ぽつお番長の映画日記

映画ライター中村千晶(ぽつお)のショートコラム

マイケル・ジャクソン THIS IS IT

2009-10-28 23:36:58 | ま行
本日28日に全世界同時公開、
その当日にマスコミ試写、
公開は2週間のみ…

という異例づくめの

「マイケル・ジャクソン THIS IS IT」★★★78点

今年6月に急逝したマイケル・ジャクソン。
その幻となったロンドン公演の
リハーサル映像からなるドキュメンタリー。

いや~、びっくりしました。
完成度高くて。

すごいじゃん、MJ!←スタッフみんなにこう呼ばれている。

リハーサル風景とはいえ
ほとんどライブを見ているかのようなクオリティで
映画としても十分楽しめる。


本当にこのままコンサートできたんだ。
本当に死ぬはずじゃなかったんだ。
心底「もったいない!」と強烈に感じました。


彼のエンターテイメント世界は
よくディズニーの世界にたとえられるようだけど
マジ見ていてそんなイメージ。

七色の声を操る姿、メリハリのあるダンス。

存在自体がキラキラしていて
魔法チックで
ディズニーか、ネバーランドかって思いました。


演目はみな知ってる音楽ばかり。

ジャクソン5から、ビリー・ジーン
そしてニューバージョンのスリラーの映像と演出(すごい!)
などなど
頭からしっぽまで飽きずに魅せます。


サングラスをはずした
素顔もたっぷり写っていて

ダンサーたちには自ら踊ってみせ、
次々と演出のアイデアを出し、

音楽面はもちろん
バックに流れる映像から、
立ち位置まで
すべてを把握し、コントロールしてる。

で、たとえ
指示通りに進まなくても
「僕は怒ってないよ。LOVEだよ」と
周囲の雰囲気を気遣う様子には
びっくり。


彼の音楽で育ちつつも
最近の奇行やゴシップ報道にばかり
気を取られていた人たちはみな(番長ももちろんその一人)

彼のこの姿を見届ける
義務があるんじゃないかとすら思いました。

とはいえ
公開はわずか2週間。

追悼やチャリティーの意味もつけて
年末あたりにテレビ放映される
気もしますな。


★10/28から11/13まで丸の内ピカデリーほかで公開
コメント (4)
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