自分に瓜二つの人間は
世界に3人いる……んだっけ?
「フェイス・オブ・ラブ」61点★★★
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夫(エド・ハリス)と妻ニッキー(アネット・ベニング)は
人もうらやむラブラブカップル。
が、しかし。
結婚記念日を祝うためにやってきたメキシコのビーチで
夫は溺れ、帰らぬ人となってしまう。
5年後。
いまだ喪失から立ち直れないニッキーは
ある日、街で夫と瓜二つな男性を見かけて――?!
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事故で亡くなった夫に、
瓜二つの男が現れたら、どうする……?というお話。
中年女性をリアルに演じられる
貴重な存在=アネット・ベニングはいいんですが
どうもね~
話がフツーで物足りない。
妻は瓜二つの相手に
「亡くなった夫にそっくりだ」ということを内緒にして
どうなってくの?――とハラハラさせるんですが
そもそも、似てることが
そんなにまずいことかしら?
最初から言っとけばよかったのに、とか
身も蓋もないことを思うワシ。
それにですね
住んでる家がステキ過ぎるとか
(元夫が建築家だからしょうがないけどさー)
元夫に瓜二つの相手の職業もまた、
大学で教えてる画家だとかさ……
なんか、かっこつけすぎ?(苦笑)
役者陣に品があるので、目には楽しいのですが、
中身は中年女性の暴走する妄想ラブロマンス……といったら
気の毒かしらん。
昨年、悲しくも亡くなってしまったロビン・ウィリアムズが
なんだか本人のイメージを投影したような
「いい人」役なのが、泣けました。
★2/7(土)から有楽町スバル座ほか全国順次公開。
「フェイス・オブ・ラブ」公式サイト