見よ、この可愛いプレス資料を!(笑)
「グランド・ブダペスト・ホテル」69点★★★★
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かつて英華を誇った
ゴージャスな「グランド・ブダペスト・ホテル」。
1968年、作家(ジュード・ロウ)はホテルに宿泊し、
オーナーからホテルと彼自身の、謎めいた人生を聞く。
発端は1932年。
若く貧しい使用人だったオーナーは
伝説のコンシェルジュ、グスタヴ(レイフ・ファインズ)に
あらゆることを教わる。
しかし、ある夜、
上客だったマダム(ティルダ・スウィントン)が殺され
グスタヴが犯人と疑われてしまい――?!
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ウェス・アンダーソン監督は本当に
独特の路線を突っ走る監督ですよねえ。
ちょっとはみ出た、ちょっと風変わりな人たちによる、
甘酸っぱいスパイスの、あくまでも虚構であり、
それでいて
おかしくも、やがて切ない・・・が共通イメージだけど
やっぱり一番の特徴は、
その世界観の、完璧なコントロール精神だと思う。
本作も
色合い、美術、画角、どれもが
パーフェクトに決まっており
すべてが
ドールハウスのように愛らしくカップケーキのように甘く。
横スクロールで登場人物たちが
ぴょこぴょこ走っていく様子は
「ファンタスティックMr.FOX」だ!みたいな。(笑)
これだけのビジュアルの完成度、
世界観の完成度を見せられると、
ぐうの音も出ません、はい。
キャストもめちゃくちゃ豪華だし。
ただ、視覚的には見事に楽しめたけど
話は、正直そんなに残らなかった。
最近のウェス世界は
ワシ的には
「ファンタスティック~」が変わらずベストかもしれないす。
★6/6(金)からTOHOシネマズ シャンテ、新宿シネマカリテほか全国で公開。
「グランド・ブダペスト・ホテル」公式サイト