スペイン映画ですが
タイトルもビジュアルも
フレンチノワールを意識してるっぽい。


「悪人に平穏なし」53点★★☆


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スペイン、マドリード。
中年刑事サントス(ホセ・コロナド)は
ある過去の事件から、最前線を退いていた。

ある夜、サントスは酒場で3人を射殺する。

その後、彼は大規模な麻薬取引のネットワークと、
恐ろしいテロの計画を知ることになり――。

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2012年スペインのアカデミー賞である
「ゴヤ賞」グランプリ受賞作

2004年3月11日に
マドリードで起こった同時多発爆破テロを
基にしたサスペンス・・・だそうです。
というのも見終わっても
なんだか、いまだに話がよくわかってなかったりするんで(苦笑)。

主人公は孤高の中年刑事。

彼がふらついた足取りでバーを訪れ、
好物らしいラム&コークをがぶ飲みし、
そしていきなり不意打ちのように立ち回りをする――。
そんな冒頭シーンから
とにかく説明排除でなかなか話が見えてこない。

彼は過去の出来事に対する復讐をしているのか?
あるいは
なりゆきで知った爆破テロを防ごうとしているのか・・・?

映画ってほとんどの場合
“説明ナシ”はよい方に作用するんだけど
本作ではどうにも“話が見えない”方向にしかいかないんですよ。

よって睡魔が強烈(苦笑)

いま改めてプレス資料を見て
「え?冒頭のバーのシーンって、偶発的なものだったの?」とか
最低限の情報を知ったりして。

うーん、これはあんまり
脚本がうまくないんじゃないかしらん。

ムードや映像は悪くなく
ハードボイルドなんですけどね。


無駄にお洒落で美人な女性刑事など
おもしろそうなキャラはいるのに
人物描写が削ぎ落とされすぎているのも、
退屈の原因かも。

もうちょいで賞。

★2/9(土)からヒューマントラストシネマ渋谷で公開。
「悪人に平穏なし」公式サイト