こうと思わない限り無いものです。
三連休の中日であり、湘南方面の道路はかなりの渋滞が予想されます。なので、今回は鉄道で行くことにします。
鉄道でも何種類か選択肢があります。新幹線を除いて一番早いのはJRの特急「踊り子」ですが、国鉄時代に製造された185系が使用されており、車両として興味はあっても乗って快適とは思えず、かといって東海道線普通列車のグリーン車では時間がかかりすぎます。それに、二階建てグリーン車は大きな荷物を置く場所がなく、宿泊を伴う旅行には不向きです。
ということもあり、小田原まで小田急で行くことにしました。小田急を利用するからには、当然ロマンスカーです。小田急の特急に乗るのは、JR東海の371系「あさぎり」以来です。
新宿10時27分発の「はこね57号」で小田原に向かいます。
車両は小田急ロマンスカーの顔、VSE50000形です。
最近登場したような感覚ですが2005年製、すでに登場後13年も経過しています。見た感じ古さを感じさせないデザインの効果と言ってよいでしょう。
しかし、三色LED表示が時代を感じさせます。フルカラーLED表示が登場するのは青色LEDが普及してからです。
隣のホームの「スーパーはこね9号」はEXE30000形6両編成です。
30000形は乗ると非常に良い車両ですが、見た目の地味さが災いして小田急の顔になれなかった車両ですが、輸送力と6+4分割編成を生かして小田急特急の主力として活躍しています。
「はこね57号」は、新百合ヶ丘、町田、海老名、伊勢原、秦野に停車し、車両が逆のような気もしますが、沿線住民に乗車機会を与える目的があるのかもしれません。
50000形は内装も優れています。
乗車してまず目に入るのが”V”の由来であるドーム型天井です。中央部が高い、というより両サイドが下がっている、というのが適切なようで、荷物棚の奥行き、高さはあまりありません。
木材を多用した内装は山小屋風、とでもいえばよいでしょうか。半円形の小テーブルは便利ですが、窓框の幅は狭く、スマホを置くと不安定な感じです。
座席の座り心地は今一つ、クッション感がなく、座面奥行きがないフラットな座席です。ロマンスカーの乗車時間は長くても1時間半程度なので、そこは割り切ったのでしょう。
あと、車端部の席だったこともありますが、連接構造のためか意外に車内は静かではありません。東海道新幹線棟とは比べ物になりません。
もっとも子供連れ、外国人も多く車内はにぎやかで、騒音はあまり気にはなりません。小田急ロマンスカーは優雅に乗るのではなく、目的地までハイテンションですごすのが正解のようです。
停車駅は多くても小田原までは一時間てょっと、あっという間に到着です。
小田原から、東海道線で湯河原に向かいます。
伊豆箱根鉄道大雄山線の5000系。
251系「スーパービュー踊り子」が通過していきます。
2020年にE261系が登場しますが、その時の動向が注目されるところです。
E261系は全車グリーン車の観光列車で、なぜかヌードルバーが設置されるとのことです。
クルーズトレインで成功し味をしめたのでしょうが、果たして成功するのでしょうか。伊豆辺りにグリーン料金を出してまで行く人がそれほどいるとは思えないのですが。
東海道線の小田原~熱海間は非常に良い景色がです。新幹線ではトンネルばかりでほとんどわからず、在来線ならではです。
湯河原駅に到着。思ったよりも観光客らしい人が多いです。まあ、箱根の比ではないですが。
まずは昼食をとることにします。
駅から徒歩数分のところにある「割烹 しらこ」という店に向かいます。
少し待ちましたが、すぐに入ることができました。
刺身定食。
刺身は8種類もあります。味も抜群。これで2100円は非常にお得だと思います。
しらす丼。しらすがふんわり柔らかくて、スーパーで買うのとは全然違います。小田原らしく梅との相性もばっちりです。
食べ終わって店を出る頃には待つ人もいるくらい人気の店ですが、味は確かです。
続いて、湯河原スイーツファクトリーに向かいます。ちぼりというお菓子メーカーの本社直営店で、工場見学、体験等もできる施設です。湯河原駅から徒歩数分です。
最近できた様で、新しい施設です。
まずはカフェで一息。
湯河原みかんのシュークリーム、片浦レモンのシャーベット。少し甘めですがおいしいです。
明日ここに来る予定はないので、おみやげを買います。
地元産のジャム。
ちぼりの御菓子類。
駅に戻る途中、お祭りに出会いました。観光色のない、地元の神社のお祭りです。
<その2に続く>